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キヤノン、レンズ交換式の動画エントリーモデル「EOS R50 V」

「ライブ配信」ボタンを装備 Canon Log 3など動画性能を強化

キヤノンは、ミラーレスカメラ「EOS R50 V」を5月下旬に発売する。価格はボディ単体が11万3,300円、RF-S14-30mm F4-6.3 IS STM PZが同梱するレンズキットが14万800円。

動画撮影向けのエントリーモデルに位置づけるミラーレスカメラ。本格的な動画撮影性能を備え、それに適したデザインおよび操作性を特徴とする。映像表現の幅を拡げたいビデオクリエイターに向けて訴求している。

イメージセンサーにはAPS-Cサイズの有効約2,420万画素CMOSセンサーを搭載(EOS R50と同様)。なお同社は、同じく動画撮影向けのモデルとして1.4型CMOSセンサーを採用したレンズ一体型カメラ「PowerShot V1」を4月下旬に発売する。センサーサイズの大小、レンズ交換の可否などユーザーに選択肢を用意した格好となっている。

動画は6Kオーバーサンプリングによる4K30p記録に対応。またクロップありで4K60p記録も可能としている。FHDでは音声アリの120p記録にも対応する。連続撮影可能時間は、FHD 60p以下の設定で最長2時間。

スロー&ファストモーション動画モードを搭載。4K撮影では「60倍ファスト」から2.5倍スロー」を、FHDでは「60倍ファスト」から「5倍スロー」を設定できる。

簡単にシネマライクな画角とフレームレートで撮影できる「シネマビュー」も備えた。16:9の上下をマスクした2.35:1のアスペクト比で記録する。カラーフィルターやスロー&ファストモーション動画モードとも組み合わせて利用可能という。

カラーフィルターやピクチャースタイルを適用できるほか、Cinema EOSにも採用されているカスタムピクチャーも搭載した。HDR PQやHLG、Canon Log 3記録などが可能となっている。

デュアルピクセル CMOS AF IIを搭載しており、動画撮影においても粘り強い追従が可能という。被写体検出は人物、犬、猫、鳥、馬、モータースポーツカー(四輪)、モータースポーツバイク(二輪)、飛行機、鉄道に対応。瞳検出では「右目優先」「左目優先」「自動」を設定できる。

手ブレ補正機能としては、「動画電子IS」を搭載している。

VRレンズも利用できる。ステレオ魚眼レンズの「「RF-S3.9mm F3.5 STM DUAL FISHEYE」と、3D映像撮影用の「RF-S7.8mm F4 STM DUAL」に対応する。

ボディの外観も動画撮影を意識したデザインとした。動画撮影ボタンを2カ所に配置したほか、タリーランプを装備。速度を2段階で設定できるズームレバーも備えている。モードダイヤルは通常のEOSとは異なり、動画に特化したものとなった。

ファインダーを排したフラットボディを採用。“縦位置にしやすいデザイン”としており、ボディの側面に縦位置撮影用の三脚穴を備えた点も特徴となっている。

外形寸法は約119.3×45.2×73.7mm。質量は約370g(バッテリー、メモリーカード含む)。

本誌:宮本義朗