イベントレポート

女性ライターが体験!「はじめてのプリントを楽しむワークショップ with Canon PIXUS XK50」

どんどんプリントして上手くなる!作品を意識したらまったく違う写真に

2018年6月2日(土)、インプレスが運営する写真サイト「GANREF」が主催する写真セミナーが、神戸のメリケン波止場にある「波止場の写真学校 meriken gallery&cafe」で開催されました。題して「はじめてのプリントを楽しむワークショップ with Canon PIXUS XK50 セミナー・体験会」。

参加者はいずれも女性のみ。初めてレンズ交換式デジタルカメラで撮影したという方から、すでに撮影経験があるという方まで、合計20名の女性が集まって撮影とプリントを楽しみました。

今回は筆者も写真好きのひとりとしてセミナーに参加させていただきましたので、その様子をお届けしたいと思います。

プリンターは1人1台!

まず会場となった「波止場の写真学校 meriken gallery&cafe」とは、カフェ、ギャラリー、セミナールーム、ショップ、撮影スペースなどがあり、建物がまるごと写真関連のイベントのためにあるような場所です。

カフェは明るい日差しがたっぷり差し込むステキな空間で、ブックストアの本を読んでもOK。ブックストアも内装に凝っており、いたるところがフォトジェニック。写真が好きな人、写真を学びたい人が集まるのに相応しい場所となっていました。

講師は関西を拠点に写真家として活動し、スナップ撮影が得意な写真家の山崎えりこさん。波止場の写真学校 神戸本校講師も務めています。

講師を務めた山崎えりこさん。

プリントも得意とする山崎さんが、プリント経験が少ない初心者を対象に撮影とプリントを指導し、その楽しさや効果を知ってもらおうというものです。

午前と午後の2回で、いずれも「撮影レクチャータイム」「撮影タイム」「プリントと講評タイム」の3部構成で、全体を通して約2時間半程度のセミナーです。

参加者には撮影用のカメラとしてEOS M100とEF-M 18-150mm F3.5-6.3 IS STM、プリンターのPIXUS XK50(以下、XK50)が1人1台ずつ用意されました。

交換レンズ「EF-M 18-150mm F3.5-6.3 IS STM」を装着した状態のミラーレスカメラ「EOS M100」。
プリンターのPIXUS XK50。
1人1台のPIXUS XK50が用意されました。

まずは撮影に関するレクチャー

まず集まった参加者に、山崎さんがカメラの基本的な使い方をレクチャーしました。すでに自分のカメラを持っていて、作品をInstagramに投稿して楽しんでいるカメラ女子から、普段はスマートフォンでしか写真を撮ったことがなく、ちゃんとしたカメラで撮るのは初めてという女性までさまざま。

EOS M100はチルト式液晶モニターを搭載し、セルフィーもしやすいレンズ交換式のミラーレスカメラです。

「EOS M100は初めての方でも全然抵抗なく使えるカメラだと思います。レンズは近くから遠くまで本当によく撮れるし、手ブレ補正もしっかり効きます。歩き撮りなどでもブレをしっかり抑えてくれるので、スナップに向いているレンズです。今日はそのすごさを感じられるのではないでしょうか」(山崎さん・以下同)

スナップ撮影のコツとは?

当日は日焼けするほどの快晴。スナップ撮影に関する設定モードとして、ISO感度 = 100またはオート、ホワイトバランス = 太陽光、保存形式 = JPEGで、というアドバイスがありました。

また縦横比 = 1:1という「スクエアしばり」も設けられました。

「今回は真四角でのスナップ撮影を楽しんでいただこうかなと思います。プリント用紙としてキヤノン純正のスクエア用紙が用意されているので、それにプリントしてみます」

キヤノン写真用紙・光沢 ゴールド。インクジェット用紙としては珍しい、ましかく写真のためのスクエア用紙。サイズは127×127mm。

気になるのはスナップ撮影のコツ。山崎さんからのアドバイスです。

「被写体をよく見ましょう。なんとなく撮るとそれなりの写真になってしまうので、撮る前にどんな風に撮るか、それなりのイメージをよく自分の中で作ってから撮るのがおすすめ」

可愛らしく表現したいのか、シックにしたいのかによって明るさも変わってくるので、よく考えてから具体的にどうしたらいいか試したほうがいいとのこと。

また、漠然と撮りにいくのではなく、自分の中に「しばり」を設けるのも手だといいます。

「今日は晴れているので光が燦々と降り注いでいます。すると影もしっかりでるので影に着目してみる、色鮮やかに撮れるので、今日はブルーを撮るぞ! 赤に注目してみよう! など、色に着目してみるのもいいですね。普段自分が撮っていないような、自分の課題を作ってもいいかなと思います」

レンズやカメラの特性を活かすと、さらに表現が広がるとアドバイス。

「部分で切り取るのもズームならではですし、アングルによって印象がかなり変わるので、それも楽しんで」

その後はみなで晴天の神戸港へとスナップ撮影に向かいました。

プリントしたら写真が面白くなる!

好天に恵まれた神戸ポートアイランド周辺で、約1時間の撮影タイムを過ごしたあとは、各自に1台ずつ用意されたPIXUS XK50を使ってプリントしました。

好きなだけ印刷したら、中からお気に入りを3枚だけ選んで見せ合い、説明のあとにひとりずつ山崎さんがコメントするという流れでした。

PIXUS XK50は、写真画質と低ランニングコストを両立させるべく開発された2017年発売の製品。新開発のプレミアム6色ハイブリッドインクを採用するなど、これまでのA4複合機のPIXUSとは一線を画す設計になっています。それでいて操作は簡単。カードスロットにSDカードを差し込むだけで、中の写真がすぐ4.3型タッチパネルに表示されるので、あとはタッチ操作でプリントしたい写真を選んで印刷用のボタンをタップするだけ。事前に色の調整はしないなどの設定をしておけば、あとは印刷完了を待たずにどんどんプリントできました。

タッチパネル操作だけでプリントできるのは、とにかく便利。

ちなみにPIXUS XK50の上位モデルとして、PIXUS XK70も同時に発売されています。XK50との最大の違いは、タッチパネルがXK50の4.3型よりも大きい5.0型というところ。本体カラーもXK70がブラック、XK50がグレーという違いがあります。プレミアム6色ハイブリッドインクの採用など、プリント画質の差はありません。今回のセミナーではXK50を使用しました。

みるみるうちにプリンターの周りに写真が並んでいきます。見回してみると、個々に作品の傾向があり、まさに十人十色。同じエリア、同じ機材で撮影しながら、色、被写体、撮り方、ここまで違うのかと感心しました。

「プリントすると表現したかったものがイメージしやすいはずです。また、端に余計なものが写ってたとか、傾きなどもわかりやすいです。その経験を次の撮影にフィードバックすると、写真が上達しやすくなりますよ」

参加者の写真が出そろうと、みなさん他の人の写真に興味津々。ひとりずつ自分の写真の説明をしたあとに、選んだ写真のいいところ、面白いところ、着眼点などについて、山崎さんから丁寧にコメントされました。

筆者もプリントしてみた

筆者自身にとっても新鮮な体験で、仕事を忘れて素で楽しめました。また、取材の都合で午前と午後の2回分を受講しましたが、午前と午後とでは写真のテイストがまったく違うものになりました。

午前の講評で、参加されたみなさんのスナップを見て素直に感動。一方、自分の写真は見れば見るほどなにかがボヤけていると感じました。仕事では撮るべきものがある状態だったのが、自由にスナップとなると、何を撮っていいのかわからなくなってしまったのが原因だと思います。

筆者の作品(午前の部)

しかし憧れていたスナップ写真のカラーイメージが浮かんだので、ワークショップでのアドバイス通り、2回目はそこにフォーカスすることにしたのです。山崎さんに質問しながらチャレンジしたところ、これまでになかったテイストの写真が撮れるようになりました。

筆者の作品(午後の部)

そうして撮れた作品をすぐにプリント。PIXUS XK50のプリントはとても高速で、画質も申し分なし。自分が想定したカラーイメージが再現されます。スクエア用紙へのプリントも新鮮でした。プリンターを使って作品を仕上げる撮影会でしたが、撮影したその日のうちに撮ってプリントして見返してフィードバック……まさにプリントすることの効果を体感した1日になりました。

参加者の声

ワークショップに参加されたみなさんはどのように感じたのでしょうか。7名の方の声を聞きました。

関原沙耶さん

関原沙耶さん

とにかく楽しかったです。いつもカラーで撮るので、普段撮れないもので撮りたいなと思って、今日はモノクロだけで撮ろうと決めて撮ってました。手軽に写真が撮れるところがすごくびっくり。本格的なカメラって大変というイメージがあったんですけど、普段撮っているスマホと同じくらい気軽にぱしゃぱしゃ写真が撮れるなと思いました。

プリンターを持っていないので、普段自宅ではプリントしていませんでした。私には娘がいるのでプリントしたいときはインターネットで注文していました。でも今回体験して手軽なので買ってみたいと思いました!

M.Mさん

M.Mさん

普段はスマホで写真を撮っているだけで、カメラで撮るのは今日が初めてでした。本当は何年か前からずっと写真を撮りたいなという気持ちはあったんです。でもカメラを購入する時点から何を買えばいいのかよくわからないので……。今回使われたカメラも気になるカメラの中の1つだったので、企画を見つけたときはすぐ応募したのです。

最初は周りのみなさんの多くが経験者だと思って「おっ!(汗)」と思ったんですけど、山崎先生が最初から分かりやすく説明してくださったのでよかったです。みなさんと一緒になって楽しく写真を撮れたので、今日1日充実していたなと思います。

プリントももちろん初めてでした。思っていたよりすごく色が鮮やかにでて、ああいうのが家庭でも普通にプリントできるんだなと思ってちょっとびっくりしました。プリントしてみんなで見てみるのもいいものですね。

平松知恵さん

こういったイベントに参加するのは初めてでしたが、とても楽しかったです。普段はEOS M3を使っています。参加したのは、ディズニーランドやカフェを撮るために単焦点レンズが欲しくて、ネットで探しているときにたまたま広告を見つけたからです。

説明はとても分かりやすかったです! 見たことのある機能や使ったことのあるモードがいっぱいあったので応用になりました。プリントもしたことがなくてスマホに取り込むか、Instagramにアップするかくらいだったので新鮮でした。M100はピントがあうスピードが速いし、画面をタッチするとパシッとピントが合うのはすごいですね。これからも撮り続ければ、写真がうまくなるかなと思いました。

岩尾くみさん

岩尾くみさん

以前はEOS Kiss X7を使っていましたが、最近EOS Kiss Mに変えたところです。でも普段は絞り優先モードで撮るだけで、クリエイティブフィルターは使っていませんでした。今日試してみて、とても面白い写真が撮れるとわかったので、今度から積極的に使っていきたいです。新しい表現の世界を知った感じです。

プリントは普段していませんね。でもプリントすると、モニターで分からなかったことに気づいたりするので、それも面白いなと思いました。

藤本有紀さん

藤本有紀さん

私は色がすごく気になるタイプなんで、普段はカラフルなものばかり撮ってたんです。でも今日はモノクロの存在を教えてもらったので、建造物をモノクロで撮ってみました。変わった形の建物を探していたので、ひたすら形ばっかり見てました(笑)。形を気にすると、街に面白い形があふれてることがわかりました。そうやって視点を変えられたのは、撮影モードを変えたためだと思います。

プリンターはいずれ欲しいなと思って参加しました。プリントして並べてみると、自分は普段こういうものを撮りがちだなとか、こういう色が好きだなとか、そういうことがパッとわかって驚きました。カメラも軽い分、構図などいろんな撮り方を試せていいなと思いました。

杉本久美子さん

杉本久美子さん

カメラでちゃんとした写真を撮るのは、今日が初めてでした。今までカメラに興味がなかったわけではないんですが、自分の中で気持ち的に壁があって……。露出とか細かい知識がないと綺麗に撮れないって思い込んでて、いまいち踏み込めない自分がいました。

今回初めてちゃんとしたカメラを触らせていただきました。まだ露出を変えたりはできなかったんですが、ド素人でもこんないろんな撮り方が簡単にできちゃうんだ! ということがわかりました。

プリンターもそうですね。プリントするって意気込まないとできないと思ってたんですけど、あんなワンタッチでできるんですね! 私の中ではわざわざ店頭にいって頼まないといけないものだと思ってたんですけど、本当に手軽。楽しかったです。

井瀬悠希さん

井瀬悠希さん

今日は本当に楽しかったです。家族が同じEOS M100を持っていて、2回くらい触ったことがありました。そのときから軽いし、小さいので使いやすいなと憧れていました。外で撮るのも今日が初めてだったので、いい経験になりました。

普段はポートレートやご飯の写真ばかり撮っていて、使うモードもそれくらいだったんですけど、今日はクリエイティブフィルターの油彩風にハマりました。Instagramが流行のフォロワーが多い写真は、色味がぱきっとしててカラフルか、かっこいいモノクロか、トイカメラ風の3種類と思っています。色が強調される油彩風で統一しても、面白いかなと思いました。

プリントも簡単なんですね。仕事でパソコンから印刷することはありますが、そのときはいろいろ設定しなくてはいけなくて、それでも間違えてたりして、面倒なイメージを持っていました。でもXK50はカードを入れるだけですし、プリンターのモニターだけで操作できます。初めてだったので、感動しました!

すずまり