特別企画

プログレードデジタル「COBALT」CFexpress Type Bに165GB版が登場!航空写真家がお勧めするポイントは?

プログレードデジタルのCFexpress Type Bカード「COBALT」に、容量165GBの新製品が登場した。

これまで、325GB版と650GB版が用意されていたCOBALT CFexpress Type B。165GB版はそれらよりも入手しやすい価格で提供され、最大転送速度などの性能はそのままだ。静止画中心のユーザーにはちょうど良い容量なのでないだろうか。

そこで旅客機を日々撮影する航空写真家の岡本豊さんに、165GBのCOBALT CFexpress Type Bをさっそく試用してもらい、その感想を寄稿いただいた。

撮影:岡本豊
撮影:岡本豊
撮影:岡本豊
撮影:岡本豊

「COBALT 165GB」をEOS R3と組み合わせる

岡本豊さん

SLCメモリーを採用したCFexpress Type Bカード「COBALT 165GB」カードが発売された。

COBALT にはすでに325GBと650GBが発売されていたが、私の場合、動画より圧倒的にスチール撮影が多いが、今回発売された165GBの容量はスチール撮影をメインとする私を含め、写真家にとって適したサイズと言えるだろう。

私は現在、メインカメラはEOS R3を使用している。EOS R3は電子シャッター時に約30コマ/秒という高速連写が可能であるが、カメラが進化しても書き込みに追いつかないカードを使っていれば本来の性能を発揮できない。

カメラの進化と共にカードのスペックも見直す必要があると考えた時に、今回発売された「COBALT 165GB」はEOS R3にもっとも適したカードであるのは間違いない、と感じた。SLCの採用で最後まで速度が落ちない、余裕ある高速性能に期待したのだ。

メモリーカードも見た目が重要

プログレードのCFexpressカードは見た目の美しさも特徴のひとつだ。いかにも強度がありそうな質感も非常に私好みだ。表裏に装着された金属製プレートのシルバーは高級感と強度を演出している。

カードは基本、カメラの中にあり撮影中は見ることはできないが、大切なメモリーカード、見た目も美しく、かっこいい方がスマートに感じる。

現在の撮影・バックアップ環境

現在、関東と関西に拠点があるため、移動の手段としている飛行機や新幹線の機内で撮影データをパソコンに転送作業を行なうことが多い。その際、カードリーダーにプログレードデジタルの「CFexpress・SDダブルスロット」を使用している。

CFexpress・SDダブルスロット

転送中に起きるトラブルには注意が必要。例えば転送中にケーブルが抜けてしまったり、急な揺れによって起きる接触不良でデータの破損を招く可能性がないとは言えない。

プログレードのカードリーダーは裏面にマグネットが装着されており、付属のプレートを貼ることで、デスクトップPCはもちろん、ノートPCの背面に固定できる仕様になっている。

スペースを使わず確実にできる為、安心して作業をすることができる。また付属のケーブルは約50cmと絶妙な長さでとても扱いやすい。

旅客機撮影とメモリーカードの関係性

私の経験上、旅客機を撮影する上で100枚以上の連写が可能であれば、撮りたい瞬間を逃すことはないだろうと思っている。

最新のカメラと高速メモリーカードの組み合わせによって、連写をしても速度を落とさず、さらには撮影画像の確認もストレスなく行なうことができる。これにより連写を多用するジャンルでもある旅客機撮影では安心して現場へ向かうことができるはずだ。

大阪伊丹空港千里川にて着陸するボーイング787を143カット連写して撮影
ボーイング787の尾灯、ナビゲーションライト、衝突防止灯のすべて同調したシーンを連写により残せた
EOS R3/RF50mm F1.8 STM/絞り優先AE(1/320秒・F1.8・-0.7EV)/ISO 800

COBALT CFexpress Type Bは、読込1,700MB/秒、書込1,500MB/秒の最大転送速度を誇る。この性能を比較的安く手にすることができる165GBの登場は、連写を多用するスチルユーザーに朗報と言えるだろう。

状況撮影:曽根原昇
制作協力:ProGrade Digital

岡本豊