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ソニー、ボディ内手ブレ補正搭載のAPS-Cミラーレス「α6600」

α9/α7 IIIと同じ大容量バッテリーに対応

装着レンズは同時発表の「E 16-55mm F2.8 G」

ソニーは、APS-Cミラーレスカメラ「α6600」を11月1日に発売する。価格はオープン。店頭予想価格はボディ単体(ILCE-6600)が税別16万円前後、E 18-135mm F3.5-5.6 OSSが付属する高倍率ズームレンズキット(ILCE-6600M)が20万円前後。

「α6500」の後継と位置づけるAPS-Cミラーレス機。有効約2,420万画素のExmor CMOSセンサーを採用している。感度は常用ISO 100-32000(拡張でISO 50-102400)。光学式の5軸ボディ内手ブレ補正を搭載しているのが特徴。

ソニーのAPS-C機ラインナップでは、α6500とα5100(EVF非搭載のローエンド機)が生産完了となり、ラインナップはα6600、α6400(手ブレ補正非搭載)、α6100(同時発表の新製品)、α6000(EVF内蔵のローエンド機)の4機種となる。その中でα6600は、唯一のボディ内手ブレ補正搭載機となっている。

α6600にあって、同時発表のα6100にない主な機能は、ボディ内手ブレ補正、動画Log記録、ヘッドホン端子、動画時の瞳AF。対応バッテリーとボディの外装素材や、EVF解像度なども異なる。

バッテリーはAPS-C機で初めて、α9やα7 IIIと同じ「Zバッテリー」を採用。既存モデルのNP-FW50と比べて約2.2倍の容量があり、撮影可能枚数は背面モニター使用で約810枚、EVF使用で約720枚。どちらもα6500比で2倍以上となっている。

画面内カバー率が84%となる425点の位相差AFなど、AF周りの機能は先に発売されたα6400に準じている。連写速度はAF/AE追従で最高約11コマ/秒。シャッター音のしないサイレント撮影でも最高約8コマ/秒となっている。最新のフルサイズαと同様、連写画像をグループ表示する機能も搭載した。

動画は、全画素読み出しによる4K記録に対応。動画記録時にもボディ内手ブレ補正機構を使える。S-Log3、S-Log2ガンマを搭載しているほか、HDR動画向けのHLG(ハイブリッドログガンマ)にも対応している。被写体をタッチで指定するタッチトラッキングのほか、リアルタイム瞳AF(人物)を利用できるのも特徴。

外観では、グリップ部の大型化、剛性感の向上ほか、各種ボタンの操作性もリファインしている。メニュー画面で削除(ゴミ箱マーク)ボタンを押すとヘルプ画面を表示する。

背面モニターは3型約92.1万ドット。上180度、下74度にチルトする。EVFは約236万ドット。

別売のワイヤレスリモートコマンダーRMT-P1BTに対応。

記録メディアはSDシングルスロット(UHS-I対応)。

外形寸法は約120×66.9×59mm。重量は約503g(バッテリー、メモリーカード含む)。

α6500(右)との比較
外装のマグネシウムパーツ
センサーユニットと手ブレ補正機構

本誌:鈴木誠