私はこれを買いました!
ついつい開放で撮影してしまいます
ソニー「FE 50mm F1.2 GM」(HARUKI)
2021年12月28日 12:00
やっぱり50mmが好き
ワイドから望遠まで各種レンズの中から、単焦点で1本だけを選ぶとすると、やはり50mmの標準レンズが一番好きな画角です。
仕事柄いろんなメーカーやマウントの機材を使っていて、ソニーEマウントではツァイスの「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA」や、同じくツァイスの「Batis 2/40 CF」を所有しています。しかし50mm単焦点だけは長年空席のままでした。50mmの画角が必要な場合は万能で便利なズームレンズ「FE 24-105mm F4 G OSS」を使用してきましたが、開放F値がF4ではちょっと……という場面も。
そこに登場したのが「FE 50mm F1.2 GM」でした。F1.2という開放F値が必要なのかというと全くそうではありません。F1.4やF2で充分なのですが、コロナ禍の憂鬱でアタマがどうかしていたのでついつい……(笑)。
Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZAを使ってきて「寄れない」こと以外で特に不満はなく、「暗い」だとか「もっとボケが欲しい」などと感じたことはありません。むしろ小型軽量であることはミラーレスカメラのレンズ条件としては必須の要素です。Batis 2/40 CFに関しては近接撮影に強く、非の打ち所のない描写性能だけど画角がちょいと広いなと感じていました。
銀塩フィルムからニコン「D3」くらいまで、約30年ニコンのカメラを使ってきましたが、その時代は50mmと同時に60mmマクロを使い分けたりしていました。話を戻すと40mmや55mmは準標準レンズであって、“50mmじゃない”ことに時々違和感を感じていたのでした。写真を撮り始めたちょうど50年前から現在までの長きに渡って「6×6判は80mm、35mm判では50mm」というのが、ボク自身の“目”にも“アタマ”にも染みついています。決して50mm以外は35mm判フルサイズの標準レンズではないのです。
FE 50mm F1.2 GMは持ち歩くには少しヘビー級ですが、カメラに装着するとバランスが良いせいか撮影時だけはあまり苦ではないです。F1.2のボケ味を特に望んでいたわけではないですが、高価だったしせっかく備わっているのだから「立っている者は親でも使え」という教えに従ってやはり開放で撮影する機会が増えてしまいますね。だって人間だもの(笑)。
Special Thanks:田中珠里(公式HP:https://www.shuritanaka.com/)
近況報告
今年は卒業してちょうど40年目にして、福岡にある母校での講演会にお誘い頂きました。未来のライバルとなる後輩たちに、自分の半生を足早に語るという恥ずかしいけどありがたい経験で、あらためて自分自身を振り返る良い機会となりました。講演後、久しぶりに九州で小さな旅をしてきました。来年こそは“旅に出て自由に写真が撮れる日常が戻りますように”と願うばかりです☆