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キヤノン、APS-Cセンサー用のステレオ魚眼レンズ「RF-S3.9mm F3.5 STM DUAL FISHEYE」

VR用レンズ初のAF対応

キヤノンは、交換レンズ「RF-S3.9mm F3.5 STM DUAL FISHEYE」を6月28日(金)に発売する。価格はオープン。直販価格は税込19万2,500円。

APS-Cサイズのイメージサークルに対応するステレオ魚眼レンズ。EOS R7に装着することで180°のVR撮影が可能となる。対応機種は現在のところEOS R7のみ。

同社には35mmフルサイズに対応するステレオ魚眼レンズ「RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE」があるが、このたびAPS-Cセンサー用が用意された。

左がEOS R5+RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE、右がEOS R7+RF-S3.9mm F3.5 STM DUAL FISHEYE

導入コストが約半額になるため、低予算でのVRコンテンツの制作や、趣味分野におけるVRコンテンツの制作者の増加を狙っているという。

画角は144°で三脚やジンバル、マイクなどの映り込みを気にせず撮影できるとしている。また、VRレンズとして初めてAFに対応した。ギアタイプのSTMを搭載し、左右のレンズを一体駆動させる。なお、SERVO AFは非対応となる。

撮影イメージ

レンズ構成は8群11枚(UDレンズ2枚含む)。非Lレンズとして初めてASC(Air Sphere Coating)を採用し、フレアやゴーストを抑制。それにより画面全体の高画質化を実現した。EOS R5とRF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYEの組み合わせで撮影した4K動画と同等の解像感だという。

レンズ構成図

レンズのリア側(カメラ装着側)には30.5mmのスクリュータイプのフィルターホルダーを装備。ゼラチンフィルターも使用できる。

レンズリア側
フィルターホルダー

撮影後は「EOS VR Utility」や「Adobe Premiere Pro」用のプラグインを使用することで、簡単にVR映像へ変換可能としている。

外形寸法は約Φ112×54.6mm。重量は約290g(リアフィルターホルダー含まず)。

【2024年6月11日】記事初出時に、「非Lレンズとしては初めてUDレンズを採用」と記載しておりましたが、正しくは「非Lレンズとして初めてASC(Air Sphere Coating)を採用」に改めました。読者並びに関係各位にお詫び申し上げます。

本誌:佐藤拓