イベント告知

写真家・吉村和敏さんがSynologyのNASに挑戦!

ストレージ環境の紹介や、NASへの期待などを聞いてみた

ご存知、写真家の吉村和敏さん。これからNASに挑戦してもらいます!(清里フォトギャラリーにて)

デジカメ Watchではこれまで何度も、写真家とNAS(Network Attached Storage)の関係性について記事にしてきました。

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そして今回、写真家・吉村和敏さんにNASを使ってもらい、その感想をリアルイベントで述べてもらう企画をはじめます!

吉村和敏さんとは?

1967年長野県生まれ。カナダ暮らしをきっかけに写真家になる。現在、東京を拠点に世界各国、国内各地を巡る旅を続けながら、意欲的な撮影活動を行っている。カナダのプリンスエドワード島、フランスやイタリアの最も美しい村、日本の錦鯉やセメント工場をテーマにしたものなど、50冊以上の写真集を出版している。2017年夏、山梨県清里に自身の作品を展示販売する「清里フォトギャラリー+Books」をオープンした。


NASをまだ使ったことがない吉村さんですが、こちらの都合で(ほぼ無理やり)1カ月半程度触っていただくことになりました。吉村さんが運営する清里フォトギャラリーにNASを置かせてもらい、少しずつ業務に活用してもらおうという算段。

そして11月12日、編集部のある東京・神保町に吉村さんをお招きして、NASの感想を来場者に語ってもらうという企画です。吉村さんファンはもちろん、吉村さんと同じように、これからNASを使ってみたいという方に役立つイベント目指します!

さて、長期の海外取材が多く、しかも1回の取材での膨大に撮影するという吉村さん。ファイルサイズの大きい中判デジタルカメラの愛用者としても知られています。果たして、どんな使いこなしをしてもらえるのでしょうか。

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こちらが吉村さんの清里フォトギャラリー。写真家個人が自分の作品を運営・販売するという、日本ではまだ少ない形態のフォトギャラリーです。ほぼすべての作品が額装済みで、本人にによるプリント。サイン入りです。

吉村さんに使ってもらうNASは、Synologyのラインナップのうち、ミドルクラスのDS1618+。6基のHDDを装着可能で、最大12TB×6=72TBでの運用が可能です。

背面には1GbE LANポート×4、eSATAポート×2、USB 3.0ポート×3を装備。

一緒に使ってもらうHDDは、SeagateがNAS用として展開しているIronWolf Pro 4TB。NASへはこうして装着します。

ついこのあいだの3連休、我々一行はDS1618+の設置を手伝うという名目で清里フォトギャラリーにお邪魔し、そこで吉村さんのストレージ環境の現状について聞きました。

以下、そのインタビューになります。接客でお忙しい中ありがとうございました!(聞き手:榊信康)

インタビュー:外付けHDD×10台を常時接続!

——吉村さんの現在のストレージ環境を教えていただけますか?

メインの作業場は東京の事務所になりますが、そちらには4TBのHDDが10台つながった状態になっています。

——それはRAIDを組んでいるということではなくですか?

ええ、RAIDではなく外付けのHDDが10台ですね。そこに今までに撮影した全てのデータを保存しています。

設定中。DS1618+は左にあります。

——HDD10台というのはなかなかに壮観でしょうね。吉村さんの場合、写真集の出版や写真展の開催を頻繁におこなっているイメージがありますが、全てのデータに即座にアクセスできるようにしているのはそうした関係からですか?

そうですね。いつでもサッと見られるようにしていますね。

——バックアップは当然されていると思いますが、どういった手法をとっていますか?

先ほど言ったHDD 10台分のデータコピーを2つ作っていますね。だから、現状だと事務所には30数台のバックアップ用4TB HDDがあることになります。

——ははぁ、お仕事なのでコストはやむを得ないとしてもHDDの保存場所が大変そうですね。

いや本当に仰る通りです。なので、8TB HDDの値段が下がってきたこともあり、換装も考えたのですが、1台当たりの容量が8TBともなるとまだちょっと怖くて踏み出せないでいるのが現状ですね。

——現状、色々なデータストレージデバイスがありますが、HDDを選んでいる理由は何でしょう?

第一にはやはり大容量が確保できるという点ですね。ドライブあたりの容量が大きいので、細々と買い足さずに済みます。導入コストの点でも一番手頃ですしね。あとは安心感。技術がこなれていることもあって、運用するにせよ、PCから外して保存するにせよ、堅牢性に信頼が持てます。速度ではSSDに及ばないものの、不足を感じるほどではないですね。

——東京の事務所と清里のギャラリーの双方で作業をするとなると、データの持ち運びも必要になると思いますが。

そうですね。普段はメールやクラウドサービスの無料枠で送れる程度のデータサイズなのでストレージデバイスでの持ち運びが必要になることはありません。ただ、写真集などの企画が立ち上がると、まとまったデータを取り扱うことになります。そうした時は専用の4TB HDDを用意して持ち運び、HDDドックに挿して使っていますね。

吉村作品が並ぶ清里フォトギャラリー。

——吉村さんは海外での撮影が多いと思うのですが、その際のデータ保存はどのような方法をとっていますか?

64GBのSDカードを十数枚持って行って、それを持ち帰るというやり方ですね。請負での撮影だとさすがにデータ消失は怖いので1TBのポータブルストレージも持っていき、しっかりと現地でバックアップを取るようにしていますが、未だバックアップが必要になったことは無いですね。

帰国したら、翌日はHDDにコピーする作業をします。これが結構大変な作業でして、ある程度の選別をして、RAWとJPEGを分け、3つのHDDにコピーを行うと1日潰れる、というのが大抵です。

というのは、1回目のコピーは当然として、2回目のコピーもSDカードから行うんですね。おおもとの保存先であるSDカードから別個にコピーすることで、転送による事故を回避できるという考えからですね。それで2つのコピーを比べて、ファイル数やデータサイズが合致していれば1つ目のHDDから3つ目のHDDへデータをコピーするという方法を取っています。

——かなり念の入った作業ですね。確かに1日がかりの作業というのも頷けます。

こればかりは誰かに任すというわけにもいきませんので、手間がかかっても自分でやっていますね。で、3カ所でもまだ不安があるので、(東京の事務所とは別に)清里にもバックアップを用意しておこうかなと考えていた矢先に、今回のNASのお話が来ました。試用できるならしてみたいな、と。

——今までざっとお話を伺った中でもNASの導入で省力化できそうなところがいくつかありました。NASはネットワーク経由でデータを運用できることが大きなメリットなのですが、撮影先あるいはクライアントとの打ち合せなどで急にデータが必要になったことはありますか?

無くは無いという程度でしょうか。海外だとネットワーク環境があまり期待できないことが多いですし、打ち合せなどではあらかじめHDDなりポータブルストレージなりにデータを入れて持っていくことが多いです。NASがあればその辺も多少改善されそうですね。

——そうですね。データ選別とコピーに要す時間は省略できそうです。まずはローカルでの運用を主体に試していただきたいと思います。大量のデータを1ボリュームで管理・運用できるだけでも使い勝手は格段に向上すると思います。

吉村和敏さんがNASにチャンレンジ!その感想はイベントで!

やはり大量のデータを日常的に扱っている吉村さん。これから徐々にDS1618+を使っていただき、イベント当日に感想を披露してもらいます。海外ロケの話や、バックアップやストレージについても聞けるかもしれません。

イベント名

吉村和敏×Synology×Seagate デジカメWatch記事連動セミナー 「できた!はじめてのNAS導入」

日時

2018年11月12日(月)19時00分〜21時50分

場所

インプレスセミナールーム(東京都・神保町)

参加費

無料

募集人数

先着順40名(GANREFメンバー・一般の方、どなたでもOK)

募集締切

2017年10月22日(月)12時00分

講師

吉村和敏氏・Synology担当者・Seagate担当者

セミナー内容

座学セミナー+製品タッチ&トライ

申込方法

専用の申し込みフォーム
https://ganref.jp/common/special/nas1811/

プレゼントも用意しています。吉村さんの話を聞きたい方は、ふるってご参加ください!

制作協力:Synology Japan株式会社 日本シーゲイト株式会社