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ハッセルブラッド、5,000万画素の中判ミラーレス「X1D II 50C」
起動時間など高速化 Xシステム初のズームレンズも
2019年6月20日 12:11
ハッセルブラッドは6月19日、ミラーレス中判デジタルカメラX1Dシリーズをアップデートした「X1D II 50C」を発表した。発売時期は7月の予定で、価格は5,000ユーロ。
また同日、Xマウント用の交換レンズ「XCD 3,5-4,5 / 35-75」も発表。10月の発売予定で価格は4,500ユーロ。
X1D II 50C
約5,000万画素、43.8×32.9mmサイズのCMOSセンサー(ピクセルピッチは5.3×5.3μm)を搭載したミラーレスカメラ。レンズシャッター内蔵のAFレンズ「XCD」シリーズXシステムを採用した第1世代「Hasselblad X1D-50c」の後継に位置づけられている。
新しく発表されたX1D II 50Cでは、前モデルのボディデザインを継承。アルミニウムから削りだしたグラファイトグレーのボディや、人間工学にもとづくグリップを採用したとしている。
機能・機構面では、3.6型236万ドットのタッチディスプレイを搭載。フォーカスポイントの位置をタッチ操作できるほか、フォーカスポイントのサイズをピンチ操作によって変えられるという。また、前モデルで対応していたピンチでのズームやスワイプでの画像送り機能を継承しつつ、メニュー操作時の応答速度を向上させたという。
EVFは369万ドットのOLEDを採用。ファインダーの倍率は0.87倍。
ライブビュー撮影時のリフレッシュレートや、ブラックアウト時間の短縮、連続したキャプチャーレートの向上のほか、起動時間を前世代の半分まで短縮したとしている。
このほかハッセルブラッドナチュラルカラーソリューション(HNCS)技術により、見たままのトーン再現性も特徴だとしている。
外部接続端子にはUSB Type-Cを搭載。PCやモバイルバッテリーからの充電にも対応するという。
USB Type-CまたはWi-FiによりiPad Proなどのデバイスに接続して運用することが可能となっており、7月より提供の開始がアナウンスされているソフトウェア「Phocus Mobile 2」を用いることでテザー撮影にも対応する。
記録メディアはSDカードを使用する。スロット数は2つ。
GPSモジュールも搭載している。重量は約650g。
XCD 3,5-4,5 / 35-75ズームレンズ
XCDシリーズレンズとして9本目、Xシステム初となるズームレンズ。焦点距離は35-75mm、開放F値はF3.5-4.5。
レンズシャッターを内蔵しており、68分から1/2,000分秒のシャッタースピードでストロボに全速で同調するとしている。
風景やポートレート作品などにひろく使用できるとしている。