特別企画
熱田護がF1×EOS R3で試した……撮影のスピードを加速させるプログレード CFexpress Type B「COBALT 1700R」
2022年1月25日 12:00
信頼性も高く作業スピードを圧倒的に効率化してくれる
記録メディアを選ぶときの基準は第1が信頼性。F1取材のために1年間、世界中を飛び回っているので、暑くても寒くても雨が降っても撮れること、カメラを落としても壊れないことが大前提となる。
第2がスピードだ。アメリカGPからメインカメラをキヤノン EOS R3に変えたのに合わせて、メディアをプログレード COBALT 1700Rに変更した。今年の後半戦は緊張感のあるレースが続き、決定的なシーンで連写が止まるなどということはあってはならないため、熱対策に強いプログレードにしたのだ。
作業面では、パソコンへの転送時間は抜群に速くなった。EOS R3に変えてから、EOS-1D X Mark IIIよりも撮影枚数が多くなってしまう傾向にある。アメリカGPでは42,029枚、約1.34TBも撮影していた……。毎日レース後にプレスルームに戻り、撮影したカードからパソコンへ転送して、セレクトをする。この作業はプレスルームから追い出されるまで……大体6時間ほどおこなっている。撮影枚数が増えれば、当然作業時間も増える。EOS R3に変えてからギリギリ間に合っているのは、同じく新しくしたプログレードのカードリーダーのおかげでもある。
信頼性が上がり、待ち時間も格段に少なくなった。EOS R3に合わせてメディアも変更して成功だったと思う。
EOS R3は電子シャッターで使っているが、使っているとつい撮り過ぎてしまう。カメラの使用感の良さもあるが、書き込み速度でスタックしないから、どんどん撮ってしまうのだ。プログレードを使うことで、カメラの性能を損なうことなく使えるのはありがたい。写真家に撮って撮影ができないというのが最大の失敗なので、常に最大のスピードで撮れるプログレードは本当に助かる。
制作協力:プログレードデジタル