編集後記

2020年10月9日

宮本義朗

2020年元日、天皇杯決勝の夜

本日21時から、サッカー日本代表対カメルーン代表の試合が開催されます。なんでも、サッカー日本代表の試合がこうして見られるのはおよそ1年ぶりとのことで、普段はJリーグウォッチャーの私も楽しみにしているのであります。

今回の遠征メンバーは、欧州のクラブに所属している選手で構成しているとのこと。先発11人のみならず、控えメンバー全員がいわゆる“海外組”で揃えられるなんて、面白い時代になったなと思います。欧州サッカーの移籍市場が、以前よりもアジアに目を向けているということなのでしょうか。Jリーグファンの身としては、期待の若手選手が安い移籍金でかっさらわれていくのは少々歯痒いところです。

メンバー表を見てみると、マルセイユ、フランクフルト、ビジャレアル、そしてリバプール……。この名前だけを見るとなかなか豪華な顔ぶれだなと思ってしまいます。ここ10年くらいの日本人選手の欧州での活躍は、本当に驚かされることが多かったですね。

長友選手のインテル移籍。香川選手のマンチェスターユナイテッド移籍。この辺りは衝撃が大きかった。中村俊輔選手や内田篤人さん(8月に惜しくも引退。Numberの内田篤人特別号を思わず購入しました)のCLでの活躍には心躍らせてもらいました。一番凄いなと思ったのは岡崎選手の“ミラクルレスター”物語でしょうか。

色々な動きが止まってしまったこの数カ月間。私も頻繁に贔屓チームの観戦に現地に赴いていましたが、しばらくそういった日常は遠くに行ってしまった気がしていました。

私はまだ行けていないのですが、Jリーグや他のスポーツイベントもサポーターの来場が解禁になり、入場人数規制や応援のルールも少しずつですが緩和しています。以前の姿に戻れそうな希望を感じられるようになってきました(会場音声のみの中継もけっこう面白く、これはこれでアリだなと感じていますが……)。

少しづつリアルイベントも復活してきて、暗いことはいつまでも続かないとは思いますが、もう少しの辛抱かなと気を抜かずに行きたいですね。来年の五輪はどうなるだろうか。