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High-FIVE「EOS R5 Mark II」で挑む感動の撮影体験
チャーリィ古庄さんが体験したノイズレスで高速連写も可能な高画素機の魅力
- 提供:
- キヤノンマーケティングジャパン株式会社
2024年8月22日 14:27
5本の指を高く掲げて手を合わせる。キヤノンの「EOS R5 Mark II」は、結果を見て思わずハイタッチをしたくなるような、感動的な撮影体験ができるカメラに仕上がっている。EOS R5を超える存在として進化を遂げた次世代機が飛行機撮影でどう活躍するのか、チャーリィ古庄さんがフィールドレポートする。
1972年東京生まれ、旅客機専門の航空写真家。世界の航空会社や空港からのオーダーを受けこれまで100を超える国や地域に訪れ航空写真を撮っている。訪れた空港は世界500カ所以上。世界で最も多くの航空会社に搭乗した「ギネス世界記録」を持つ。旅客機関連の著書、写真集は30冊を超え、サミットなどのVIP機公式記録カメラマンを務めた経験もあり。飛行機とヘリコプターのパイロット資格を保有。空撮用のヘリコプターも所有している。
※本企画は『デジタルカメラマガジン2024年9月号』より転載・加筆したものです。
EOS R5の解像力に高速・高精度AFという新たな強みが追加された1台
私は現在EOS R3、R6 Mark II、R7を愛用している。初代EOS R5はデビュー当時に飛行機を撮影したが、AFの追従性能に満足しきれず、仕事では使わなかった。しかし今回のEOS R5 Mark IIは違った。R6 Mark IIで満足していたAF精度をはるかに超えてきたのだ。
R3では外れることもあった視線入力も進化を遂げた。視線を向けてシャッターボタンを半押しすると飛行機が即検出され、そのままトラッキングしてくれるという快適な撮影体験ができる。日中のオートホワイトバランスもできが良く、ファインダーをのぞいた瞬間から違いを実感した。
忘れてはならないのが、これらの快適な撮影性能が約4,500万画素の高画素機に搭載されていることだ。1.6倍クロップを使っても十分な画素数が得られる。また、新搭載の「カメラ内アップスケーリング」を使えば、約1億7,900万画素の画像も生成可能で、トリミング耐性はさらに上がる。熱中症になりそうな酷暑の中で撮影したが、熱問題も改善されているのか、カメラが止まることはなかった。
POINT 01.飛行機検出&トラッキングAFで快適に飛行機を追尾
個人的にはこれまでEOS R6 Mark IIが飛行機を最も速く捕捉できると思っていたが、EOS R5 Mark IIはそれを凌駕する。被写体検出で乗り物を選択しておき飛行機にカメラを向けると、すぐにコックピットを検出してトラッキングを開始する。機体が横を向いてもボディをしっかりと追いかけてくれて、その検出精度の高さに驚かされた。逆光や着陸灯がまぶしい難しいコンディションでも問題なく追尾を続けてくれる。
POINT 02.ニューラルネットワークノイズ低減で夜の飛行機写真を精細に仕上げる
夜の飛行機写真は高感度撮影が不可欠。光量が減るにつれてISO感度を上げざるを得ない。EOS R5 Mark IIの場合、ISO 25600は問題なく使用可能。ISO 51200も使えるという手応えを感じた。カメラ内RAW現像で、ディープラーニング技術に基づいたニューラルネットワークノイズ低減の処理をすれば、写真展でA1プリントまで大きくプリントして発表できるくらいノイズレスに仕上がる。
POINT 03.ゆがみが抑えられた電子シャッターで流し撮りがしやすい
福岡空港で着陸する機体を流し撮り。EOS R5 Mark IIの初期設定は電子シャッター。ローリングシャッターゆがみが出るか気になっていたが、相当重箱の隅をつついて探さない限り、気にならないほどに良く抑えられている。さらに電子シャッターのおかげで、ブラックアウトフリーで約30コマ/秒の高速連写が可能。流し撮り中、シャッターを切っている最中も機体が見えるので、飛行機を追いやすい。
POINT 04.オートホワイトバランスが優秀なので順光でも逆光でも青空が美しい
ファインダーをのぞいた瞬間、これまでと色が違うことに衝撃を受けた。オートホワイトバランスの検出精度が上がり、空の色が的確に表現されるようになった。従来機でも不満はなかったが、順光でも逆光でもこれまで以上に空の青が美しく再現される。もちろん、ファインダー内だけでなく、後で画像処理用ディスプレイで見ても納得のいく色みが出ていた。私が最初にこのカメラに魅力を感じた点だ。
POINT 05.視線入力によって素早く被写体を追える
EOS R3より視線入力が向上し、前述の飛行機検出&トラッキングAFと併用すれば鬼に金棒。狙いたい飛行機にファインダー内で視線を向けてシャッターボタンを半押しすると、視線の先にある飛行機を検出。そのままトラッキングが始まるのでフレーミングに集中するだけだ。
高画素と高速連写が表現の幅と質を引き出す
私は飛行機写真のコンテストの審査や写真展の監修をよく行うが、目につくのは夜間撮影時のノイズだ。「夜の飛行機写真」は人気だが、古いカメラはISO感度を上げるとどうしてもノイズが目立ってしまう。EOS R5 Mark IIに搭載された「ニューラルネットワークノイズ低減」は、その悩みを解決してくれる先進的な機能だ。
カメラ内RAW現像で設定して書き出すだけで、解像感を損なわずにノイズレスな写真に仕上げられる。夜間撮影では赤く明滅する飛行機の衝突防止灯が点灯している躍動感のあるシーンが定番だ。これを撮るには高速連写が不可欠だが、EOS R5 Mark IIは高画素機ながら最高30コマ/秒の高速連写を実現しており、点灯する瞬間を逃さず捉えられる。
高画素で高感度に強く、しかも高速連写も可能。飛行機写真のクオリティーアップに欠かせない性能をEOS R5 Mark IIは網羅している。それでいて、EOS R5同様に操作しやすいサイズ感を維持しているから、従来機からの乗り換えユーザーも安心して使えるだろう。
このカメラで最高の瞬間を高画質で写し、A1サイズ以上の大判プリントで写真展示したくなった。