私はこれを買いました!

旅行に持ち出したい。コンパクトなサイズ感に大満足

シグマ「18-50mm F2.8 DC DN|Contemporary」(小山安博)

年末恒例のお買い物企画として、写真家・ライターの皆さんに、2021年に購入したアイテムをひとつだけ紹介していただきました。(編集部)

このレンズばかり使ってしまいます。

「SIGMA fp」といえば、世界最小・最軽量のフルサイズミラーレスカメラとして登場したコンパクトなカメラ。ボディが小さいのだからレンズも小さい方がいい。これは自明の話です(個人的見解)。というわけで、なるべく小さいレンズを揃えてきましたが、マウント入れ替えによってイチから揃えているため、まだ手元のラインナップは充実していません。

小さいレンズとなるとどうしても単焦点レンズに偏ってしまいますが、今後、再び海外出張に行けるようになった時、持ち出したSIGMA fpではなるべくレンズ交換の頻度を減らしたい。そう考えると、ズームレンズの存在は無視できません。

コンパクトさを考えて次の海外出張には「28-70mm F2.8 DG DN|Contemporary」を選ぼうかとあたりをつけていました。しかし、そこで登場した「18-50mm F2.8 DC DN|Contemporary」に心を引かれて購入してしまいました。最大径×全長は65.4mm×74.5mm。特にサイズ感がよく、全長で見ると72mm×74.7mmの「65mm F2 DG DN | Contemporary」と同じぐらい。

単焦点レンズ並みのサイズで27-75mm相当(35mm判換算)の焦点距離をカバー。しかもF2.8通しということで、利便性が高いレンズです。旅行用としても最適で、SIGMA fpと合わせて小さなバッグへの収まりも良く、安心して持ち歩けます。

懸念点は、SIGMA fpとの組み合わせだとAPS-Cフォーマットでクロップされるため、記録画素数が約1,000万画素弱まで減ってしまうこと。今のところ致命的な不満はないのですが、海外出張後にPCで画像を確認した時に解像度で不満が出るかもしれません。懸念を解消するにはフルサイズフォーマット対応の28-70mm F2.8 DG DN|Cをチョイスするか、カメラ自体を有効約6,100万画素のSIGMA fp Lにするかのどちらかになるでしょうが、どちらも他の懸念点があるため、当面はこのまま運用する形になりそうです。

寄れるしズームもできるし、不満点はあまり感じません
SIGMA fp / 18-50mm F2.8 DC DN / 絞り優先AE(F2.8、1/125秒、-1/3EV) / ISO 400

描写に関しては、絞り開放だとピント面はシャープながら柔らかで、絞るとグッと引き締まります。ボケも自然。最短撮影距離がワイド端で12.1cmというのもかなりの高得点。寄って良し、引いて良しの万能レンズです。むしろこのレンズばかり使ってしまうのが難点。

できれば早く海外で試したいところですが、いつになったら行けるのでしょうか。

近況報告

スマートフォンは大きく、カメラは小さく、ということで、折りたたみスマートフォンのGalaxy Z Fold3 5GとSIGMA fpを持ち歩く日々。SIGMA fp Lの購入はほぼ諦めていますが、FFF(Full-Flame Foveon)は期待して待っています。

小山安博

某インターネット媒体の編集者からライターに転身。無節操な興味に従ってデジカメ、ケータイ、音楽プレーヤー、コンピュータセキュリティなどといったジャンルをつまみ食い。軽くて小さいものにむやみに愛情を感じるタイプ。デジカメ、音楽プレーヤー、PC……たいてい何か新しいものを欲しがっている。