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スマホで操作する全自動スマート天体望遠鏡「Vespera」に最上位モデル
有効1,250万画素/RAW出力に対応
2024年8月30日 17:37
株式会社サイトロンジャパンは、仏Vaonis社製の全自動天体観測ステーション「Vespera Pro」を9月11日(水)に発売する。直販価格は54万8,000円。直営店および天体望遠鏡専門店で取り扱う。
Vesperaシリーズの最上位モデルとして登場。高画素・高感度センサーを搭載し、自由な構図や高解像度での天体撮影を実現という。RAWデータ出力に対応し、大容量バッテリーとストレージにより長時間の撮影が可能。既存の機種同様、天文知識や天体望遠鏡の使用経験がなくても簡単に天体撮影できるという点を特徴の1つとする。
スマートフォン・タブレット用の専用アプリ「Singularity by Vaonis」(iOS、Android対応、無料)で操作。4,300以上の天体カタログ、またはアプリが推奨する天体から好みの天体を選択するだけで、導入・追尾・観測が全自動で行われる。
撮像素子には、有効1,250万画素の1/1.6型ソニー製IMX676センサー(裏面照射型・カラー)を採用。最大5,000万画素で記録するライブモザイクモードも利用できる。画角の自由度も高まり、既存のモザイクモードよりも大きな視野を画面内に収められるようになる。
太陽・月などに加え、銀河・星雲・星団といった太陽系外の天体の観測にも対応。超高感度CMOSと独自の画像処理技術により、光害のある都市部からでも鮮やかな天体を観測できるという。
JPEGだけでなく16bitのTIFFやFITS形式での保存が可能。RAWデータの出力にも対応している。
エキスパートモードでは露光時間やゲインの調整、ダークフレーム取得などのマニュアル設定も可能。
パッケージには伸縮三脚、湿度センサー、専用ハードケース、盗難防止用ロックが付属する。
主な仕様
- レンズ口径:50mm
- 焦点距離:250mm
- F値:F5
- レンズ構成:アポクロマート、クアドラプレット、フィールドフラットナー付き
- 画角:1.6×1.6°(ライブモザイクモード時最大4.18×2.45°または3.2×3.2°)
- イメージセンサー:SONY IMX 676 (カラー)
- センサー画素数:3,536×3,536 (12.5メガピクセル)
- モザイクモード:最大50メガピクセル
- センサーサイズ:7.0×7.0mm
- 内蔵バッテリー駆動時間:約11時間 (USB Type-Cによる外部からの給電にも対応)
- ストレージ:225GB
- 画像フォーマット:JPEG、FITS、TIFF
- 外形寸法:20×9×48cm
- 質量:5kg