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「APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical」のVMマウント版が登場

"フォクトレンダー史上最高性能の標準レンズ" 実機写真も掲載

株式会社コシナは、フォクトレンダーの「APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical VM」を2021年1月に発売する。希望小売価格は税別12万円。

アポクロマート設計に由来する"APO"の名を冠した交換レンズ。2019年12月にソニーEマウント版の「APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical E-mount」が発売済み。同レンズは"フォクトレンダー史上最高性能の標準レンズ"を謳っており、ユーザーからVMマウント化を望む声が多かったことから商品化を決めたという。

VMマウント版では、光学系をMマウントカメラ用のイメージセンサーに最適化。見た目のレンズ配置は同様だが、使用する硝材から見直すなどの作業に時間がかかったという。高性能を特徴としたレンズであることから、EマウントカメラとMマウントカメラのイメージセンサーに備わるカバーガラスの厚さの違いが実写性能にシビアに影響することが理由だとしている。

そのため、フォクトレンダーのマウントアダプターを介してソニーE、富士フイルムX、ニコンZマウントのミラーレスカメラにも装着することは可能だが、上記理由から本レンズに期待される本来の性能を発揮できないためとして、同社では本レンズをアダプター経由で使用することを推奨していない。

レンズ構成は8群10枚。両面非球面レンズ2枚、異常部分分散ガラス2枚を使用している。また、フォクトレンダーのVMマウントレンズで初というフローティング機構を採用した。距離計連動範囲は最短撮影距離の0.7mまで。

絞り羽根は12枚。開放のF2のほか、F2.8とF5.6で絞りが円形となる。最小絞りはF16。

最大径×全長は55.6×53.0mm。重量は288g。フィルターサイズは49mm。

参考までにEマウント版は同62.6×61.3mm、364g。VMマウントの径が小さいことからEマウント版より小型軽量となり、ファインダー撮影時のケラレも抑制したという。

レンズフードは、別売でスリットタイプ「LH-13」(税別1万円)を用意。レンズ本体にフードは同梱しない。

別売フードLH-13

実機の外観写真

レンズ本体+別売フードLH-13
ライカM10に装着
F2.8
F5.6

本誌:鈴木誠