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鉄道写真撮影に最適なNIKKOR Zレンズとは? 助川康史さんおすすめのズームレンズ3本
鉄道風景写真や編成写真の撮影テクニックを実写解説
- 提供:
- 株式会社ニコンイメージングジャパン
2024年2月29日 07:00
高画質なズームレンズが有力候補
ニコンのミラーレス一眼に最適化されたNIKKOR Zレンズは41本(テレコンバーター含む。2024年1月現在)。超広角から超望遠までラインアップが充実している。Fマウントを凌駕する優れた光学性能は、老舗光学メーカーならではの技術力と誇りを感じる仕上がりだ。特に超広角から標準域の解像感は素晴らしく、各種収差を徹底的に抑えた上位モデルの「S-Line」の描写力には目を見張るばかり。
高性能でバラエティー豊かなNIKKOR Zレンズではあるが、鉄道写真撮影にはどれが良いのか迷うユーザーも多いだろう。そんな方におすすめなのは、超広角から超望遠まで各焦点域をカバーするズームレンズだ。さまざまな撮影の制約が多い鉄道写真において、どのような状況下でも細かく焦点距離を刻んで適切なフレーミングを可能にする。豊富なZマウントズームレンズ群の中でも私が厳選したお気に入りの3本を紹介しよう。
※本企画はムック『超・鉄道風景 撮影ガイド』より転載・加筆したものです。
沿線の情景を広く精細に撮る鉄道風景写真
鉄道風景写真は列車を小さく写すのが基本。また画面の隅近くに車両を配置する構図がベストなので、Zレンズの解像性能がものを言う。画面の端に橋脚を入れることで安定感が出る。
列車も背景もバランス良く配置する編成風景写真
列車の存在感を出しつつ風景も写す編成風景写真は標準域がベスト。S-Lineらしい収差の少ない写りによって列車を精細に捉えている。標準ズームは使用頻度が高いので常にカメラに装着しておくとシャッターチャンスに対応しやすい。
遠くの列車を自在に切り取る鉄道イメージ写真
これぞ圧縮効果を生かした超々望遠の世界! 赤い朝もやの濃度が上がり、やって来た列車がメリハリのある高コントラストに仕上がった。陰で列車の細部が分かりにくい場合は置きピンを使っても良い。
鉄道写真撮影で活用したいZ 8&Zレンズの機能
列車対応の被写体検出「乗り物」モード
Z 8に搭載されているコンティニュアスAF(AF-C)のAF被写体追従性能を格段に上げるモード。鉄道写真撮影では、編成写真や車両イメージ写真など、動く車両を大きく撮影する際に威力を発揮する。iメニューのフォーカスモードを「AF-C」にした上で、AF時の被写体検出設定を「乗り物」にする。どのAFエリアモードを選ぶかはフレーミングと列車の動き方で変えるが、よく使うのは「3D-トラッキング」だ。AFが列車の先頭部にピントを合わせ続けてくれる。
L-Fnボタンのフォーカスプリセット
置きピン撮影時、稀に起こるピントずれ。何かの拍子にピントリングを触ってしまうなど、いくつかの原因があるが、被写界深度が浅い望遠から超望遠での撮影では致命的だ。それを防ぐにはL-Fnボタンに「フォーカス位置の登録」を割り当てよう。L-Fnボタンを押してピント位置を記憶させたら、同じL-Fnボタンの機能割り当てを「フォーカス位置の呼び出し」に変更。万が一ピントがずれてもL-Fnボタンで瞬時に正しいピント位置に戻せるので、シャッターチャンスを逃しにくくなる。