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キヤノン、3D立体映像を制作できるRFマウントレンズ「RF-S7.8mm F4 STM DUAL」

キヤノンは、3D映像撮影用のRFマウントレンズ「RF-S7.8mm F4 STM DUAL」を11月中旬に発売する。価格はオープン。店頭予想価格は7万7,000円前後。APS-Cフォーマットのミラーレスカメラ「EOS R7」に対応する。

2021年に同社が立ち上げた3D VR映像撮影システム「EOS VR SYSTEM」のラインアップに加わる1本。撮影データを専用アプリケーションで変換して3D映像を出力する。視聴するにはVRゴーグルが必要となる。

既存の「EOS VR SYSTEM」製品としては、「RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE」と「RF-S3.9mm F3.5 STM DUAL FISHEYE」の2本のVRレンズが発売済み。“FISHEYE”が付くこれら2本は、まるで自分がその場所にいるかのような没入感が得られる、180°の空間映像を生成できるのが特徴だった。

今回登場したRF-S7.8mm F4 STM DUALはそれとは異なり、“そこにあるかのような”臨場感が得られる3D映像を制作できるのが特徴。母艦となるEOS R7との組み合わせを考え、従来モデルよりも価格帯も抑えたとしている。

PCアプリ「EOS VR Utility」で、3D Theater形式のほか、180°VRフォーマット、360°VRフォーマット、「Apple Vision Pro」の「空間ビデオ」に対応したMV-HEVCフォーマットに変換可能という。

UDレンズ2枚を含む7群9枚のレンズ構成。効果的な配置により画面全体で高画質を実現したという。ステッピングモーターで駆動する二眼連動のAF機構を搭載した。

2つのレンズの間隔を従来モデルより狭い約11.8mmとしたことで、最短撮影距離0.15mを実現。従来のVRレンズでは、立体感が破綻してしまうため50cm以内に寄ることはできなかった。

外形寸法はφ約69.2×41.5mm。質量は約131g。

本誌:宮本義朗