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2019年12月の新品・中古デジカメ人気ランキング

Map Camera調べ FUJIFILM X-Pro3が1位に

シュッピン株式会社は1月17日、カメラ専門店「Map Camera」のECサイトおよび、店頭における2019年12月1日~12月31日の新品・中古デジタルカメラ売上ランキングを発表した。

新品デジカメ販売月間ランキング

富士フイルム X-Pro3

1位:富士フイルム X-Pro3
2位:ニコン Z 50
3位:ソニー α7 III
4位:富士フイルム X-T30
5位:富士フイルム X-T3
6位:ソニー α7R IV
7位:シグマ fp
8位:ソニー α6600
9位:ソニー RX100 VII
10位:オリンパス OM-D E-M5 Mark III

2019年8月以降、その月の新製品が常に1位を獲得してきたという新品ランキング。今回は11月28日発売の富士フイルム「FUJIFILM X-Pro3」が1位を獲得した。同機種は11月にブラックモデルを販売した後、12月19日に新色の「DRブラック」を販売している。

11月のランキングでは、ブラックモデルのみ、しかも月末の販売開始ながら8位に食い込む健闘をみせた。12月のランキングにおけるブラックモデルの販売台数は11月を上回ったが、それにも増して新色の「DRブラック」に人気が集まったという。結果、合計台数で2位を僅差で上回り、1位となった。また、2020年1月16日には新色「DRシルバー」も追加している。

僅差で2位となったのは、ニコン「Z 50」。11月のランキングでも、発売開始日の差もあって、ソニーの「α6600」に1位の座を譲っていた。同社によると、月初にあったダブルズームキットの品薄状態がなければ、Z 50が1位を獲得していた可能性は大いにあるという。

3位は、こちらも僅差でソニー「α7 III」がランクインした。高画素モデルの「α7R III」や「α7R IV」も含め、巷のカメラのほとんどがα7シリーズになってしまったのではないかと錯覚するくらいの売れ行きをみせたという。

少し差が開き、4位には「X-T30」、5位に「X-T3」と富士フイルム製品が続き、トップ5に3機種もランクインした。なお、従来モデルの「FUJIFILM X-Pro2」もランク外ながら11位につけている。

少し差が開いて、ソニーの「α7R IV」が6位につけた。キヤノンやニコンのフルサイズ機が10位以内に定着しない中、9月の発売以来トップ10にランクインし続ける安定した人気があるという。7位の「SIGMA fp」も、順位こそダウンしているものの、10月の発売以来しっかりと10位以内をキープしている。

中古デジカメ販売月間ランキング

ソニー α7R III

1位:ソニー α7R III
2位:ソニー α7 III
3位:ソニー α7 II
4位:ソニー α7R II
5位:ニコン D500
6位:富士フイルム X-T3
7位:ソニー α6400
8位:キヤノン EOS 7D Mark II
9位:ニコン D750
10位:ニコン Z 6

今回の中古デジカメ販売月間ランキングでは、トップ4をソニーが独占した。なお、「α7R III」は、8月以来5か月連続の首位となる。しかも、2位の「α7 III」に大差をつけた。「α7R III」と「α7 III」で価格差があまりないこと、そして「α7R III」の中古商品が多く存在していることが要因だという。

また、新品で「α7R IV」の売れ行きが好調なことを考えると、この状態は続くと同社では推測している。

ニコンは、5位の「D500」、9位の「D750」、10位の「Z 6」と3機種がランクインした。注目は、中古ランキング初登場の「Z 6」。かなりの数の新品が出ていることから、今後中古商品が増えていく可能性があるという。

前回3機種がランクインしたキヤノン製品は、8位の「EOS 7D Mark II」のみとなった。ランク外に目を向けると、11位にオリンパス「OM-D E-M5 Mark II」、12位にパナソニック「LUMIX G9」とマイクロフォーサーズ勢が続く。また、新品ランキングで勢いのあった富士フイルムも、14位「FUJIFILM X100F」、16位「FUJIFILM X-T2」、17位「FUJIFILM X-T30」と3機種が20位以内に入っている。

飯塚直

(いいづか なお)パソコン誌&カメラ誌を中心に編集・執筆活動を行なうフリーランスエディター。DTP誌出身ということもあり、商業用途で使われる大判プリンタから家庭用のインクジェット複合機までの幅広いプリンタ群、スキャナ、デジタルカメラなどのイメージング機器を得意とする。