デジタルカメラマガジン
写真と読み物たっぷりの「RICOH GR III」ムックが出ます
手厚い操作解説で"GRデビュー"も応援
2019年4月26日 12:54
インプレスのデジタルカメラマガジン編集部から「RICOH GR III PERFECT GUIDE」が4月27日に発売されます。3月に発売されたリコーのAPS-Cコンパクトカメラ「GR III」をテーマにした1冊です。
これまでリコーGRシリーズを扱った「PERFECT GUIDE」は、GR DIGITAL時代の1冊目(2005年)から計7冊が発売されていますが、今回はGR DIGITAL IVやGR(APS-C初代)を扱った過去のムックより厚く、税別2,500円という価格も納得できる大ボリュームに感じます。
このボリュームになった理由は、編集部いわく「写真集を手に取ったような感覚を目指した」とのこと。森山大道さん、菅原一剛さん、上田義彦さんによる巻頭のスペシャルギャラリーには文字もほとんどなく、36ページに渡って、ひたすら大きく写真を載せています。
それぞれの写真家のインタビューも、GR IIIについて語るというより、GRをテーマにした写真論のような内容になっているのが珍しいと思います。カメラはさておき作家のファンであるという方々も楽しめるでしょう。
後半も機能や操作解説をはじめ様々なコーナーが用意されていて、さながらGR特集の雑誌のようにバラエティ豊かです。
例えば大和田良さんによる「もしあの写真家が生きていたらきっとGR IIIを使っただろう」は、アジェ、スティーグリッツ、ブレッソンをはじめとする写真史を通じて、GRというカメラの個性を再定義していくような面白さがあります。
また、アーティストギャラリーのコーナーには、浅川英郎さん、深川麻衣さん、柴崎友香さんが登場します。
GRシリーズは久々のフルモデルチェンジということで、これからGRを手にしてみたい新規ユーザーの方も多いでしょう。歴史がありファンも多いので「本格的で難しそう」「マニアな世界っぽい」と見える部分もあるかもしれませんが、カメラの基本操作や、GRらしい各機能の紹介などを通じて本書が抜かりなくサポートしています。ぜひ自分なりのGRライフを楽しんでください。
この記事を書いている私自身は現在、ハンマートーンのようなカラーの「GR Limited Edition」がお気に入りでGR IIIの購入をガマンしていますが、一足先に本書を手にしてしまったが最後、その理性を保つのが難しくなっていることをご報告申し上げます。