カメラバカにつける薬 in デジカメ Watch

光の波長と解像力

これまでのお話

光は波長が短いほうが解像力が高まります。つまり紫色なんですが、もちろんそれより短い紫外線のほうが解像します。こちらのイベントレポート「君はウルトラマイクロニッコールを知っているか」で、1枚目の写真には「193nmのArFエキシマレーザーを扱い、解像度は1mmあたり5,000本」とあります。可視光は380~780nmまでなので、これは見えない光なのです。

理想(=計算上の解像力)と現実には差があって、実際に光がレンズを通る際には収差はもちろん回折や空気も影響します。F値を絞れば解像力が上がると一般には言われていますが、本当はそうではなく落ちています。ただ開放では、収差の影響のほうが大きいので解像力が落ちているように見えるわけです。なお回折も絞り込むと出てくるのではなく、開放時から出ていますが、影響が他と比べて小さいから見えていないだけです。

ところで……センサーの解像力はどれくらいなのでしょうね……??

2010年に漫画サークル「ていこくらんち」をはじめる。2015年に出した同人誌「カメラバカにつける薬」が、あれやこれやでデジカメ Watchで連載させていただくまでになりました。カメラだけじゃなく、その向こう側にいる人たちの想いを伝えていければいいなと思っています。