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Xperia 1やP30 Proなど複数カメラ搭載モデルが充実 夏のドコモスマホ

クアッド、トリプル構成モデルが増加

Xperia 1

NTTドコモは5月16日、2019年夏モデルとしてスマートフォン10機種などを発表した。以下、カメラ機能に特徴のある機種をお伝えしていきたい。

Xperia 1(SO-03L)

ソニーモバイル製のAndroidスマートフォン。従来のXperia XZシリーズに代わる新たなフラッグシップモデルとして位置づけられている。カラーはブラック、パープルの2色で展開する。発売時期は6月中旬の予定。

Xperiaシリーズで初めてトリプルカメラを搭載。35mm判換算の焦点距離と画素数はそれぞれ、16mm(F2.4、約1,220万画素)、26mm(F1.6、約1,220万画素)、52mm(F2.4、約1,220万画素)となっている。フロントカメラは23mm(F2.0、約800万画素)。なお、26mmと52mmは、光学式の手ブレ補正機構も搭載している。

このほか、スマートフォンでは初の瞳AFに対応しており、ミラーレスカメラα7シリーズに迫る性能(大型アップデート以前)を有するという。

アスペクト比21:9のディスプレイ(6.5インチ有機ELパネル、画面解像度は3,840×1,644ピクセル)を採用したところも特徴のひとつ。同社のプロ向けビデオカメラの操作感をインターフェースに採用した動画撮影専用アプリとともに、映像体験および映像撮影に特にフューチャーしたモデルとして訴求する。

IPX5/8相当の防水、IP6X相当の防塵性能を備えている。

バッテリー容量は3,200mAh。外形寸法は約167×72×8.2mm。重量は約178g。

HUAWEI P30 Pro(HW-02L)

ファーウェイ製のAndroidスマートフォン。発売時期は夏ごろの予定。カラーはブリージングクリスタルとブラックの2色。価格は8万円代後半となる見込み。

Leicaブランドを冠したカメラを搭載しており、16mm相当(約2,000万画素)、27mm相当(約4,00万画素)、135mm相当(約800万画素、光学ズームタイプ)のカメラに、深度測定用のToFカメラ(ToF=Time of Flight)を加えた計4つのカメラで構成している。インカメラは、約3,200万画素。

光学ズームカメラは、プリズムによって光を屈折させる屈曲光学系の構造(ペリスコープ構造)を採用。これによりレンズを横位置で配置できるようになったことで、厚みを増やさずに望遠レンズの内蔵を実現している。

27mm相当と135mm相当のカメラには手ブレ補正機構も搭載されている。

27mm相当のカメラには1/1.7型4,000万画素のセンサーを採用しており、受光素子も一般的なRGGB配列ではなく、Gの部分をYに置き換えたRYYB配列としたことで、約40%の感度向上も実現しているという。ISO感度は最高ISO 409600まで設定できる。

パリでの製品発表スライドより。

ディスプレイは、6.47型の有機EL(1,080×2,340ピクセル、DCI-P3 HDRに対応)を採用。左右が湾曲したデザインとなっており、上部にノッチ(切り欠き)を備えている。

IPX8相当の防水、IP6X相当の防塵性能を備えている。

バッテリー容量は4,100mAhで、ワイヤレス充電(Qi規格準拠)に対応する。外部接続端子にはUSB Type-Cを採用している。

外形寸法は約158×73×8.6mmで、重量は約192g。

Galaxy S10+(SC-04L/SC-05L)/Galaxy S10

サムスン電子製Androidスマートフォン。カラーはプリズムブラック(SC-04L)と限定1万台の東京オリンピックモデル(SC-05L)をラインアップする。発売時期はプリズムブラックが6月1日、東京オリンピックモデルは7月下旬。予想価格はプリズムブラックが10万円強、東京オリンピックモデルは11万円台半ばとなる見込み。

プリズムブラック(SC-04L)
Galaxy S10+ Olympic Games Edition(SC-05L)

メインカメラの搭載数は3つ。画角123度の超広角レンズ(約1,600万画素、F2.2)、画角77度の広角レンズ(約1,200万画素、F1.5/F2.4)、画角45度の望遠レンズ(約1,200万画素、F2.4)となっている。

インカメラは画角80度(約1,000万画素、F1.9)と画角90度(約800万画素、F2.2)の2つ。RGB深度カメラとなっているため、距離情報などを取得することでセルフィー時でも背景をボカして撮影できる。オートフォーカスにも対応している。

ディスプレイは6.4インチ(1,440×3,040ピクセル)の有機ELタイプ。

IPX5/8相当の防水、IP6X相当の防塵性能を備えている。

バッテリー容量は4,000mAh。ワイヤレス充電にも対応している。外部端子はUSB Type-C。

外形寸法は約157.6×74.1×7.8mm。重量は約175g。

同じくサムスン電子が展開するモデル「Galaxy S10」との違いはディスプレイのサイズ(6.1インチ)やバッテリー容量(3,300mAh)、インカメラの数(S10は1つのみ)などで基本的なスペックは同じ。

Galaxy S10

Pixel 3a

GoogleのAndroidスマートフォン。カラーはジャストブラックとクリアリーホワイトの2色をラインアップしている。発売時期は6月上旬で、価格は4万円台半ばの見込み。

上位機種となるPixel 3の廉価モデルとして位置づけられており、ボディ素材やワイヤレス充電機能などが省略されているものの、カメラモジュールはPixel 3と同等のものを搭載し、夜景モードやポートレートモードといった撮影機能の利用も可能。

メインカメラは約1,220万画素、インカメラは約800万画素。

ディスプレイのサイズは5.6インチ(2,220×1,080ピクセル)。

ボディーにポリカーボネート製のユニボディー構造を採用しており、IP52相当の防水性能を備えている。ステレオスピーカー、USB Type-C端子、3.5mmのイヤホンジャックを備える。

外形寸法は約151.3×70.1×8.2mm。重さは約147g。バッテリー容量は3,000mAh。

本誌:宮澤孝周