カメラバカにつける薬 in デジカメ Watch

ミノルタの見た未来

これまでのお話

私の覚えではマイクロフォーサーズが出たあたりからマウントアダプター遊びが流行りだし、α7で加速したように思います。
当初はただの輪っかであったためマニュアル操作ができ、かつ名門であるMマウントレンズが注目されていました。

だんだん電子制御のレンズも動くようになりましたがキヤノンEFやニコンFマウントは今でもオリジナルボディが使えます。他のボディで使う必要性をあまり感じません。
昨年描いた「ミノルタかく復活せり」は失われたレンズをマウントアダプターで復活させるお話です。ミノルタのVマウントレンズはすでに使えるボディが(ほぼ)存在せず、またレンズは完全電子制御のため輪っかをつけただけでは動きません。
フォーカスリングを回しても空回りするだけです。ボディから電力を供給するアダプターが必要なのですが、それがLA-VE1。ただひとつ、AFが動作しないという課題が残っていました。
そしてその課題を克服したLA-VE2がついに発表されましたindiegogoでグラウドファンディングがスタートしています

動作はとても良好のようです……というのも、すでに試作品を使った詳細なレポートがあるのです。
RD3000 完全活用本ですが、LA-VE2のレポートの他に同世代の黎明期デジカメ解説、Vマウントレンズ8本すべての使用記録など細かく解説しており、もしLA-VE2に興味がなくとも楽しめる1冊となっています。今回のお話を描くにあたって事実確認のために参考文献とさせていただきました。ちなみに表紙は私が描かせていただいております

※本コンテンツはフィクションであり、実在の製品・団体・人物・地名とは関係ありません。

2010年に漫画サークル「ていこくらんち」をはじめる。2015年に出した同人誌「カメラバカにつける薬」が、あれやこれやでデジカメ Watchで連載させていただくまでになりました。カメラだけじゃなく、その向こう側にいる人たちの想いを伝えていければいいなと思っています。