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ビクセンから天体を自動認識する“スマート望遠鏡” 新製品

ビクセンは11月15日(金)、中国ZWO製の天体望遠鏡「Seestar S30」の予約を開始した。発売は2025年春を予定している。価格はオープン。ヨドバシ.comおよびビックカメラ.comでは6万9,300円。

スマートフォンのアプリと連携することで、天体の自動認識から撮影、画像処理までを一括して行える天体望遠鏡。専門知識がなくても手軽に天体写真の撮影が可能となる。アルミ製の専用三脚が付属し、三脚を含めた重量は1,700g。バッテリーを内蔵し、持ち運びの利便性を高めた。

撮影イメージ

光害カットフィルターを内蔵しており、都市部など星が見えにくい環境でも撮影可能。3枚のアポクロマートレンズの採用により色収差を抑制し、高感度センサーとの組み合わせで天体を鮮明に捉えるという。付属の太陽フィルターを使用することで、昼間の太陽観察にも対応する。

太陽の撮影イメージ

結露防止ヒーターも備え、外気温との差によって生じるレンズ内の曇りを抑制する。

アプリからオンオフできる。

専用アプリ「Seestar」では、その日に観測できる天体を表示する機能や、星雲・星団、太陽系、風景の3種類の撮影モードを搭載。焦点距離は35mm判換算で約1,000mm相当で、野鳥など日中の望遠撮影にも活用できる。

アプリ画面のイメージ
野鳥などの撮影にも活用できる
  • 対物レンズ(主鏡)有効径:30mm/3枚 アポクロマート
  • 焦点距離(口径比F):150mm(F5)
  • 分解能:3.9秒
  • 極限等級:9.2等
  • 集光力:肉眼の18倍
  • 焦点調節方式:パワーフォーカス(オート・マニュアル)
  • CMOSセンサー:SONY IMX662(望遠側 カラー)
  • ピクセルサイズ:2.9μm×2.9μm
  • 視野角:望遠:2.46°・広角:23.2°
  • 解像度:1,920×1,080px
  • 内部ストレージ:64GB
  • バッテリー容量:6,000mAh
  • 通信機能:Wi-Fi、USB Type-C、Bluetooth
  • 外形寸法:210×140×80mm
  • 重量:1.7kg(三脚含む)
本誌:佐藤拓