気になるデジカメ長期リアルタイムレポート
PENTAX Q7【第6回】
カメラ内RAW現像で楽しめるデジタルフィルター
Reported by水咲奈々(2013/9/10 08:00)
本機はカメラ内でRAW現像ができます。それはPENTAX Q10でも同様でしたが、PENTAX Q7ではRAW展開時にデジタルフィルターの後掛けができるようになりました。
具体的には、Q10では記録設定、カスタムイメージ、ホワイトバランス、増減感、高感度NR、シャドー補正、ディストーション補正がRAW現像時に選択できる編集項目でしたが、Q7ではこれにデジタルフィルターが加わりました。
Q10でも再生時にRAW画像にデジタルフィルターをかけることはできたのですが、フィルター以外のパラメータは、撮影時の設定のままJPEGで保存されてしまいました。
つまりこれまでは、ホワイトバランスを変えて、カスタムイメージも変えて、デジタルフィルターを掛けたいなと思った場合、まずRAW現像でホワイトバランスとカスタムイメージを変更してJPEG保存をしてから、再度そのJPEG画像を開いてデジタルフィルターをかけるという二度手間が必要でした。手間なだけでなく、画質劣化も引き起こされてしまいます。
ところがQ7ではこれらの作業が全てRAW現像時に行なえるので、手間が減るのと同時に画質を落とさなくて良くなりました。ですので、RAWで撮られている方はRAW現像でのデジタルフィルター処理をオススメします。
画像の加工なんてPCでやればいいのは? と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、無線LAN機能付きのメモリーカード「Eye-Fi Mobi」をQ7で使い出してから、カメラ内現像のありがたみをひしひしと感じています。という訳で次回は、Q7とEye-Fi Mobiの相性についてレポートしたいと思います!
- 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
- 縦位置で撮影した写真のみ、無劣化での回転処理を施しています。
- すべてカメラ内RAW現像したJPEG画像です。