私はこれを買いました!

小型かつ高速チャージが魅力のクリップオン

GODOX V350(藤井智弘)

今年、デジカメ Watchでレビュー系の記事を複数執筆していただいた写真家・ライターの皆さんに、2019年に購入したカメラ関連製品(新品に限る)をひとつだけ挙げていただきました。(編集部)

マイクロフォーサーズシステム用のストロボとして

取材仕事の撮影で主力となっているマイクロフォーサーズシステム。コンパクトで被写界深度も深く、メインで使っているOLYMPUS OM-D E-M1 Mark IIとPanasonic LUMIX G9 PROは手ブレ補正も強力だ。よく活躍しているのだが、なぜか今までクリップオンストロボを持っていなかった。どうしても必要なときは、一眼レフのフォーサーズ時代のOLYMPUSエレクトロニックフラッシュFL-50を装着していた。

しかし、ミラーレス用に作られていないせいか、発光はするが調光がバラバラ。同じシーンでも1カット目と2カット目の明るさが違う、ということもザラだった。さすがに、そろそろ何かストロボを……、と考えていたところ、出会ったのがGODOX V350だ。

GODOXは中国のストロボメーカーで、日本ではケンコープロフェショナルイメージング(KPI)が扱う。V350は単三電池仕様の小型ストロボ、TT350の姉妹機で、専用バッテリーにしたモデルだ。単三電池のような汎用性はないものの、フル発光でも約1.7秒の高速チャージが可能。しかもマイクロフォーサーズ用がラインナップしている。さらに、ちょうどタイミングよく予備バッテリー付きキャンペーンの真っ最中(当時)。価格も手頃だったので購入を決めた。もちろんKPIの正規品だ。

手にしてみるとGN36(105mm・ISO 100)もあるとは思えないほど小さく、マイクロフォーサーズ機にマッチする。ボタンやダイヤルも操作しやすく、液晶パネルの視認性も良好だ。低価格ながらディフューザーやワイヤレス発光用の脚が付属しているのが嬉しい。

発光させてみると、確かにチャージが速く、取材で人物を撮るときもリズミカルにシャッターが切れる。当然ながらシャッターを切る度に明るさが違う、ということもない。これまで中国製品を積極的に選んだことはなかったが、GODOX V350には大満足。次はAD200Proが欲しい……など、すっかりGODOXファンだ。

近況報告

夏にデスクトップPC、モニター、ノートPCが立て続けに壊れた。なんとか仕事に影響はなかったものの、呪われているのではと思うほど。新しいPCとモニターを購入し、作業は快適になったが、もう二度と経験したくない。

藤井智弘

(ふじいともひろ)1968年、東京生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。1996年、コニカプラザで写真展「PEOPLE」を開催後フリー写真家になり、カメラ専門誌を中心に活動。公益社団法人日本写真家協会(JPS)会員。