写真で見る
LUMIX S1II
“先代”から大幅に小型化したハイエンドモデル
2025年5月15日 07:00
パナソニックが5月14日(水)に発表したミラーレスカメラ「LUMIX S1II」の外観写真を中心にした記事をお届けする。
LUMIX S1IIは同社ミラーレスカメラのハイエンドシリーズ“S1”の第2世代モデルとして登場。部分積層型のイメージセンサーを採用して、従来モデルより高速性能を大幅に向上したモデルだ。発売は6月中旬の予定で、店頭予想価格はボディ単体が45万5,400円前後、LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.が付属するレンズキットが57万4,200円前後。
S1の第2世代シリーズとしては、このほか3月に先行して登場した「LUMIX S1RII」と、LUMIX S1IIと同日に発表した“弟機”「LUMIX S1IIE」の3モデル体制となっている。
“先代”から大幅な小型化
先述した3モデルは、外観が共通のデザインとなっている。そのため今回ご紹介するLUMIX S1IIについても、すでにLUMIX S1RIIをご存じの読者にとっては見覚えのある姿でしかないかもしれない。
LUMIX S1IIの外形寸法は134.3×102.3×91.8mm。重量はバッテリー、SDカード込みで800g。これはLUMIX S1RIIとLUMIX S1IIEも同じ(重量は異なる)。従来モデルのLUMIX S1が148.9×110.0×96.7mm、1,017gだったことを考えると飛躍的に小型軽量化を果たしてるといえる。
3型・約184万ドットの背面モニターはチルトフリーアングル式。チルトモニターとしても使えるし、バリアングルモニターとしても使えるといった具合だ。EVFは約576万ドットのOLEDパネル。
本体右側面のメモリーカードスロットは、CFexpress Type BとSDのデュアルタイプ。左側面のインターフェースは、上から3.5mmステレオジャック(入力/出力)、USB Type-C端子、HDMI Type A端子。
レンズキットに設定されているLUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.を装着してみたのが以下の画像だ。
先述した“高速性能”に関して、LUMIX S1IIは最大70コマ/秒のブラックアウトフリー連写に対応する。
また、AIを活用した被写体認識にも新たな要素が追加された。認識モード「人物」の中に、さらに「アーバンスポーツ」に特化した設定が登場した。これはスケートボードやスポーツパルクールなどの認識を得意とする設定とのことだ。
“S1”第2世代の3モデルの中で唯一、ダイナミックレンジブースト機能を搭載したのがLUMIX S1IIだ。最大15ストップのダイナミックレンジを持つLog撮影に対応する。
電源OFF時のシャッター閉幕機能を搭載している。
LUMIX S5IIと比較してみました
LUMIX Sシリーズカメラには、ハイエンドのS1シリーズに対して、その下位モデルとしてS5シリーズが存在している。その現行モデルのLUMIX S5IIと比較してみた。
S5シリーズが登場したとき、S1シリーズの性能を“コンパクトに凝縮したモデル”として注目を集めたことは記憶に新しい。実際にS1シリーズの第1世代モデルはなかなかに存在感のある大きさ、重量を誇っていたため、S5シリーズにはいっそう軽快感を覚えたものだ。
しかし第2世代となった両機を並べた時、その大きさにあまり差がなくなったことに改めて驚いた。
サイズにあまり違いを感じない割に、握り比べてみるとLUMIX S1IIの方がグリップに深さを感じられる。
LUMIX Sシリーズのカメラは、基本的に操作系を含めて外観デザインに統一感がある。上から見ても分かるように、右肩部のWB、ISO、露出補正ボタン、録画ボタンの並びなど共通している。
ただよく見ると、電源スイッチの配置や、モードダイヤル内の並びなど異なる点もあるのがわかる。LUMIX S1IIはドライブモードダイヤルとモードダイヤルにロックボタンを備えているのも特徴だ。
LUMIX S5IIでモードダイヤル内に設定されていたS&Qは、LUMIX S1IIでは左肩のドライブモードダイヤルと同軸上にある。
背面の様子。ファインダーの形が異なるほか、ボタンの配置にも若干の差異がみられる。
先に挙げたように、細かい部分を見れば違いはあるのだが、概ね操作体系は統一されているように感じられる。例えばLUMIX S5IIからLUMIX S1IIにステップアップをしても、あまり困ることがなくすんなりと撮影を始められるのではないだろうか。