SHIN “7” RULE——EOS R7の魅力を7人の写真家が探る
第7回:三吉勇基[鉄道]
AF、連写、画素数、高感度性能…“7”に欲しかったものが詰まった1台
2022年8月30日 10:00
話題の新製品「EOS R7」の使いこなしについて、7名の写真家が解説する「SHIN “7” RULE」。
第7回は鉄道写真家の三吉勇基さんに担当いただいた。高速で動く鉄道車両に対し、EOS R7の実力はどのように発揮されたのだろうか。
週末などを利用し、主に四季折々の鉄道を絡めた風景を撮影し、S N Sで発信している。企業依頼撮影やカメラ誌、写真集、カレンダーなどさまざまな出版物へのデータ提供を中心に活動している。@7djet
※本企画は『デジタルカメラマガジン2022年9月号』より転載・再構成したものです。
AFと連写性能だけでなく解像感の高さも心強い
かつてはEOS 7Dを愛用していた。7の数字を冠したキヤノンのカメラといえばAFと連写性能だと連想するファンは少なくないだろう。連写速度は30コマ/秒に増え、AF精度や速度も増した。
雄大な鉄道風景を撮るようになり、当時は解像度でフルサイズ機には及ばないと感じて乗り換えたが、久しぶりにAPS-C機で撮影して、高感度性能と描写力に驚いた。
車両を写し止める場合、ISO感度を上げて対応するか、画質の破綻を気にして絞りを開けることがあるが、EOS R7では高感度でもノイズが少なく、絞りを変更することなく撮影できた。
7Dに欲しかったものが期待をはるかに超えて詰まった1台。信頼のAFと連写、3,250万画素の解像感。7の系譜はいつの時代も鉄道写真家に心強い。
テクニック①:30コマ/秒連写で画面ギリギリまで新幹線を追い込む
通常は15コマ/秒のメカシャッターでも十分だが、車両の配置箇所に明確なイメージがあるなら、30コマ/秒の電子シャッター連写に頼りたい。
柱寸前を狙って6車両で2種の連写を試したが、電子シャッターでは、どれも柱寸前のコマを押さえられていた。
テクニック②:EOS R7とベストバランスな軽量超望遠ズームを活用
APS-C機は焦点距離が35mm判フルサイズ機の約1.6倍相当になる望遠域の優位性が特徴。EOS R7とマッチする望遠ズームにリーズナブルかつ軽量なRF100-400mm F5.6-8 IS USMがあるが、このレンズなら160~640mm相当で撮影でき、望遠域で撮りたい鉄道風景のほぼすべてをカバーできる。制限のある撮影地で遠くの車両や背景を配置する場合にも、トリミングに頼らず高画素のまま撮影可能だ。