デジタルカメラマガジン
身近なお菓子を新しいイメージで撮る
5月号特集「家で撮る写真」より ポテトチップスを銀河の惑星のように
2020年5月19日 00:00
デジタルカメラマガジン2020年5月号は「家で撮る写真」を特集。身近な被写体の撮影テクニックを全19テーマ掲載しています。今回はその中から、お菓子を新しいイメージで撮るアイデアについて紹介します(編集部)
普段から目にしているものは、用途や素材などで被写体としての振り幅が決まってしまうことがある。しかし、もう一度じっくり観察し、思い込みを取っ払い、新しくイメージすることで、自分の世界に引き込むことができる。それは写真の面白いところだ。今回はコンビニで売っているお菓子を使ったが、お菓子は見たことのある身近なものほど、そのギャップが感じられて楽しい。最初に新しいイメージを作ることが難しい場合は、まずは暗く撮ってみたい、明るく撮ってみたいなどのざっくりとしたイメージから始めてみよう。そこから徐々に膨らませていき、最終形に仕上げたい。
1.アルミホイルの上にアクリル板を配置する
撮影スペースは小さく作った方がコントロールしやすい。アルミホイルを大きく切り取り、丸めて開き、細かい折り目やシワを作る。そして、伸ばし過ぎないように敷く。アルミホイルの上におちょこや消しゴムを置き、アクリル板を4〜6cmほど持ち上げて配置する。その隙間にライトを置いて照射する。
2.WBを3,800Kにして銀河のイメージを演出
ピクチャースタイルでコントラストを上げて凹凸がより目立つようにする。WBも3,400〜4,000Kにして青くすると、背景の反射に青みが乗る。逆にWBをアンバーに振れば、燃えるような恒星のイメージとなる。イメージに合わせてWBを変更しよう。
電飾を被写体とレンズの間に入れてぼかすと、大きな前ボケが作れる。暗部を締めて前ボケの輝きを強調できるとコントラストが付いて幻想的なイメージになる。電飾はチカチカするモードではなく、常灯モードの方が撮りやすい。