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卵型ドローン「PowerEgg」、2018年2月に国内発売
都内でフライトデモを実施
2017年12月18日 12:40
中国PowerVisionが開発する卵形ドローン「PowerEgg」が2018年2月に発売されるのを前に、パワービジョンジャパンが報道向けに実機のデモンストレーションを行った。一般的なドローンに対してより簡単に操作できる点をアピールする。
収納すると卵型に
PowerEggは、ブレードとスタンドを本体に収納することで卵のような独特の形状になるドローン。飛行すると自動的にスタンドが本体に収納されるギミックも面白い。
卵形の形状は親しみやすさを狙ってデザインされ、「お散歩にペットを連れて行くような感覚」(佐藤氏)でドローンを持ち出して欲しいとの希望を話す。
パワービジョンジャパンの佐藤嘉宏ディレクタは、「スタイルにこだわって開発した。できるだけ日常の中でドローンをより近くに置いてもらえるように、それを念頭に置いてデザインされている」とアピールする。
バッテリーはブレードを開いて上部から挿入。
PowerEggコントロール用のスマートフォンアプリ「Vision+」。
1,200万画素、3軸ブレ補正も
カメラ部の撮像素子は1/2.3型CMOSセンサー。有効画素数は1,200万画素、レンズの焦点距離は35mm判換算15mm。4K動画の撮影にも対応し、3軸のブレ補正を備えている。
飛行時間は約23分。人工衛星からの位置情報に加えて、屋内では「オプティカルフローポジショニング」機能で安定した制御を実現している。
地図上で離着陸点を設定した自動航行モードや円を描くように飛行するパノラマ撮影モード、フォローミーモードなどを搭載。通常のコントロールはスマートフォンを接続したコントローラーから行うが、付属のセンサーリモコンを使うことで、片手で操作できるようになる。
センサーリモコンでは、片手操作を前提とした設計になっており、1ボタンで飛行を開始し、本体のコントロールも片手でできる。着陸も1ボタンで行えるなど、より簡単に操作できる点をアピールする。
一般的なコントローラーも用意される。
なおPowerEggは、もともと12月15日の発売予定だったが、2018年2月に延期された。価格は直販サイトで17万6,000円(税抜)。予約者にフィンランドから名前入りクリスマスカードが届く発売記念キャンペーンも実施されており、12月15日から2018年1月8日までの予約者全員にカードが送付される。
あの「水中ドローン」も好評販売中
もともとPowerVisionは中国で電線チェックのための商用ドローンを開発しており、PowerEggはコンシューマ向けとして開発された同社初の飛行ドローンだ。
国内では6月に水中ドローンの「PowerRay」が発売されており、「予想を超えた好評」(同)を得ているという。
PowerRayはコンシューマ向けに販売されたものだが、釣りやダイビングのユーザーが購入しているほか、船底のチェックや養殖の網のチェックといった業務用途でも使われ「予想していないアプリケーションにも用途が広がっている」と佐藤氏は言う。