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シグマ、同社初のAPS-Cミラーレス用ズームレンズ「18-50mm F2.8 DC DN」。約7.3万円

35mm判換算27-75mm相当・クラス最軽量290g L/Eマウント用

SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN|Contemporaryを手にするシグマ代表取締役社長の山木和人氏(10月19日のYouTubeライブ配信映像より)

株式会社シグマは10月19日、YouTubeを通じて配信したSIGMA STAGE ONLINEでAPS-Cセンサーに対応した標準ズームレンズ「SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN|Contemporary」を発表した。EおよびLマウント用をそれぞれ10月29日に発売する。希望小売価格は7万3,150円(税込)。

F2.8通しの標準ズームながら質量は290g

35mm判換算で27〜75mm相当の画角が得られる標準ズームレンズ。開放絞り値をF2.8通しとしながらも、最大径65.4×全長74.5mm・質量290gの軽量コンパクトサイズを実現している(数値はLマウント用のもの。Eマウント用は61.6×76.5mm)。Contemporaryラインに属する1本となる。

開発コンセプトは「F2.8標準ズームを日常使いにする」だとしており、風景やポートレート、イベント撮影、建築物など、被写体を問わずオールマイティーに使用できる1本だとしている。

10月19日のYouTubeライブ配信映像より

AF駆動にはステッピングモーターを採用。小型軽量性と大口径の両立、また俊敏かつ静粛なAF動作が得られる製品だとして、同社では静止画や動画の撮影にも最適な製品として訴求。特にワンマンオペレーションによる動画撮影やVlogなどで使いやすい仕上がりになっていると説明している。

適所的材で軽量化

鏡筒構造は各所にアルミニウムに近い熱収縮率を持つというポリカーボネート材(TSC:Thermally Stable Composite)を使用。軽量化と温度変化への耐久性を両立(鏡筒は簡易防塵防滴構造)したとしているほか、一部の内部パーツに金属を用いることで剛性の確保も図っているという。また、フードは花型タイプ(LH582-02)が付属する。

ソニーのAPS-Cミラーレスカメラ「α6600」に装着した状態。開発の目標はレンズの最大径をソニーEマウントのマウント外径以内に収めることに定めたていたのだという。(10月19日のYouTubeライブ配信映像より)

35mm判フルサイズミラーレスカメラとの組み合わせでは画角がクロップされることになるが、SIGMA fpとの組み合わせでは総重量が約712gとなるなど、荷物を極力減らしたいシーンでの使い勝手を選ぶこともできるとしている。

10月19日のYouTubeライブ配信映像より

レンズ構成

レンズ構成は10群13枚(SLD1枚、非球面レンズ3枚を含む)としており、駆動系にはステッピングモーターを採用している。

絞り羽根は7枚(円形絞り)で、最小絞りはF22。最大撮影倍率は広角端で1:2.8、望遠端で1:5。フィルターは55mm径を採用している。

同社のF2.8通しAPS-C用標準ズームレンズには一眼レフカメラ用の「17-50mm F2.8 EX DC OS HSM」(2010年発売)があった。本レンズでは広角側を18mmはじまりとしており、17-50mm F2.8 EX DC OS HSMよりも1mm狭くした設計を採用している。

17-50mm F2.8 EX DC OS HSMとのサイズ比較。レンズ側に手ブレ補正機構搭載せずにボディ側の同機構の利用としたことも小型化実現の一因となっているという。(YouTubeのライブ配信映像より)

同様のアプローチは35mm判フルサイズミラーレス用の大口径標準ズームレンズ「28-70mm F2.8 DG DN|C」でもみられたもので、同製品はフルサイズミラーレス専用設計として先行していた「24-70mm F2.8 DG DN|Art」から大幅な小型軽量化を達成していた。

SIGMA Station - Japan:SIGMA STAGE Online 新製品プレゼンテーション【10/19】(YouTube)

本誌:宮澤孝周