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焦点工房がThypochreのライカMマウントレンズ「Simera」を国内発売

28mm F1.4と35mm F1.4 フォーカス操作で被写界深度スケールが変化

株式会社焦点工房は、ThypochブランドのライカMマウント対応レンズ2本を10月10日(金)に発売した。

Thypochは中国深センの東正光学が2023年に設立したシネマレンズ専門メーカーの新ブランド。焦点工房は9月に国内正規代理店契約を締結し、販売とサポートを担っている。

両モデルとも開放F値F1.4の大口径で、14枚羽根の絞りにより自然なボケ味と光芒を実現するという。距離計連動型のマニュアルフォーカスレンズで、35mm判フルサイズに対応する。

どちらもフローティング設計を採用。非球面レンズや高屈折レンズの組み合わせにより、開放絞りでも画面の隅々までシャープに描写するという。

フォーカスリングには、三日月型のフォーカスノブを採用。

被写界深度を可視化するVisifocus(被写界深度ビジュアルスケール)を搭載した。スケール部分に開けられた穴から内側のヘリコイドに施された着色部分が見える仕組みで、フォーカスノブを回すと着色部分の見え方が連動して変化。撮影距離や絞りに応じた被写界深度を赤いドットマークで直感的に把握できる。

絞りのクリック有無を切り替えるスイッチも装備。フォーカスリングの0.7mの位置にわずかな抵抗を設け、レンジファインダーからEVFへの切り替えが必要な距離を把握しやすくした。

鏡筒は金属製。カラーはブラックとシルバー。

Simera 28mm f/1.4 ASPH. Type II

ブラック
シルバー
レンズ構成図
  • 対応マウント:ライカM
  • 対応撮像サイズ:35mmフルサイズ
  • レンズ構成:7群11枚(非球面レンズ1枚、EDレンズ1枚、高屈折レンズ3枚)
  • フォーカス:MF(マニュアルフォーカス)
    ※距離計連動型
  • 絞り:F1.4-F16
  • 絞り羽根:14枚
  • 最短撮影距離:0.4m
  • フィルター径:49mm
  • 外形寸法:約Φ59×56mm(マウント部・突起部除く)
  • 質量:約326g
  • 付属品:前後キャップ、レンズフード
  • 希望小売価格:12万4,000円

Simera 35mm f/1.4 ASPH. Type II

ブラック
シルバー
レンズ構成図
  • 対応マウント:ライカM
  • 対応撮像画面サイズ:35mmフルサイズ
  • レンズ構成:5群9枚(非球面レンズ1枚、高屈折レンズ3枚)
  • フォーカス:MF(マニュアルフォーカス)
    ※距離計連動型
  • 絞り:F1.4-F16
  • 絞り羽根:14枚
  • 最短撮影距離:0.45m
  • フィルター径:49mm
  • 外形寸法:約Φ56×51mm(マウント部・突起部除く)
  • 質量:約280g
  • 付属品:前後キャップ、レンズフード
本誌:佐藤拓