クルマとカメラ、車中泊
冬の北海道で布チェーンを実走テスト。170km走行で分かった長所と弱点
2026年1月10日 12:00
星景写真ていうと絶景の大自然と星空ってイメージが強いよね。昔から海外で撮った絶景の星景写真持ってないですかって聞かれるんだけど、あまりもってないの。むしろ大自然から離れた、あるいは自然の中に人の生活を感じるような星景写真が僕にとってエモいのですよ。だから普段は電信柱を入れたりするんだけど、それは人の生活を象徴するものってわけ。
で、今回はオオモノですよ、大きな工場と冬の星座。なかなかこういうところ無いんですよねえ。写真家にとってロケ場所って資産なんですよ。かな〜りいろんな資料から丹念に探して、可能性の高い場所はハズレ覚悟で現地確認なのです。今回は当たり!僕にとっては最高にエモい場所です。高画質版だとたくさん星が写っているのがわかるのでGANREFに高画質版をアップしておきました。
工場と冬の星座 | GANREF
https://ganref.jp/m/motegi/portfolios/photo_detail/5775644
布チェーンなら車内の隙間にコンパクト収納が可能
昨年末は大雪となりましたね。そんななかワタクシ北海道に行ってました。当然チェーンを用意しますよ〜。今回買ってみたのは布製のチェーン。布のチェーンとは変な言い方だけど、スノーソックスなどとも呼ばれてますね。初めて布製のものを買ってみました。写真のようにスライドドアの隙間にちょうど収まります。右隣の黒い箱は金属チェーン。布製の寿命は100km程度が目安のようなので長距離走るなら予備を持っとかないと不安ですな。結局使わなかったけど。
これまでも非金属チェーンといえば、ゴムやプラスティックにピンを打ったタイプのものを随分使ってきたんだけれど、あれ収納に困るんですよね。路面が諸々に変化することを考えると使いやすさでは非金属チェーン→金属チェーンだと思ってるんですが、どうにも大きさがねえ。ってことでこのところはずっと金属チェーンだったんですが、布製だと小さく収まるし、軽いし使いやすさや性能ってどうなんだろうって思ったわけです。
取り付けは4ステップ、初回でも10分以内で完了
さ、いよいよ雪が激しくなってきたので布チェーンつけてみます。ちなみにウチのエブリイはスタッドレス+4WD。この写真の状況になっても走行は可能です。
ですが、グリップ感が薄くなってお尻がむずむずする感じになってきたので、布チェーンを使ってみようってわけです。状況は新雪ですが、その下は圧雪なのか凍結なのかわかりません。ところどころ急激にグリップ感が抜けるところがあるので、凍結したところに新雪が乗っているところが多そうです。そうしたところって直進してるだけでスピンしてしまうこともあるからグリップの確保は大事ですね。
取り付けはAmazonの説明どおりとっても簡単でしたよ。写真を見れば説明不要かもしれないくらい。一応手順としましては、
- 布チェーンをタイヤ半分被せる
- 車を移動し、タイヤを半回転させる
- 布チェーンを全てかぶせる
- 数km走ってから安全な場所に停車し布チェーンが全体に均一に被っていることを確認する
と4ステップです。より慎重にやるなら、3と4の間、取り付け直後に数十m走ってみて、布チェーンがタイヤから外れていないか確認すると良いでしょう。
僕もこの時初めて取り付けしましたが2本で10分はかかりませんでした。
あ、でもこれNGですよね。雪のない時に事前に1度はやっておきましょう。2度目以降は5分もあれば十分です。
あと注意しなければいけないのはどのタイヤにつけるかですね。FF(前輪駆動)ならフロント、FR(リア駆動)ならリアですが4WDの場合は迷いますよね。4WDにもFFベース、FRベースがありますからベースの違いによってチェーンをつけるタイヤが変わります。その辺はオーナーマニュアルや整備手帳に書いてあるはずなので確認しましょうね。ウチのエブリイはFRベースの4WDなので、リアタイヤにチェーンをつけます。
新雪50km・市街地20km・圧雪80kmの耐久テスト結果
さあ、耐久テストです。ここでは2枚の写真をセットで見てくださいね。
150km走行した経過をまとめてますが、ほとんどのところで圧雪か降雪なので布チェーンにとっては良い条件でしょう。一方アスファルトが見えてしまっている市街地ではかなり消耗は激しく、2×10cm程度の大穴が開いてしまいました。大穴が開いたあとも80km走行していますが、その間はほとんど雪だったので大穴は拡大せず、1cm程度の小穴が左右それぞれ10数箇所開いていました。まだ走行できそうですが一旦終了。
ブラックアイスバーンでもスタッドレスより確実にグリップ
そして別の日。写真見てください、ああ、出てきましたねえ、ブラックアイスバーン、冬の強敵です。凍結路面のうちの1つだけど1度解けた水分が凍ってるからツルツルなんだよね。これにはスタッドレスタイヤも歯が立ちませぬ。ちなみにこの写真程度の坂道だと、1度止まってしまった場合、4輪スタッドレスでも登るのは厳しいです。そこで、大穴もあいて寿命間近と思われる布チェーンを再装着。
う〜ん、ブラックアイスバーンでも簡単に坂道発進してしまいます。スタッドレスより凍結路面に強いですね! だけど過信は禁物。この坂道チェーン着脱場なんですがね、下り坂になってるので10km/hほどだしてからブレーキかけて見ると、まあ、止まれません。危うくチェーン装着場から出てしまうかと思いましたよ。
雪に限らず路面状況が変わったら必ずブレーキチェックをしておきましょうね。もちろん前後に他の車両がいないことが絶対です。
大穴拡大で170km走行が限界。絡みつき対策にハサミ常備を
そしてその後、圧雪・凍結・無雪が入り混じる峠道を20kmほど登って心地いい高原に。そこで確認すると大穴は拡大して、タイヤが1/4ほど露出してしまっていました。これは寿命というか危険な状態です。
このまま放置するとドライブシャフトなどに絡みつき、最悪走行不能になる可能性もあります。幸いウチのエブリイのリアサスはリジッド形式なので、外部からのものは絡みにくいのだけど、独立懸架サスペンションの場合や、FF、FFベースの4WDでフロントにこの布チェーンを装着している場合は、本当に要注意です。車内から振動や音では感知しにくかったのでまめに車外に降りて確認する必要がありそうです。
グリップ性能は優秀だが走行距離の短さが最大の弱点
さて布チェーン今回のテストではおよそ170kmを走ることができました。ただしほとんどが路面に雪がある状態です。これが関東地方の雪のように、積雪部分よりもアスファルトが剥き出しになっている部分が多い状態では100kmに届かないでしょう。
しかし、そのグリップ性能は新雪・圧雪・凍結それぞれの路面状態でのグリップ感やブレーキの効き具合からスタッドレスタイヤよりも上であり安心感のあるものでした。脱着の容易さ、乗り心地の良さなども美点ですね。ちょっとまとめてみましょう
| 良かった点 | 弱点 |
|---|---|
| グリップ感、ブレーキ性能がスタッドレスより向上 | 走行可能距離短い |
| 乗り心地良し | 最高速度40km/h |
| 収納小さい | - |
| 高速道路チェーン規制に対応 | - |
まとめて見ると良かった点のほうが多かったですね。やはり最大のウィークポイントは走行距離です。製品自体で謳ってるとおり緊急用、一時的な使用用途で、今回のように長距離を走るためのグッズではありません。
スタッドレスタイヤが前提でチェーン規制があった場合に装着するという使い方が1番マッチしてるわけですって、それAmazonの製品説明そのまんまやんけw とオチがついちゃうんですが、どんな路面状況でもスタッドレスタイヤよりも安心感があり安全性能の向上がはっきり確認できました。
まさに安全を買うという類の装備ですね。僕は再度購入しようと思います〜。
簡易アイゼンも冬の必携装備。車を降りる前に装着
そしてもう1つ紹介しておくべき冬装備がこれ。簡易アイゼン。冬の遊びが好きな方には定番のものだけど、もし持ってなかったら必ず購入です。
先ほどのブラックアイスバーンの写真を思い出してください。ああいうところって車止めて無防備に車を降りるとそのまま転びます。夜だと凍ってる箇所が全く見えなかったりしますよ。なので、雪のあるところはもちろん、雪がなくても路面が凍結してそうな気温になったら、車内でアイゼンを履きましょう。
鉄のスパイクは雪や凍結面をしっかり捉えてくれます。苔むした河原なんかもOKです。

























