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FUJIFILM Imaging Plazaが本格稼働

デジカメ Watch掲載作品が銀塩プリントで展示中

富士フイルム株式会社の新しいブランド発信拠点「FUJIFILM Imaging Plaza」が、本日6月1日より本格的に稼働を始めた。当サイトの連載「東京エッジ〜首都辺境を巡る写真紀行」との連動プリント展示も行われている。

FUJIFILM Imaging Plazaは、富士フイルムのミラーレスカメラGFXおよびXシリーズのブランド発信拠点として、4月28日にオープン。準備中だったセミナールームやスタジオなどが完成し、6月1日より本格的なサービスが開始された。

2007年にオープンした東京・六本木のフジフイルムスクエアは、化粧品なども含めた同社の総合的な文化振興・メセナ的な位置付け。一方Imaging Plazaは、純粋にカメラとプリントのブランド訴求をする場としての役割が与えられている。また、プロサービス「FUJIFILM Professional Service」(FPS)の窓口があるのも特徴だ。

館内にはレンズやカメラボディについての検査設備もあり、ユーザーが持ち込んだ機材の点検がその場で行えるようになった。いままでは検査のために宮城県の修理サービスセンターに発送していた。

もちろん、ほぼすべての新製品が手に取れる。周辺アクセサリーは一般店頭にないことも多いが、ここならかなりの種類が揃っているそうだ。

ここだけでしか販売されていない商品もある。FUJITAKAのレザー製カメラバッグを見つけた。

栃木レザーを使ったカメラストラップもImaging Plazaでしか入手できない。

6月1日から稼働を開始したセミナールームでも、一般向けのセミナーが企画されている。Xシリーズの使い方をレクチャーする無料のセミナーに加えて、プロ写真家が指導する有料セミナーもある。20時までオープンしているというImaging Plazaの特質を生かし、仕事帰りのサラリーマンやOLを対象としたセミナーも考えているとのことだ。

スタジオは、Xシリーズでのテザー撮影などをデモする際に使用。仕切りを外せばセミナールームと直結するので、ポートレート撮影のセミナーなどでは、座学の後にすぐスタジオで撮影といった構成がとれる。

最新のドライミニラボ、フロンティアDE100も設置されている。持参したデータから最大A4(648円)までの大きさでプリントが可能だ。その場でソフトカバーのフォトブックを作成することもできる。

プロラボのクリエイトに注文できるコーナーも。

併設のフォトギャラリー「FUJIFILM Imaging Plaza Gallery」では、月1回の入れ替えで企画展が行なわる予定。6月1日からは、写真展“藤里一郎 + 鎌滝えり「23 〜ニジュウサン〜」4月の沖縄”が開催中だ。作品の一部は当サイト「デジカメ Watch」の企画、「FUJIFILM X、それぞれのコンセプトを探る」でも使用されている。

そのフォトギャラリー入口横には、当サイトで4月から始まった連載「東京エッジ〜首都辺境を巡る写真紀行」で掲載された作品が、銀塩プリントになって展示中だ。今後も継続して行われ、連載にあわせて作品が毎月変わる予定。

連載を担当する写真家・井賀孝さんに、連載への意気込みと展示について聞いてみた。井賀さんもまた、熱心な富士フイルムユーザーである

この連載は、井賀さんの視点で東京を新たに切り取ることで、あまり知られていない東京の側面を写真と文章で紹介するというもの。しばらくは伊豆大島など東京都の辺境(エッジ)を回るが、そうした場所に限らず、一般的な東京のイメージから抜け落ちたような、ディープな東京も取り上げていく予定だ。

連載「東京エッジ〜首都辺境を巡る写真紀行」を執筆・撮影する井賀孝さん。

富士フイルムのいまが集約されたFUJIFILM Imaging Plaza。皇居を望む丸ノ内 MY PLAZAの3階に所在する。丸ノ内、日比谷方面に足を伸ばした際は、ぜひのぞいてほしい。

FUJIFILM Imaging Plaza

所在地

東京都千代田区丸の内2-1-1 丸ノ内 MY PLAZA 3階

営業時間

平日:11時00分〜20時00分
土日祝祭日:10時00分〜19時00分
※年中無休(年末年始除く)
※ギャラリー最終日は16時00分まで

本誌:折本幸治