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ニコン、約260gのフルサイズミラーレス用マイクロレンズ「NIKKOR Z MC 50mm f/2.8」。9.4万円

ニコンは、Zマウント交換レンズ「NIKKOR Z MC 50mm f/2.8」を6月25日に発売する。希望小売価格は税込9万4,160円。

同時発表のマイクロレンズ「NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S」に対し、小型軽量を特徴とする製品。最大撮影倍率1.0倍、防塵防滴仕様、メンテナンス性に配慮したフッ素コートといった仕様は共通している。同社では、花、虫、料理、ペット、赤ちゃんといった屋内撮影を中心に想定し、50mmという標準画角から街中でのスナップ撮影への活用も見込む。

レンズ構成は7群10枚。EDレンズ1枚、非球面レンズ1枚を含む。フォーカシングを前群繰り出し方式とすることで小型化したといい、Fマウントの「AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8 G ED」と比べて全長を23mm短くし、重量は約39%軽くなっている。

最短撮影距離は16cm。ワーキングディスタンスは5cm。絞り羽根は9枚。手ブレ補正機構は持たない。

最大径×全長は約74.5×66mm。重量は約260g。フィルター径は46mm。

なお同社では、いわゆるマクロレンズをマイクロレンズと呼ぶことについて「マクロレンズは本来、原寸大以上の倍率が得られる顕微鏡のような拡大光学系のレンズを指します。このためニコンは定義の厳密性をより重要視し、各社が『マクロレンズ』と呼ぶ縮小光学系で等倍撮影ができるレンズを『マイクロレンズ』と呼んでいます」と説明している。

本誌:鈴木誠