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小型軽量ボディを継承/フィルムシミュレーションダイヤル搭載の「FUJIFILM X-T30 III」

ブラック、シルバー、チャコールシルバーの3色展開

シルバー

富士フイルムは、ミラーレスカメラ「FUJIFILM X-T30 III」を11月下旬に発売する。想定売価はボディ単体が15万2,900円前後、「XC13-33mmf3.5-6.3 OIS」が付属するレンズキット(12月発売)が17万8,200円前後。ボディカラーはブラック、シルバー、チャコールシルバーを用意する。

「X-T30」の第3世代にあたる、APS-C相当のイメージセンサーを搭載するミラーレスカメラ。初代のX-T30は2019年3月に、第2世代のX-T30 IIは2021年11月に発売していた。

センターファインダーとシャッタースピードダイヤルを採用する「X-T」シリーズの現行機種には、「X-T5」と「X-T50」があり、「X-T30 III」はその下位モデルの位置づけになるとみられる。

イメージセンサーには、前モデルと同じくXシリーズ第4世代の「X-Trans CMOS 4」を採用。有効画素数は約2,610万画素。画像処理エンジンには第5世代の「X-Processor 5」を搭載しており、従来モデル比で約2倍の高速処理と、最新の被写体検出AFの採用を実現したとしている。

デバイスの刷新による撮影性能の向上を果たしつつも、質量を前モデルと同じ約378g(バッテリー、カード含む)に維持。動画撮影においては新たに6.2K/30p記録にも対応した。

ブラック

操作系の特徴として、「X-T50」と「X-M5」にも採用されたフィルムシミュレーションダイヤルを左肩に搭載した。ダイヤル操作により、フィルムシミュレーションを切り替えられる機構となっている。

搭載するフィルムシミュレーションは現行の全20種類。ダイヤルにはフィルムシミュレーションに任意の設定を追加したオリジナルの「FSレシピ」も登録できる。

なお、キットレンズに設定されている「XC13-33mmf3.5-6.3 OIS」も同日に発表された新製品だ。単体発売は2026年1月。

チャコールシルバー
  • イメージセンサー:X-Trans CMOS 4
  • 有効画素数:約2,610万画素
  • 画像処理エンジン:X-Processor 5
  • ISO感度:ISO 160~ISO 12800(拡張:ISO 80~ISO 51200)
  • シャッタースピード:30秒~1/4,000秒(メカ)、30秒~1/32,000秒(電子)
  • 動画記録:最大6.2K/30p 4:2:2 10bit
  • 連写速度:最大約30コマ/秒(電子シャッター・1.25倍クロップ)
  • 顔:瞳検出:あり
  • 被写体検出:動物、鳥、クルマ、バイク&自転車、飛行機、電車
  • EVF:約236万ドット・0.39型有機EL
  • 背面モニター:約162万ドット・3.0型タッチパネル
  • バッテリー:NP-W126S
  • 静止画撮影可能枚数:約425枚(エコノミーモード)
  • 実撮影電池寿命(動画):約45分(6.2K)
  • インターフェース:USB Type-C(10Gbps)、HDMI Type D、2.5mmステレオミニジャック
  • 外形寸法:118.4×82.8×46.8mm
  • 質量:約378g(バッテリー、カード含む)
本誌:宮本義朗