私はこれを買いました!

M1 Maxのパフォーマンスに驚き! 動画書き出しが高速に、編集作業も安心に

Apple 16インチMacBook Pro(吉村永)

個人事務所での使用環境。16インチMacBook Proにビデオ編集アプリは「DaVinci Resolve Studio 18」。外付けSSDとしてSanDisk Extreme SSD 2TB、編集コンソールとしてBlackmagic SpeedEditor。画質チェックはしないタイムライン表示用にBenQの32型デザイナー向けモニターPD3200Uを使用している

年末恒例のお買い物企画として、写真家・ライターの皆さんに、2022年に購入したアイテムをひとつだけ紹介していただきました。(編集部)

HDMI端子の採用も嬉しいポイント

自宅、個人事務所、スタジオ、ロケ先とあらゆる場所でコンピュータを使う自分の仕事では、メインマシンはラップトップ型が望ましい。これまでApple MacBook Pro 15(2016)を使っていた僕としては5年以上ぶりに入れ替えたのがこのマシンです。

よく知られている通り、2020年以降Appleは自社製のSoC、Apple Siliconを搭載してパフォーマンスの大幅な向上が図られています。それが「M1」→「M1 PRO」→「M1 Max」と性能アップ版になってリリースされたので、「MAX=最大性能ならこれだろう!」と思って今回はこれを選びました。ところが数カ月後にさらに上をいく「M1 ULTRA」が出て驚くことしきり(据え置きタイプへの搭載で、ラップトップ型には未搭載)。

そのパフォーマンスは驚くほど仕事を快適にしてくれたと感じています。写真の仕事では、Adobe Lightroom Classicを使っての数百枚程度の現像処理にはこれまでも不満を覚えていませんでした。しかし、DaVinci Resolve Studioによる動画のレンダリング(書き出し)作業は、これまでよりも大幅にアップ。あくまでも一例ですが、6K/RAWファイルの編集データで1時間ほどかかっていたレンダリングが5分で終わったのには驚き。処理スピードの遅さとの兼ね合いである意味、ヒヤヒヤしながら行っていたビデオ編集も、このマシンを手に入れてから安心して行えるようになりました。

また、HDMI端子の採用はプレゼンや講演の機会が多い僕としても嬉しい点。従来モデルでHDMIアダプターを忘れてスクリーンに映像を映すのに何度か苦労した過去があるのでなおさらです。

持ち運ぶ機会が多いので、これまでは本革のスリーブケースを常用してましたが、今回はラッピングシートで傷を防ぐだけでケースは使わなくなりました。Wraplusのシートは貼りやすくて昔から愛用していましたが、今回のモデルから背面のアップルマークを見せるように穴を開けず、全面フラットな状態に貼れるようになったのが僕好み。被せ式のケースなどと違い、放熱性も落とさないのでパフォーマンス的な無理もかかっていないと思える点も大きなメリットです。

MacBook Proの表面には「Wraplus」(https://wraplus.jp/)の「ホワイトアブストラクト」柄のスキンシールを貼って傷防止をし、ケースは無しでバッグに入れている。キーボードはUK仕様。リターンキーがタイプミスを誘発する形状でちょっぴり後悔……

そしてちょっと得をしたかな? と感じたのはこの春にあった円安の影響による値上げ。僕のM1 Max/64GB/2TBという組み合わせではなんと8万2,100円もの値上げになったのでした。なんとか安い時期に買えてよかった。。。

たったひとつだけ後悔しているのがカスタマイズで英国版としたキーボード。これまで30年ほどもずっとUSキーボードを使ってきていたのに、使いやすそうと思って英国版にしたらリターンキーの小ささやちょっとした記号配置の違いで打ちミス連発!

なんにせよ使いやすく、スクリーンが美しく気に入っている我が相棒。これから数年間、がっちり働いてもらいます!

近況報告

カメラマン生活も長くなってきて、10年ほども前に撮影したタレントをまた撮影、なんてことも増えてきた昨今。ドローン撮影や動画のお仕事の比率も上がってきました。

コロナ禍で長いこと開催を見合わせていたProfotoさん主催による講座
「Profoto Academy on Business Portrait 2023 Winter」も年が明けて1月24日に再開されます。ご興味のある方はぜひ、お申し込みください。

吉村永

東京生まれ。高校生の頃から映像制作に目覚め、テレビ番組制作会社と雑誌編集を経て現在、動画と写真のフリーランスに。ミュージックビデオクリップの撮影から雑誌、新聞などの取材、芸能誌でのタレント、アーティストなどの撮影を中心とする人物写真メインのカメラマン。2017年~2020年カメラグランプリ外部選考委員。