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コシナ、フォクトレンダー史上最高性能をうたう「APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical E-mount」

ソニーEマウント用レンズで3本目のAPO

株式会社コシナは、ソニーEマウント用のMFレンズ「APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical E-mount」を12月に発売する。希望小売価格は税別12万円。

レンズ設計に軸上色収差や各種収差の抑制を目指すアポクロマート設計を採り入れたMFレンズ。ソニーEマウントカメラのイメージセンサーに最適化したとしており、解像力やコントラストの再現性の高さでも訴求する。

レンズ構成は8群10枚(異常部分分散ガラス5枚、両面非球面レンズ2枚)。

至近距離から遠距離まで高画質を保つというフローティング機構を採用している。

絞り羽根は12枚で、開放時のF2だけでなくF2.8でも円形を保つという特殊な形状を採用したとしており、点光源のボケ形状をいかした作品づくりもできるとしている。

同社では究極の光学性能とコンパクトさの両立を目指したレンズだとしており、MTF図の数値についても設計値ではなく量産品による実測値だという。

電子接点を有しており、撮影データのExif情報による記録に対応。また、内蔵の距離エンコーダーにより手ブレ補正を搭載している機種での手ブレ補正動作にも対応するとしている。このほかフォーカスリング操作による拡大表示も可能となっているという。

このほか絞り切り替え機構を搭載しており、絞りリングを無段階式にすることもできる。これにより、動画収録にも対応できるとしている。

本レンズと同じくAPOを冠するEマウント用レンズには、マクロレンズの「MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical E-mount」と「MACRO APO-LANTHAR 110mm F2.5」がある。

2019年は、同社がレンズ加工工場として設立(株式会社ニコー)された1959年から起算して60年、またフォクトレンダーブランド製品の発売開始(1999年)から20年目の節目にあたる。「APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical E-mount」は、この周年を記念するものとしても位置づけられている。50周年記念時の製品はNOKTON 50mm F1.1(VMマウント)だった。

付属のフード

主な仕様

焦点距離:50mm
最小絞り:F16
レンズ構成:8群10枚
絞り羽根枚数:12枚(F2、F2.8で円形絞り)
最短撮影距離:0.45m
最大撮影倍率:1:6.46
外形寸法:最大径62.6×全長61.3mm
フィルターサイズ:49mm
重量:364g
電子接点:有(Exif情報記録、ボディ内5軸手ブレ補正対応)
絞り切り替え機構:有
付属品:レンズフード

本誌:宮澤孝周