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ペンタックス、1/1.7型センサー搭載の上位モデル「PENTAX Q7」

Q10と同寸。レンズ全7本と専用バッグ同梱の“コンプリートキット”も

 ペンタックスリコーイメージングは、Qマウントのレンズ交換式デジタルカメラ「PENTAX Q7」を7月5日に発売する。価格はオープン。店頭予想価格はボディキットが4万円前後、ズームレンズキット(02 STANDARD ZOOM付き)が5万円前後、ダブルズームキット(ズームレンズキット+06 TELEPHOTO ZOOM付き)が7万円前後、コンプリートキット(後述、1,000セット限定)が12万円前後の見込み。カラーはブラック、シルバー、イエロー。オーダーカラー受注サービス(後述)も実施する。

 PENTAX QおよびPENTAX Q10の上位モデルにあたるQマウント機。従来の1/2.3型センサーに代わり、1/1.7型の裏面照射型CMOSセンサーを採用した。ボディサイズと重量はPENTAX Q10と同じ。

 センサーの大型化により、撮影時に得られる画角は35mm判換算の約5.5倍相当(Q/Q10)から約4.6倍相当となった。例えば、27.5-83mm相当の標準ズームレンズ(02 STANDARD ZOOM)はPENTAX Q7装着時に23-69mm相当の画角になるとしている。フル画素記録時のアスペクト比は4:3で従来通り。

 画像処理エンジン「Q ENGINE」は従来モデルからクロック周波数を10%向上。アルゴリズムの最適化とも合わせ、起動時間を約1秒に短縮したほか、撮影間隔などのレスポンスも向上したという。最高感度はISO12800が利用可能になり、低輝度でのAF性能も向上したとしている。

 カスタムイメージ、デジタルフィルター、ボディ前面のクイックダイヤルを用いた「スマートエフェクト」、ボケコントロールといった機能を従来モデルから継承。3枚合成の「HDRモード」、最大9回の重ね合わせができる「多重露出」機能も搭載する。クイックダイヤルには、新たにAF/MF、フォーカスアシストON/OFF、NDフィルターON/OFFを割り当て可能とした。

 ボディ内手ブレ補正機構「SR」は、最新のジャイロセンサー採用により性能が向上。約3段分の補正効果を得られるとしている。

 動画記録は最大1,920×1,080/30fpsのH.264。スマートエフェクトを使用した動画撮影や、撮影中のAF作動も可能。

 液晶モニターは3型46万ドット。表示アスペクト比は3:2。2軸の電子水準器を搭載。

 Wi-Fi内蔵メモリーカード「Eye-Fi」連動機能を搭載。連写速度は最高5コマ/秒。

ポップアップ式ストロボも引き続き搭載
07 MOUNT SHIELD LENSの装着例

 1,000セット限定で発売するコンプリートキットは、ブラック×ブラックのPENTAX Q7ボディに、ブラック塗装の01 STANDARD PRIMEおよび02 STANDARD ZOOM、通常カラーの03 FISH-EYE、04 TOY LENS WIDE、05 TOY LENS TELEPHOTO、06 TELEPHOTO ZOOM、07 MOUNT SHIELD LENSの計7本のレンズが付属する。

 加えて、同キット専用の01用フード(ブラックカラー。通常品はシルバー)、02用の花形フード(新製品。既存フードは角形)、06用フード、PLフィルター「PENTAX-100」(01/02/06に対応)、カメラと全レンズを収納できるショルダータイプのカメラバッグ「O-CB133」を同梱する。化粧箱も専用のものを採用。

コンプリートキットの内容
コンプリートキット専用のフード装着例
花形の02用フード装着例

 PENTAX Q7ボディのオーダーカラー受注サービスは、ボディ20色×グリップ6色で全120通りの組み合わせから、レギュラーカラーの3種類を除く117種類を選べる。ボディ単体、ズームレンズキット、ダブルズームキットが注文可能で、本体色がブラックとイエローの場合は同色のキットレンズ、それ以外のボディカラーにはシルバーカラーのキットレンズが付属する。オーダーカラーは6月13日に受注開始し、発売日はレギュラーモデルと同じ7月5日。納期は最短約2週間としている。

 また、01 STANDARD PRIMEレンズでも全20種類(通常カラーのシルバー含む)のオーダーカラー受注サービスを実施。受注開始および発売日はPENTAX Q7と同じ。納期は最短約3週間程度としている。いずれもカタログもしくはWebサイトを利用して取扱店から注文する。

PENTAX Q7オーダーカラー受注サービスのイメージ
製品名PENTAX Q7PENTAX Q10PENTAX Q
撮像素子1/1.7型裏面照射型CMOS1/2.3型裏面照射型CMOS
有効画素数約1,240万
手ブレ補正センサーシフト式
ゴミ取り超音波振動による「DR II」
感度ISO100-12800ISO100-6400ISO125-6400
露出モードプログラム自動露出、シャッター速度優先自動露出、絞り優先自動露出、マニュアル露出
測光方式TTL撮像センサー測光、分割測光、中央重点測光、スポット測光
シャッター速度30-1/2,000秒(電子シャッター併用で30-1/8,000秒)、バルブ(レンズシャッター非搭載レンズは不可)
液晶モニター3型約46万ドット
記録メディアSDXC/SDHC/SDメモリーカード
連写速度最大約5枚/秒
動画記録H.264(1,920×1,080ピクセル)など
バッテリーリチウムイオン充電池D-LI68
撮影可能枚数約250枚(ストロボ発光50%)、約260枚(ストロボ発光なし)約250枚(ストロボ発光50%)、約270枚(ストロボ発光なし)約230枚(ストロボ発光50%)、約250枚(ストロボ発光なし)
外形寸法約102×58×33.5mm(吊り環、操作部材除く)約98×57.5×31mm(ホットシュー、操作部材除く)
重量約200g(バッテリー、SDカード込み)

(本誌:鈴木誠)