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ニコン、“NIKKOR史上最高画質のマイクロレンズ”「NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S」。14.4万円

ナノクリ/アルネオ/フッ素コート採用 新レンズデザインも

ニコンは、Zマウント交換レンズ「NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S」を6月25日に発売する。希望小売価格は税込14万4,320円。

等倍マクロ撮影が可能な35mmフルサイズ対応レンズ。“NIKKOR史上最高画質のマイクロレンズ”を謳っている。製品名の“MC”はマイクロレンズであることを示す。

Zマウントの恩恵で実現したという高い光学性能を特徴とし、ボケに色づきや輪郭の色滲みがない点や、マルチフォーカス(電子式フローティングフォーカス)機構により無限から等倍まで高い解像性能を持つ点をアピールしている。昆虫や花、テーブルフォトなどの至近距離の被写体から、105mmの焦点距離を活かしたポートレートや風景の撮影を想定しているという。

レンズ構成は11群16枚(EDレンズ3枚、非球面レンズ1枚を含む)。反射低減のナノクリスタルコートおよびアルネオコートを施している。最短撮影距離は0.29m。絞り羽根は9枚。

AF駆動には新開発の小径・高トルクなSTMを用いた。手ブレ補正は最大4.5段分の効果を持ち、ボディ内手ブレ補正を備えるZシリーズカメラとの組み合わせでは5軸の補正が得られる。

鏡筒は防塵・防滴仕様。レンズ最前面にはフッ素コートを施した。また本レンズにおいて、S-Lineのエンブレム、コントロールリングのローレット形状、スイッチ形状などに変更を加え、Zレンズの高級感と操作性を高めたとしている。

最大径×全長は約85×140mm。重量は約630g。フィルター径は62mm。

なお同社は、より小型軽量で手頃な等倍マクロ対応レンズ「NIKKOR Z MC 50mm f/2.8」も同時に発表。それぞれの違いは焦点距離のほか、S-Lineであるか、VR(レンズ内手ブレ補正機構)を搭載しているかなど。

本誌:鈴木誠