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シグマ、PLレンズ→Lマウントアダプター「MC-31」を開発発表
「SIGMA fp」にはビス留めも可能
2019年9月11日 12:41
株式会社シグマは9月11日、Lマウント採用のデジタルカメラにPLマウントレンズを装着するための「SIGMA MOUNT CONVERTER MC-31」を開発発表した。発売時期および価格は未定。
9月13日よりアムステルダムで開催されるイベント「IBC 2019」で実機が展示される。
PLマウントは、映画制作用のいわゆるシネレンズで使用されるマウント。シグマでもスチルカメラと同じ「Art」が製品名に付随するPLマウントレンズをラインナップしており、IBC 2019では新ラインナップとなる「FF Classic Prime Line」の投入を発表している。
開発発表された「MC-31」は、PLマウントレンズをLマウント採用ミラーレスカメラに装着するためのマウントアダプター。なおLマウント採用のミラーレスカメラとしては、デジタルシネマ領域での利用も視野に入れたパナソニック「LUMIX S1H」が9月25日に発売される。
本体はアルミニウム合金製。マウント部と固定リングには強度の高い真鍮を採用する。三脚座は着脱可能。開発中のミラーレスカメラ「SIGMA fp」の場合、マウントにビスで固定できるという。「ガタつきなく安定して撮影できる」としている。
フランジバックを調整するためのシム調整機構も2カ所搭載されている。カメラ側で付属のシムキットによる調整が、レンズ側でARRIデジタルカメラ用のシムによる調整が可能。
MC-31が対応する締め量を超えるレンズに対しては、固定リングのストッパーを解除して固定する機構も備えている。
暗所でのレンズ交換や操作に配慮し、上位置の指標にはシグマ製シネレンズと同じく蓄光塗料を採用した。
なお、同時に発表されたPLマウントレンズ「FF Classic Prime Line」は、Cooke社の通信規格「/i Technology」に対応する。撮影距離、焦点距離、絞り値など、レンズ側の撮影データの表示・記録できる規格で、シグマ製の他のPLマウントレンズでも対応化サービスを検討しているという。