特別企画
【2020梅雨版】機材管理・保管時のポイントとは?(防湿庫編)
各メーカーに素朴な疑問や活用のポイントを直撃インタビュー
2020年7月2日 06:00
新型コロナウィルスの感染拡大防止に向けて在宅で過ごす時間が増えましたが、これを機会に機材のメンテナンスや整理をした、という方も多いのではないでしょうか。一部明けた地域もありますが、国内は梅雨を迎えています。
ところで皆さまは、機材管理はどのようにされているでしょうか。防湿庫を設置して管理しているという人、除湿剤を入れた密閉ボックスやカメラバッグに収納しているという人、普段から使用しているから、そうした管理はしていないという人など、その管理方法は様々だと思います。
様々な管理方法がありますが、適切な管理湿度は、実際のところどれくらいなのでしょうか。高温多湿となるこれからの時期に向けて、カビの発生を防ぎ、機材を適切に管理する方法を各メーカーに聞いていきました。
回答には国内で防湿庫およびドライボックス製品を取り扱っているメーカーにそれぞれ協力してもらいました。協力メーカーは以下のとおりです。(編集部)
・東洋リビング株式会社
1974年に設立された防湿庫製品を専業とするメーカー。設立同年に電子ドライユニット(日本製)を開発し、自動デシケーターとして発売。1982年には形状記憶合金実用化第一号の全自動防湿庫「オートドライ」を発売。また、業界で初めて防湿庫に光触媒を採用(2007年)したり、LED照明を搭載(2016年)するなど常に開発を行い防湿庫を進化させながら製造・販売を行っている。
・トーリ・ハン株式会社
1983年に設立された防湿庫製品を専業とするメーカー。1984年にはカメラ・レンズ・フイルムテープ向けの本格的電子式中型防湿庫を発売、1989年に防湿庫製品のブランド名称をドライ・キャビに統一した。2018年には庫内にLED照明を搭載した防湿庫プレミアムシリーズを発売している。
・常盤写真用品株式会社(SIRUI)
1946に創業し、カメラやレンズ、感光材料、写真用品などの販売を手がけている。2011年より中国・広東省に拠点を置くメーカーSIRUIの製品を国内で取り扱いをはじめ、現在同社製の防湿庫の販売も手がけている。
・ハクバ写真産業株式会社
1955年に創立(創立時の社名は三洋写真商会)され、写真や映像関連製品を手がけている。現在の社名になったのは1976年のこと。防湿庫関連製品では、防湿庫のほか、ドライボックスや除湿剤などの製品を販売している。
防湿庫を使用するメリットとは
――まず防湿庫での管理と除湿剤を使った管理での違いについて教えてください。両者の違いはどのような点にあるのでしょうか?
東洋リビング :まず除湿剤を使用した場合からお話しますと、定期的な交換が必要となる点があげられます。この交換作業は手間がかかりますし、交換を忘れてしまうことも多々あります。また、除湿剤は湿度の調整が出来ないため、ボックス(保管庫)の中の湿度を下げすぎてしまうことがあります。
これに対して防湿庫による管理では、除湿剤等の交換の手間や費用なども一切掛かりません。弊社の全自動防湿庫「オートクリーンドライ」は、電子ドライユニットが庫内を最適な環境(30~50%RH・任意設定可能)に自動的に除湿制御します。
トーリ・ハン :防湿剤を使った場合でも効果がありますが、防湿剤の場合、一定の期間で取替が必要になり、それを忘れてしまう場合があります。防湿庫は全自動での除湿になりますので、特に何かを交換したりする作業はございません。
常盤写真用品 :防湿庫を使えば一眼レフカメラや望遠レンズなどのような大型の機材であっても、多数の機材を除湿管理できます。
ハクバ :防湿庫の場合は機械(電気)式で除湿しますので、自動で湿度の調整が可能です。除湿剤では、密閉容器内で一定の水分を除湿するため、使用量により過度に湿度を下げてしまう可能性があります。ただ、除湿剤によっては一定の吸湿量を超えると排湿し、それ以下の低湿度にならないものもあります。
――防湿庫ならではのメリットについて教えてください。
東洋リビング :湿度管理が容易でメンテナンスフリーな点です。弊社の「オートクリーンドライ」は独自開発の光触媒機構の高性能電子ドライユニット(日本製)を搭載しているため庫内を低湿度でクリーンに保ち、無音で電気代も1日1円以下の省エネ設計な上、耐久性も抜群です。
また、スタンダードシリーズはLEDバーライトを装備しておりますので、保管物の出し入れ時の照明として使用する他に、ライトアップしたショーケースとして自慢の愛機を眺める楽しさもご提案しております。
トーリ・ハン :全自動なので、防湿剤の交換の手間がいりません。堅牢なスチールケースなので、外部からの衝撃にも強いです。あと、弊社のPHシリーズですと、庫内LEDが付いていますのでディスプレイとしても優秀です。
常盤写真用品 :防湿庫に入れておくだけで湿度管理が出来る点です。
ハクバ :除湿剤などの差し替え、補充が不要(メンテナンスフリー)になることです。また容積が大きいことや、機材を並べてコレクションとして外から鑑賞できる点もポイントです。
――防湿庫による管理で適切な収納量の目安とは?
東洋リビング :防湿庫の容量のおおよそ7割程度の収納が良いと思います。弊社の「オートクリーンドライ」は循環対流により庫内を除湿しながらクリーン状態を保持しますので、保管物を詰め込みすぎると対流が阻害されて庫内の湿度が安定しなくなる可能性があります。また、機材はどうしても増えてしまいますので、購入時に考えた大きさのワンランク上のサイズの機種をお勧めいたします。
トーリ・ハン :防湿庫内は自然対流によって空気の動きがあり、除湿しています。目いっぱいまで入れてしまうと空気の通り道を塞いでしまうので望ましくないです。ある程度の間隔(7割程度)を空けるのがよいと思います。
常盤写真用品 :防湿庫各モデルのランニングコストはほどんど変わらないので、場所の確保ができるのであれば、大きめのサイズを選ぶ事をお勧めしています。
ハクバ :内容物どうしが密着しないことと、蓋がしっかり閉まれば大丈夫です。カメラやレンズを平置きにして少し余裕がある大きさのものを選ぶとよいでしょう。レンズを買いそろえていくなど、機材が増えることを考えれば「大は小を兼ねる」の発想で選んだ方がよいかもしれません。
管理面における温度や湿度はどれくらいが適切なのか
――防湿庫による管理では、湿度設定をどれくらいに設定しておけばいいのでしょうか?
東洋リビング :一般的には30~50%RHが最適といわれています。
トーリ・ハン :だいたい30~50%RHの間が、カビが発生しづらくカメラやレンズには適湿となります。
常盤写真用品 :湿度が60%を超えないように、30~50%の範囲内で管理してください。
ハクバ :約30%~50%(アナログ湿度計では約35%~50%が最適の範囲になっています)です。
――防湿庫内の湿度についてはよくわかりました。では、カビの発生しやすい環境とは、どのような場所・状況なのでしょうか?
東洋リビング :温度10~35度・湿度60%以上になると、カビの発生が増加します。
トーリ・ハン :梅雨の時期のようなジメジメした季節や、冬の結露などでカビは発生します。また、湿度が60%RH以上になるとカビの発生率は非常に高くなります。ホコリやごみもカビの養分となりますので、そうした状況が揃いますと、カビの繁殖が進んでしまいます。
常盤写真用品 :高温多湿な状態です。
ハクバ :湿度60%以上(気温25度の場合)で空気が動かない場所です。
――レンズにはカビの発生リスクがありますが、ボディにはどんな恐れがあるのでしょうか?
東洋リビング :カメラボディー内部のペンタプリズムのほか、ミラーやファインダー接眼窓、ファインダースクリーンなどにカビが発生する可能性があります。また、防湿庫外に放置した場合、ゴミ等の影響で撮影素子に不具合を起こす可能性もあります。
トーリ・ハン :ボディにもカビが生える場合があったり、錆がでたり、といったリスクが考えられます。
常盤写真用品 :カメラボディーでは、ファインダー部(接眼窓や周辺の光学系)にカビが発生する恐れがあります。
ハクバ :金属が錆びる恐れがあります。汚れが不着している場合はカビ。皮革を使用している場合でもカビが発生する恐れがあります。
とにかく湿度を避ければ問題ない?
――保管環境を過度に乾燥させすぎると、どのような危険があるのか教えてください。
東洋リビング :過度な低湿環境が持続した場合、レンズや本体のグリップ、革製ストラップなどの劣化を促進する可能性があります。また、レンズや本体に使用しているグリスが乾燥しすぎることで、カメラの動作不良を引き起こすこともあります。
トーリ・ハン :ゴムや皮革部分の劣化が早まります。また、昔のカメラなどだと接着剤が剥がれたりといった問題が発生します。
常盤写真用品 :保管環境が過度に乾燥した状態になると、ゴムパーツが劣化したりといった問題が発生します。
ハクバ :機械の可動部に水分を含む潤滑剤を使用している場合、乾燥により潤滑に不具合を生じる恐れがあります。また、皮革部分がある場合は、乾燥により材質が劣化する恐れがありますし、接着剤中に含まれる水分などが蒸発することで、ボディと張り革が剥離する、といった恐れもあります。
――湿度管理に注意すれば、温度のことはあまり考えなくても問題ないのでしょうか?
東洋リビング :日本国内の屋内で日常生活に起こりうる温度環境であれば問題はございません。
トーリ・ハン :カビは20~30度の温度環境で活発になります。ですので、太陽が当たらない風通しのいい場所に設置し、なるべく高温にならないようにしましょう。
常盤写真用品 :温度は関係ないとは言えませんが、温度自体を管理することは難しい面がありますので、湿度のコントロールをしっかりするようにしてください。
ハクバ :空気中の水分濃度(相対湿度)は気温によって変動します。高温下では飽和水蒸気量が多くなるので相対湿度は低下しますが、通常、室内で管理される場合は、収納物の取扱方法に準じた気温内であればとくに気にする必要はありません。
機材の種類によって管理の仕方は変わる?
――デジタルカメラとフィルムカメラで適切な管理湿度に違いはありますか?
東洋リビング :どちらも30~50%RHが最適な管理湿度です。
トーリ・ハン :40~50%RH程度での保管が良いと思います。
常盤写真用品 :管理面での違いは特にありません。
ハクバ :機械としてはあまり変わりませんが、デジタルカメラの方が精密機器として水気に注意すべき部品が多いため、よりシビアな管理が必要だと言えます。
――よく機材は定期的に使っていれば、防湿庫による管理をしなくても平気だと聞きます。
東洋リビング :ある程度は大丈夫だと思いますが、安定した環境に保管するに越したことはありません。未使用時に安定した湿度環境に保管することによって、カビ・ホコリへの対策だけでなく、ボディやレンズの防錆効果もあるからです。
トーリ・ハン :定期的に使っている機材であっても、レンズの結露や保管場所の湿度を管理しないとカビが発生します。基本的に防湿庫に入れて管理することをオススメいたします。
ハクバ :カメラの場合、汚れた場合はメンテナンスが必要です。そのうえで使用しないときは防湿庫に保管することが機材のコンディションを最上の状態に保つために必要です。
――カビ・クモリのあるレンズを正常な機材と一緒に収納しても問題ない?
東洋リビング :カビは一度繁殖してしまうと、抑制することはできません。カビが発生している機材と同じ場所で保管した場合、正常な機材にもカビが発生してしまう可能性がありますので、一緒に収納しないでください。
トーリ・ハン :カビは繁殖し、移ることがございますので、一緒に収納しない方がよいです。
常盤写真用品 :カビの発生した機材は、正常な機材とは一緒に収納しないでください。
ハクバ :カビの繁殖が抑えられていないと影響を及ぼす可能性があるので避けた方がよいです。
――いちどカビの生えたレンズの管理について教えてください。メーカーでクリーニングしていれば、ほかの正常な機材と一緒に防湿庫にいれても問題ないのでしょうか?
東洋リビング :カビは菌ですから一度発生してしまうと完全に除去するのは難しいため、可能であれば別々に保管することをお勧めします。
トーリ・ハン :クリーニングにてしっかりカビを除去したものでしたら一緒に保管してもよいと思います。
常盤写真用品 :問題ありません。
ハクバ :カビを取り除いてあれば問題ありません。
収納時や設置時に注意すべきこととは?
――防湿庫やドライボックスに収納する前に気をつけたいこととは?
東洋リビング :カメラや機材を使用したら、収納する前に軽く乾拭きをしてください。付着した余分な水分や汚れがとれて防湿庫への負荷も減ります。また、水分を含んだものを庫内に入れると湿度が上昇してしまいますので、雨などで濡れた場合は乾拭きして十分に乾かしてから収納してください。
トーリ・ハン :使用したカメラやレンズには、ホコリ・ゴミ・皮脂・水分などカビの栄養源となるものが付いています。しっかりお手入れをしてから保管することが望ましいです。
常盤写真用品 :汚れなどをしっかり掃除してから収納してください。
ハクバ :水分が機材についている場合は、収納前によく拭き取って乾かすことが必要です。また、汚れをよく落としておくことや、カメラケースなどに入れたまま収納しないこと(ケースがカメラの乾燥を妨げるため)もポイントです。
――防湿庫とドライボックス、設置場所はどんなところがベストなのでしょうか?
東洋リビング :直射日光やエアコンの風が直接当たる場所は避け、可能であれば1日の温度に差が少ない場所が良いと思います。
トーリ・ハン :直射日光のあたらない風通しの良い場所がよいです。夏場でも25度程度より下まわる場所に設置するようにしたいです。
常盤写真用品 :室内であっても高温多湿にならない場所を選ぶようにしてください。
ハクバ :直射日光があたる場所や高温になる場所は避けるようにしてください。また、設置場所が密閉されておらず、まわりに充分な空間があることにも留意してください。
ドライユニットの付加効果とは
――光触媒を採用している各社にお聞きします。光触媒とはどのような効果を発揮するものなのでしょうか。
東洋リビング :光触媒とは光のエネルギーによって働く触媒のことで、光が照射されると強い酸化力を発揮して有機化合物を水や炭酸ガスに分解してくれます。弊社が開発した光触媒機構は電子ドライユニット内に光触媒と可視光LEDを装着した構造となっており、常時可視光LEDを光触媒フィルムに照射することで消臭・抗菌・防カビ作用が連続してはたらき庫内をクリーンな状態に保ちます(※光と対流が無いと庫内全体をクリーンにすることは不可能です)。
トーリ・ハン :光触媒とは、光触媒に、太陽光や蛍光灯などの光が当たると、その表面に酸化力が生まれる触媒です。細菌やウイルスなどが触れると、それら有害な物質を分解してくれる、という働きがあります。分子をバラバラにすることで、高い除菌効果・抗ウィルス性・消臭効果・室内空気汚染ガスの分解力などを発揮します。
[2020.7.10追記]東洋リビング株式会社の回答に関して、光触媒に関する記載内容について追記し、より具体的なかたちで内容を補足しました。
――ちなみにカメラ機材以外にも収納に適するものには、どのようなものがあるのでしょうか。
東洋リビング :宝石や時計(高輝度保持/劣化防止)、革製品(カビ・劣化防止)、粉物・海苔・スパイス・スナック菓子などの乾燥食品(カビ・ダニ・吸湿防止/鮮度保持)、記憶媒体(データ消滅防止/劣化・変質防止)、3Dプリンターの樹脂フィラメント(吸湿防止)など様々なものがあります。
トーリ・ハン :腕時計やフィギュア、ギターやバイオリンなどの楽器、お茶やお菓子や粉物などの食品や薬など、日常的に湿度を嫌うものはたくさんございます。ただ、食品とカメラなどを同一の防湿庫で保管することはオススメしません。
常盤写真用品 :フィルム、食品、貴金属、革製品などがあげられます。
ハクバ :フィルム、写真、CDなどのメディア、古書、貴金属、粉ものの食品(中身が出ない袋などに入ったもの)など、湿気を嫌うものがあげられます。
管理時に避けたいこととは
――さいごに防湿庫による管理で「これはやってはいけないこと」を教えてください。
東洋リビング :水分を多量に含んだものを入れることは勿論ですが、紙類や木製の製品などを多量に入れることも注意が必要です。紙や木は水分を多く含有し、含有している水分を排出したり取り込んだりする性質があります。そのため、これらの保管物を多量に入れた場合、庫内の湿度が安定しない、または、安定するのに時間がかかります。しかし、紙類の保管に不向きというわけではなく、貴重な文献等の劣化防止や写真等の変色防止などに、防湿庫による管理は効果を発揮します。
トーリ・ハン :防湿庫に入れる前にしっかりお手入れをし、水分やホコリ、ごみ、皮脂などを落としてから保管することがマストです。また、カメラやレンズ以外のものと一緒に保管することも避けましょう。とくに食品などはカメラにとってはよくない成分やガスなどが発生する場合があります。
常盤写真用品 :防湿庫には湿気のついた状態の物を入れないでください。
ハクバ :水分を含むものを乾かす目的で使用することです。また、頻繁な開閉および長時間の開放も避けてください。電子防湿庫の場合は、濡れた手で電源プラグに触れないなど、取扱説明書の内容に準じた使用をお願いします。
各社おすすめの製品
以上、防湿庫による管理について各製品取り扱いメーカーおよび販社にお話を聞いてきた。さいごに、各社オススメの防湿庫について教えてもらった。防湿庫導入の際に参考にしてもらえたら幸いだ。
東洋リビング
全自動電子防湿保管庫「オートクリーンドライ」シリーズの中でもスタンダードシリーズに属する「ED-120CATP2(B)」が弊社不動のベストセラー製品です。独自開発の光触媒機構、電子ドライユニット(日本製)を搭載しているため、性能面はもちろんデザイン面でも、ハンドル一体型の扉やトップテーブルが、ご好評をいただいております。また、他にはないデザインの防湿庫として、白や赤を基調とした製品も展開しており、特に女性からご好評いただいております。このほか新しい試みとしまして、株式会社サンリオのキャラクターであるハローキティとコラボした製品「HELLO KITTY×AUTO DRY」(全自動防湿保管庫AUTO DRYシリーズ)も発売中です。
トーリ・ハン
弊社では、一般向けの防湿庫製品としてPREMIUMシリーズ(庫内LEDや、庫内外の湿度表示に対応した湿度計、光触媒を搭載したシリーズ)、ECシリーズ(エコノミータイプ)、奥行きサイズを抑えたNTシリーズなどをラインアップしています。
このうち、PREMIUMシリーズ(PH)の特長は、前記したとおりアナログ式のデュアル湿度計を搭載していることで、庫内と庫外の湿度状況をひと目で把握できます。また同シリーズは庫内と庫外にコンセントを設置しており、バッテリーの充電などでも便利にお使いいただけます。また、庫内にON/OFFスイッチ付のLEDバーライトをつけているので、機材の取り出し時や整理時に中の状況が見やすいというだけでなく、収納機材をディスプレイのようにして見せることにも活用いただけます。このほか、光触媒が棚板に塗布してありますので、室内の電気の明かり程度であっても防カビ・抗菌・脱臭、浄化などの効果があります。
常盤写真用品
SIRUIの防湿庫を容量別に3モデル用意しています。いずれの製品も湿度の電子制御・調節に対応しているほか、前面に湿度・温度の表示パネルを搭載しており、庫内のユニットを操作することなく、ドアを開けずに調節が可能となっています。このほかにも庫内を照らすLEDライトや光触媒ユニットを搭載しています。
まとめ
最近ではフィルムカメラブームも手伝い、デジタルカメラとフィルムカメラ双方を所有しているというユーザーも多いことと思う。湿度の管理目安や、収納時の注意点など、防湿庫をすでに導入しているユーザーも、これから導入を検討しているユーザーにも、参考にしてもらえたら幸いだ。後半では、より手軽に導入できるドライボックス編をお届けする。
また、過去に掲載した製品レビュー記事についてもあらためてご案内したい。あわせてご覧いただけたら幸いだ。
・防湿庫の仕組み解説:【特別版】この時期気になる「防湿庫」の仕組みと実際
・SIRUI「HC110」レビュー:カメラ用防湿庫業界に新たなチャレンジャー現る