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Map Camera、2019年3月の「デジカメ人気ランキング」を公開

話題のAPS-Cコンパクトカメラが1位に

シュッピン株式会社は4月22日、カメラ専門店「Map Camera」のECサイトおよび、店頭における2019年3月1日~3月31日の新品・中古デジタルカメラ売上ランキングを発表した。

新品デジカメ販売月間ランキング

リコー GR III

1位:リコー GR III
2位:キヤノン EOS RP
3位:ソニー α7 III
4位:ソニー α6400
5位:富士フイルム X-T30
6位:オリンパス Tough TG-5
7位:ニコン Z 6
8位:キヤノン EOS R
9位:キヤノン IXY 200
10位:パナソニック LUMIX G9 PRO

3月15日発売のリコー「GR III」が、販売台数で2位にダブルスコアの大差をつけて首位になった。同社では、レンズ・センサー・画像処理エンジンといった主要部分が一新され、起動速度も大幅にスピードアップするなど、画質・性能にこだわった改良がなされたことから、旧型からの買い換えだけでなく、新規のファンも獲得できたと分析している。

2位のキヤノン「EOS RP」(3月14日発売)は3位のソニー「α7 III」に対して差をつけており、キヤノン「EOS R」の弟分として十分な人気を得ることに成功したとみている。

「EOS R」発売時ほどの予約数には至らなかったものの発売後に購入が多くあったという。この理由を同社は、「EOS R」よりさらに小型・軽量化されたボディサイズ、価格の手頃さが購買意欲を刺激したことが今回の結果につながったとしている。

加えて、専用のRFレンズのほとんどが大口径の大型レンズだが、今後新レンズの展開によっては人気のさらなる上昇も期待できるとみている。

2月発売のソニー「α6400」が、今回も4位と好位置をキープ。次いで、3月20日発売の富士フイルム「X-T30」が5位に入る健闘をみせた。

ニコンの「Z 6」が7位、次いでキヤノン「EOS R」が8位と続いている。なお、10位以降には11位にニコン「Z 7」、12位にソニー「α7R III」、13位にソニー「α9」がランクインしており、フルサイズミラーレス機の争いが熾烈を極めてきた。

ランキングに名前が挙がらなかったが、3月23日に発売されたパナソニック「LUMIX S1R」と「LUMIX S1」も大注目となっている。新発売組の中でも最後の登場かつ2機種の同時発売であるため、トップ10入りするだけの売り上げ台数とはならなかったが、性能面では、購入者から大好評を得ているという。

なお、先月好調だったマイクロフォーサーズ勢は、今回パナソニック「LUMIX G9 PRO」が10位に入るのみで、トップ10外には、オリンパスの「OM-D E-M1X」が14位につけた。

「LUMIX G9 PRO」は、価格がこなれてきたこともあり販売台数を伸ばしているが、新型機「LUMIX G99」が5月23日に発売されるため、ランクインするかどうか今後の動向に注目したいとしている。

中古デジカメ販売月間ランキング

ソニー α7 III

1位:ソニー α7 III
2位:ソニー α7 II
3位:キヤノン EOS 5D Mark III
4位:ニコン D750
5位:キヤノン EOS 5D Mark IV
6位:キヤノン EOS 6D
7位:富士フイルム X-T20
8位:オリンパス OM-D E-M1 Mark II
9位:ニコン D850
10位:リコー GR II

ソニー「α7 III」が、前回に続き中古部門で1位を獲得。2位に「α7 II」がランクインするなど、新品部門では新製品勢に押されていたソニー製品が、中古部門ではワン・ツーを決めた。

3位以下は、キヤノン製品が3機種、ニコン製品が2機種と、中古部門では相変わらず一眼レフ機が人気を維持している。

一眼レフ機の中古人気は、発売から時間が経って新品と中古の価格差が大きくなってきたことが大きく影響しているという。

7位の富士フイルム「X-T20」や、8位のオリンパス「OM-D E-M1 Mark II」、10位のリコー「GR II」など、新型機が発売されたばかりの機種のランクインも目立つ。

これは、新型機の登場に合わせて旧型機の買取(下取交換)が増え、商品の数が増加。これにより中古価格が下がり、求めやすい価格で購入できるという図式に当てはまっている。

飯塚直

(いいづか なお)パソコン誌&カメラ誌を中心に編集・執筆活動を行なうフリーランスエディター。DTP誌出身ということもあり、商業用途で使われる大判プリンタから家庭用のインクジェット複合機までの幅広いプリンタ群、スキャナ、デジタルカメラなどのイメージング機器を得意とする。