ニュース

ビクセン、スマート望遠鏡「Seestar S30」を2月21日(金)に発売

アプリで天体の自動認識も

株式会社ビクセンは、スマートフォンを利用して天体撮影が行えるスマート望遠鏡「Seestar S30」を2月21日(金)に発売する。

2025年春の発売を予告していたZWO製のスマート望遠鏡。3枚玉アポクロマートの光学系を採用し、色収差を抑えたクリアな視界を実現した。

焦点距離は、約1,000mm相当(35mm判換算時)で、風景や野鳥など、日中の撮影にも活用可能。64GBの内部ストレージ、6,000mAhのバッテリーを内蔵する。

日中撮影

スマートフォンやタブレットに導入したアプリ「Seestar」(無料)を利用して接続することで、カメラが自動で天体を認識。天体撮影初心者でも、手軽に撮影・画像処理まで行えるのが特徴。

星図表示(SkyAtlas)や「今晩のおすすめ」といった機能を活用することで、その時に見える天体が簡単に確認できる。

さらに、3種類の撮影モード(星雲星団、太陽系、風景)を搭載しており、それぞれの撮影対象に合わせて、アプリが最適な処理を行うという。

「Seestar」アプリでは、モード変更や星図表示などが利用できる

また、広角カメラを搭載し、望遠カメラとワンタッチで切り替えられる(太陽系、風景モードのみ)。

この他、任意のオン/オフに対応した光害カットフィルターや、曇りを防ぐレンズヒーターを内蔵する。

太陽の撮影が行えるようになるS30専用太陽フィルター、アルミ製三脚などを付属する。

レンズ内の結露防止ヒーター機能を搭載
光害カットフィルター オフ
光害カットフィルター オン
太陽フィルターを利用した太陽撮影
広角・望遠を切り替え可能
  • CMOSセンサー:SONY IMX662(望遠側 カラー)
  • ピクセルサイズ:2.9μm×2.9μm
  • 対物レンズ(主鏡)/有効径:30mm/3枚 アポクロマート マルチコート
  • 焦点距離(口径比F):150mm(F5)
  • 撮影距離:6m~∞
  • 分解能:3.9秒
  • 極限等級:9.2等
  • 集光力:肉眼の18倍
  • 焦点調節方式:パワーフォーカス(オート・マニュアル)
  • 視野角:2.46°(望遠)、23.2°(広角)
  • 解像度(望遠・広角):1,920×1,080Pixel
  • 内部ストレージ:64GB
  • バッテリー容量:6,000mAh
  • 通信機能:Wi-Fi、USB Type-C、Bluetooth
  • 外形寸法:210×140×80mm
  • 重量:1.7kg(三脚含む)
飯塚直

パソコン誌&カメラ誌を中心に編集者として活動後、2008年からフリーに転向したフリーランスエディター。商業の大判プリンターから家庭用のインクジェット複合機、スキャナー、デジタルカメラなどのイメージング機器が得意。現在、1児の父。子供を撮影する望遠レンズと、高倍率コンパクトデジタルカメラの可能性を探っている。