私はこれを買いました!

価格・解像度・ペン性能で決めた新しい仕事道具

Huion Kamvas 16(Gen3)(飯田ともき)

年末恒例のお買い物企画として、写真家・ライターの皆さんに、2025年に購入したアイテムを1つだけ紹介していただきました。(編集部)

デュアルモニター環境で気づいた解像度統一の快適さ

今年は久しぶりに液晶タブレットを買い替えました。

液晶タブレットというのは液晶画面に直接ペンを当てることでポインタを操作するパソコン用モニターです。筆圧やペンの傾きを検知するため、お絵描きにはほぼ必須のデバイスですが、まず単価の低い”板”タブレットから始める人も多いので、あこがれの1品でもあります。

液晶タブレット業界はながらく日本の会社が世界一強でしたが、近ごろは中国のコストパフォーマンスに優れたメーカーもあり、iPad Proもありで活気があります。Huionも中国の会社です。

同レベルのものを日本製で買おうとすると値段が倍で性能がやや落ちる(当時)ので中国産で探してみました。大きめの家電量販店で試用できるので何回か試してこれに決めました。いい時代ですね。決め手は価格、解像度、ペン性能です。

私の使っているメインモニターと解像度が同じなのでデュアルモニター環境がとても使いやすい、というのは買ってから気づきました。手元で絵を描いたあと大きいメインモニタに戻して細かい調整をするのですが解像度が同じだとすんなり行き来でき、もちろんミラーリングしても全く支障ありません。

ペン性能は今年発売なだけあって1万6,384筆圧レベルと申し分なく、去年買ったMac mini M4とUSB Type-Cケーブル1本のみで接続できます。数年前は何本もケーブルを這わせたというのに……。

FHDだと画素が粗い、でも4KだとUIが小さくなりすぎるのでQHDの16インチはそこそこ綺麗でそこそこ使いやすい、机を占領することもない、いいバランスの製品だと思います。Huionはよくセールをしているのでそこが狙い目でしょう。

ちなみに写真のレタッチは液晶タブレットではやりません。マウスのほうがポインタの動きが速いからです。マウスだと画面の両端を往復するのに手首を少し動かすだけですが、液タブは肘をつかって前腕を振り回すことになります。しかしマウスにはない筆圧検知が使い方によっては便利かも知れません。その場合は、腕の動きを抑えるために小さめの板タブを検討してみて下さい。

近況報告

今年なんでカメラ買ってないんだろう? いろいろ考えるとそういえば「山崎12年」「白州12年」「竹鶴」「フロムザバレル」を入手していたのでした。

2010年に漫画サークル「ていこくらんち」をはじめる。2015年に出した同人誌「カメラバカにつける薬」が、あれやこれやでデジカメ Watchで連載させていただくまでになりました。カメラだけじゃなく、その向こう側にいる人たちの想いを伝えていければいいなと思っています。