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Map Camera、2019年10月の新品・中古デジカメ人気ランキングを公開

新品1位はSIGMA fpに

シュッピン株式会社は11月19日、カメラ専門店「Map Camera」のECサイトおよび、店頭における2019年10月1日~10月31日の新品・中古デジタルカメラ売上ランキングを発表した。

新品デジカメ販売月間ランキング

シグマ SIGMA fp

1位:シグマ SIGMA fp
2位:ソニー RX100 VII
3位:ニコン Nikon Z 6
4位:ソニー α7R IV
5位:キヤノン EOS RP
6位:キヤノン IXY 200
7位:ソニー α7 III
8位:キヤノン EOS R
9位:ニコン D850
10位:キヤノン EOS Kiss X9i

10月25日発売のシグマのミラーレスカメラ「SIGMA fp」が、初登場1位を獲得。35mmフルサイズセンサーを搭載しながら、小型・軽量化を実現したのが特徴。それでいて、本格的なスチル撮影・動画撮影が簡単に楽しめるのが魅力となっている。

同社によると、発売前の予約数はそれほど多くなかったというが、店頭に実機を置いた途端に人気が急上昇し、まさに飛ぶように売れたという。

ただし、気になる点として、コンパクトさに見合うレンズがまだ少ないことを挙げている。今回もボディ単体より、「45mm F2.8 DG DN | Contemporary」のレンズキットの方が3倍以上の数で売れた。

2位には、ソニーのレンズ一体型デジタルカメラ「RX100 VII」(DSC-RX100M7)がランクインした。同機種は、8月の初登場1位のあと、9・10月と続けて2位にランクインした人気機種。両月ともに初登場1位の機種に次ぐ販売台数となっていたという。

ニコンのミラーレスカメラ「Nikon Z 6」は、10月上旬でキャッシュバックキャンペーンが終了(現在は、新たなキャンペーン「特別な1年を写真に残そう!キャッシュバックキャンペーン」を2019年11月1日~2020年1月14日の期間で実施中)したものの3位にランクイン。

4位には、前回初登場1位のソニーのフルサイズミラーレスカメラ「α7R IV」が入った。

キヤノンの製品では、「EOS RP」と「EOS R」がランキング入りしたが、4月以降ずっと「Nikon Z 6」の後塵を拝している。ニコンは、ZシリーズのAPS-C機も控えており、今後のランキングも注目したい。

一眼レフカメラ勢としては、9位に「D850」、10位に「EOS Kiss X9i」がランキング入りした。D850については、今年の1月以来の返り咲きとなった。

一方で、前回ランキング入りしたキヤノンの新製品「EOS 90D」がランキング外の14位に後退。しかし、これは人気であるが故に品薄状態からだという。

中古デジカメ販売月間ランキング

ソニー α7R III

1位:ソニー α7R III
2位:ソニー α7 III
3位:ソニー α7R II
4位:ソニー α7 II
5位:ニコン D750
6位:キヤノン EOS 5D Mark III
7位:キヤノン EOS 5D Mark IV
8位:ソニー α6500
9位:ソニー RX100 VI
10位:ニコン D500

ラインナップは変わったものの、前回に引き続き1位から4位までをソニーが独占した。9月のランキングでは、1~3位をフルサイズミラーレスカメラ、4位にレンズ一体型デジタルカメラという構成だったが、今回はフルサイズミラーレスカメラが独占した。

また、3カ月連続1位の「α7R III」だが、今回も2位に圧倒的な大差をつけているという。同社によると、中古では「α7 III」との価格差は小さいというが、より高画素な機種を求める人が多いという。

「α7R III」をはじめ、ソニーのミラーレスカメラの中古が良く売れるということは、それだけ商品数が多い、つまり多くのカメラが下取・買取に出されているということになる。

今までの傾向であれば、より上位のソニー製カメラに買い換えというのがパターンであり、実際に新品ランキングでもそれを裏付けるような結果が出ている。

ところが、今回の新品ランキングで「α7R IV」が4位に落ち着いたことから、別のパターンもみえてくる。例えば、ソニーのカメラを下取にして、より高精細な画像が期待できるデジタル中判カメラに移行したり、より趣味性の高いライカに買い換えたりというパターン。

これまで、ハードルが高いと感じられたカメラであっても、高性能なソニーのカメラを使いこなすうちにカメラ熱が高まり、さらに高画質なもの・高級なものを手にする人が増えていると同社では推測している。

ソニー製品ではこのほか、「α6500」が8位、「RX100 VI」が9位にランクインしている。

残る4枠は、キヤノンとニコンで分け合う形となった。数カ月前まで、デジタル一眼レフカメラに勢いがあったため上位に入っていたが、現在では完全にミラーレスカメラが押している。

その他、富士フイルムやオリンパス、パナソニック製品は、ここ数カ月中古ランキングで名前が挙がっていない。

飯塚直

(いいづか なお)パソコン誌&カメラ誌を中心に編集・執筆活動を行なうフリーランスエディター。DTP誌出身ということもあり、商業用途で使われる大判プリンタから家庭用のインクジェット複合機までの幅広いプリンタ群、スキャナ、デジタルカメラなどのイメージング機器を得意とする。