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キヤノン、大口径望遠ズームのフラッグシップ「RF100-300mm F2.8 L IS USM」。エクステンダー装着可

キヤノンは、RFマウント交換レンズ「RF100-300mm F2.8 L IS USM」を5月下旬に発売する。価格はオープン。店頭予想価格は税込150万円前後。

RFマウントLズームレンズの新たな象徴に位置付けるという製品。定番的な300mm F2.8レンズを100mmスタートの3倍ズームレンズとして一新し、“広角側に引ける300mm F2.8”として自由度と機動力を与えた。1.4倍・2倍のエクステンダー(別売)も使用可能。

同社が想定する活躍シーンは、スポーツ用途では「EF 200-400mm F4 L IS USM エクステンダー 1.4×」より軽く高画質に撮影したい場合や、「RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM」より明るさを求める場合だという。

動物・ネイチャー・飛行機・鉄道・モータースポーツなどでは、エクステンダーとの組み合わせでより幅広い焦点距離域をカバーしたい人に向ける。ポートレートやファッションの分野では、「RF70-200mm F2.8 L IS USM」より望遠域の表現を求めたい場合に向くとしている。

絞り開放からズーム全域で単焦点Lレンズに匹敵する画質を実現したという。AF駆動はナノUSMを用いており、電子式フローティングフォーカスを採用。フォーカス群とフローティング群の駆動域がオーバーラップする設計をキヤノンレンズとして初めて取り入れたとしている。

フィルターはレンズ前面に装着。レンズの全長短縮と、堅牢性を保ちつつ軽量化を実現するにあたり、ドロップイン式より有利との判断だという。

鏡筒の操作系は、先端側からレンズファンクションボタン(周囲に4つ)、コントロールリング(サービスセンターでクリックレス可も可能。有償)、ズームリング(インナーズーム式のため伸縮しない)、フォーカスリング、スイッチパネル、レンズファンクション/フォーカスプリセットボタン(右手側)。

手ブレ補正はレンズ単体で5.5段分、対応ボディとの協調制御で6.0段分の効果が得られる。

レンズ構成は18群23枚(蛍石1枚、UDレンズ4枚を含む)。最短撮影距離は1.8m。フィルター径は112mm。

外形寸法は約φ128×323.4mm。質量は約2,590g。レンズソフトケースが付属する。

レンズ構成図
シーリング
本誌:鈴木誠