特別企画
絶景写真の表現力が極まるH&Yフィルターシステム
100mm K-Series フィルターホルダーKit Mark II
2021年11月19日 17:00
角型フィルターといえばホルダーのレールにフィルターを入れて使用するのが定番だが、H&Yのフィルターシステムはマグネット装着式で、さらにNDやPLなどの円形フィルターをドロップイン方式で装着できるため、現場でフィルターを装着する場合に落とすリスクがほとんどない。特に風景撮影では不安定な足場や体勢でのフィルター装着シーンも多いためマグネット+ドロップイン式だとセッティングも容易で確実に装着できてありがたい。
H&Yのフィルターシステムを導入するのに最適なキットが、「100mm K-Series フィルターホルダーKit Mark II」だ。フィルターホルダーとドロップインできるCPLフィルター、レンズに装着するためのアダプターリングなどがセットになっている。ホルダーがMark IIになり、フィルター固定ネジが改良されたことで衝撃によるフィルター落下のリスクがさらに低減された。
※デジタルカメラマガジン2021年12月号特集より加筆・再構成しています。
※記事中の価格表記はすべて税込みです。
POINT 1:マグネット式角型フィルターは扱いやすくラインアップも充実
H&Yの角型フィルターはマグネット式で、手袋をしたままでも装着が容易。ゴリラガラス製で落としても割れにくく、過酷な環境下でも安心して使える。
ソフト・ハードタイプのGNDに加え、写真全体の露出バランスを緩く整えるバランサーGNDがラインナップされていることも特徴だ。とても緩やかなグラデーションで濃度が変わるので、バランサーGNDで全体の露出を整えつつ、さらにソフトGNDでより明るい空などを抑えることで自然な仕上がりを保ちつつ、全体の露出バランスを整えられる。
◇ ◇ ◇
完全な逆光でコスモス畑を撮影。透過光により花びらが輝く素晴らしい状況だが、フィルターを使用しないと空の白飛びは避けがたい状況だ。
そこで、バランサーGND16とソフトGND8を重ねて使用した。
2枚のフィルターを使用することで手前のコスモスを適正露出のまま空の色を引き出せた。Nano ARコーティングのおかげでゴーストも少ない。
POINT 2:ドロップインタイプのPL・NDでさらに個性的な表現が目指せる
PLやNDフィルターはレンズフロントにねじ込んて使用するものが多いが、装着に手間取ってしまったり装着ミスでフィルターが落下してしまうこともある。
H&Yフィルターではドロップイン方式が採用されているためホルダー上部から差し込むだけで確実に装着可能だ。ドロップイン方式であるため角型フィルターを装着したまま着脱が可能な点も便利だ。
PLなどフィルターを回転させる必要があるものはギアが搭載されており寒冷地などで手袋をしている状態でも容易に操作ができる。
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岩肌が特徴的なロケーションだが、太陽の光を反射する海面が目障りな印象で、まとまりのない写真になっている。バランサーGNDとソフトGNDを使用して空と海の輝度差は整えたが、もう一工夫加えたい。
そこで、反射の抑制と減光効果を同時に得られるドロップインCPL/ND1000フィルターを使用することにした。ドロップイン方式なので、角型フィルターを装着したまま、簡単に挿入できる。
CPL/ND1000フィルターを使い、海岸の荒波をND効果による長秒露光で抽象化し、PL効果で反射を低減した。ドロップイン方式のおかげで気軽にフィルター効果の有無を確認できる。
制作協力:H&Y Filter Japan