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ニコン、野鳥・動物・飛行機向けの超望遠ズーム「NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR」。25万円

ニコンは、Z マウント交換レンズ「NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR」を8月に発売する。価格はオープン。店頭予想価格は税込25万円前後。

焦点距離カバー域の広さとコストパフォーマンスの高さを特徴とする超望遠ズームレンズ。開発ロードマップには「200-600mm」として存在していたレンズで、野鳥、動物、飛行機などの撮影を楽しむユーザーに向ける。

野鳥撮影に人気があったFマウントレンズ「AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR」と同様のZ レンズを求める声に応えたという。鏡筒はズームによって伸び縮みしないインターナルズーム機構となり、ズームリングの回転角はAF-S 200-500mm(155°)より小さい70°とした。

右はAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR

鏡筒側面には、対物側からL-Fnボタン(4方向)、ズームリング、コントロールリング、フォーカス系スイッチ類(左手側)を装備。

三脚座リング部分に吊り金具を備え、別売のレンズストラップLN-4を装着するとレンズ単体で肩掛けが可能になるほか、リモート撮影時に落下防止のワイヤーをくくりつけられるという。

手ブレ補正機構(VR)はシャッタースピード5.5段分の効果を持つ。ファインダー像を安定させる「SPORT」モードも装備。AF-S 200-500mmは4.5段分だった。

レンズ構成は17群25枚(非球面1枚、ED6枚を含む。最前面にフッ素コート)。最短撮影距離は1.3m〜2.4m(広角端〜望遠端)。AF駆動はステッピングモーター。高速かつ静粛なため、静かな森の中で動物に気づかれずに撮影できるとする。絞り羽根は9枚(円形絞り)。最小絞りはF32-36。

別売のテレコンバーター「TC-1.4x」「TC-2.0x」を組み合わせると、望遠端の焦点距離を840mmもしくは1200mmまで伸ばせる。

外形寸法は約φ110×315.5mm。質量は2,140g(三脚差リングを含む)、1,955g(三脚座リング除く)。AF-S 200-500mm(2,090g。三脚座除く)よりズーム域が広いものの、より軽量な点もアピールする。フィルター径は95mm。

ロック機構付きのレンズフード「HB-109」(単体での店頭予想価格は税込1万円前後)を同梱する。

NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR | イントロダクションムービー | ニコン
本誌:鈴木誠