PENTAX K-3 Mark IIIのマウント部です。基本的な規格は言うまでもなくKマウントです。マウントの4時方向にボディ内AFモーター用のカップリングがあります。つまり、新旧すべての時代のKマウントAFレンズを装着しても、ポテンシャルを発揮させることができます。 東京は四谷にあるPENTAXクラブハウスで、ハーフサイズのフィルムコンパクトカメラPENTAX 17で撮り下ろした写真展「記憶の欠片」を開催中の筆者ですが、先日、短い時間ですが在廊しておりましたら、お客さまに今年は「Kマウント50周年」であることを教えていただきました。
おお! なんと。おめでとうございます!これはまったくのノーマークでしたよー。気づかずに申し訳ありませんでした。リコーイメージングのみなさまもあまり騒がないんですよね。よい機会だと思うのですが。
筆者自身、スクリューマウントのM42のPENTAX SPをはじめとして、後期のSPFやESなどのSシリーズ時代からPENTAXの一眼レフの存在は強く意識していましたし、1975年に行われた、バヨネットマウントのKマウントへの変更もリアルタイムに見ていた熱血の写真少年でありました。今もなお、SシリーズもKシリーズも愛用しております。
つい最近、本連載でPENTAX K-1の話を書いたばかりですけども、Kマウント50周年ということならば、自分としてはシツコイやつだと言われようが、なんだろうが、ふたたびPENTAX話をしないわけにはいかなくなりました。だって、50周年は今年しかありません。どうぞ、ご用とお急ぎでないかたはおつきあいくださいませ。
マウントを変更してからというもの、1980年代の初頭くらいまで、お客さまの一部からずっと「なぜマウントを変えたのか!」と怒られ続けたと、当時の事情を知るリコーイメージングのある人がこぼしていたことを思い出しました。なんだか、かわいそうですねえ。
たしかに、M42マウントの基本規格のまま、絞優先AE化を達成したPENTAX ESをみると、その苦労と努力を想像するに、落涙を抑えきれないほどのものがありました。スクリューマウントはレンズを常に定位置に設定することができないからです。
しかし、それ以上のカメラを進化、発展させるため、将来を考えるとスクリューマウントのM42のままでは限界があったのだろうと、これはカメラメカニズムのド素人にも、ある程度は理解することができます。とにかくバヨネット方式にしてレンズ交換を簡単にして定位置に固定する必要があります。
1975年に初のKマウントを採用したKM、KX、K2の3機種、いわゆるKシリーズがデビューしました。
Kマウントを採用した初号機PENTAX K2。絞り優先AEを搭載しています。すでにSシリーズ時代のES/ES2でAE化は達成していましたが、受光素子にはSPDを採用するなど、まったく異なる設計です。 1975年発売のPENTAX KXのマウントをみてみます。いたってシンプルですが、開放測光はマスト、AEも容易にするために考えられていたと思います。 PENTAX KXとPENTAX K-1を並べてみます。「Kマウント今昔」であります。この半世紀、プログラムAEへの対応やパワーズーム、AF化という機能の発展があり、その都度電気接点やAFカプラーが増えてゆきますが、Kマウントの基本形状は変えていません。ただ、KXのマウントの2時方向にある絞り連動レバーがK-1のマウントでは省略されています。このためK-1ではAモードを使用できないのです。 業界的には大きな話題だったのでしょうが、筆者が当時注目したのは、Kマウントがその規格を開放したユニバーサルマウントであることがアナウンスされたことです。
M42マウントと同様に、往時のPENTAXはKマウントを採用すれば、メーカーの垣根を超えたボディとレンズの相互互換が可能になることを提唱したわけです。
最近ではミラーレス機にマウントアダプターを使用して、さまざまなメーカーのレンズをつけて喜ぶみなさまも増えましたけど、この当時はどうだったかなあ。
各カメラメーカーには強力な固定ファンがいて、ユニバーサルマウントと言われても、あまりヨロコビを感じる人は多くなかったかもしれませんね。自分の愛するダイジダイジなカメラに、異なるメーカーのレンズが装着されるとカメラが汚れる、と考える人が一部にいたことは確かです。
smc PENTAX-FA 24-90mm F3.5-4.5 AL[IF]
KマウントのAF標準ズームレンズで1番好きかもしれません。少々鏡筒が太めであること、自重でズームリングが動かない仕様だったら最高なのですが。写りは優秀です。 KマウントのAF標準ズームレンズでいちばん好きかもしれません。少々鏡筒が太めであること、自重でズームリングが動かない仕様だったら最高なのですが。
PENTAX K-1 Mark II/smc PENTAX-FA 24-90mm F3.5-4.5 AL[IF]/73mm/絞り優先AE(1/1,000秒、F11、−0.7EV)/ISO 400 描写に厚みを感じるレンズですが、ボディの画と相性よく表現しているという印象です。
PENTAX K-1 Mark II/smc PENTAX-FA 24-90mm F3.5-4.5 AL[IF]/90mm/絞り優先AE(1/1,250秒、F11、±0.0EV)/ISO 400 ボディ内での収差補正は行われていないのにこの写りはたまらないですね。明るさを欲張らなかったことも正解だったのかも。
PENTAX K-1 Mark II/smc PENTAX-FA 24-90mm F3.5-4.5 AL[IF]/24mm/絞り優先AE(1/800秒、F8.0、−0.7EV)/ISO 400 M42マウントの内径は42mmと狭いものでしたがKマウントは45mmと大きくなりました。装着はカメラとレンズに合わせた赤点を合わせます。往時のMFのPENTAXレンズには鏡筒に3mm程度の乳白色の半球があり、ボディの着脱レバーに合わせて65度の回転で装着できます。
この半球はフィンガーポイントとよばれ、暗闇でも手探りでレンズ装着ができるわけです。でも指標が見えないような暗いところで、頻繁にレンズ交換をすることってあるのかしら。暗いと写真が写らないフィルム時代の話なのに親切なことでありますが、AFのPENTAXレンズになり鏡筒のフィンガーポイントは省略されてゆきます。
smc PENTAX A24mmF2.8の外観です。絞り環に新たに「A」ポジションが加わりました。筆者はPENTAXがAF化した時よりも、PENTAX SuperA登場と同時に行われたKAマウントへの改変の方が重要ではないかと考えています。多くのカメラメーカーはPやSモード対応のために瞬間絞り込み測光によって、絞りの運動誤差を吸収しようと考えましたが、往時のPENTAXはP(プログラムAE)モードやS(シャッタースピード優先AE)モードに真面目に対応するため電子接点を付加し、ボディ側から正確に絞りをコントロールできるようにメカも改良したのです。 当時のリコーの一眼レフにはKマウントが採用されました。その当時、まさかPENTAXが将来リコーの一部のブランドになるとは想像すらしていませんでしたが、どこか不思議な縁を感じます。今ではリケノン交換レンズをPENTAXボディに装着しても純正の組み合わせという理屈になります。
当時のリコー一眼レフもKマウント規格を採用しました。従ってPENTAXとカメラ、レンズの相互乗り入れが可能です。ここではPENTAX KXにXRリケノン50mm F1.4を装着してみました。今のマイクロフォーサーズとか、Lマウントアライアンスみたいですね。他にはコシナとかトプコンの一部の一眼レフカメラもKマウントを採用しています。ただ、当時のPENTAXはPモード対応のKAマウントの規格を他メーカーに開示していないのでリコーの一眼レフカメラでは独自の制御でPモードを実現しました。 半世紀の間、Kマウントの基本規格を変えずに、マルチモードAE(KAマウント)化、AF(KAFマウント・KAF2マウント)化を成し遂げたことは立派です。ただし新旧カメラ、レンズの組み合わせによってはAE、AFなどの機能が制限されてしまうものもあります。M42マウントからの変更で怒られたことがトラウマになり、マウントの基本形状は変更できなかったのかもしれません。
筆者がまた、とくに感動したのは、これまで登場した、すべてのPENTAX AF一眼レフカメラボディにはAF駆動用のモーターを内蔵していることです。これは現行のK-1 Mark IIやK-3 Mark III Monochrome、KFも同様です。
PENTAX K-1(II)です。お気に入りのsmc PENTAX FA★28-70mm F2.8 ALを装着しました。PENTAXのデジタル一眼レフでは唯一無二の35mmフルサイズセンサー搭載。すべてのKマウントレンズのすべてを余すことなく表現することができるというわけです。 PENTAX K-3 Mark III。熱いペンタキシアンは本機を通称「サンサン」という愛称で呼んでいることを最近になって知りました。筆者もK-1より使用頻度は高いですね。軽量ですが、操作性、動作感触にも使いやすく、締まりのある作り込みでスピード感のあるモデルという印象であります。これでライブビュー撮影時に像面位相差AFを行うことができれば文句なしでした。ディスコンが惜しまれます。レンズはsmc PENTAX DA40mmF2.8 XS。PENTAX K-01と同じマーク・ニューソンデザイン。厚さ9.2mmという世界最薄の標準レンズです。 現在の新しいPENTAXレンズにはレンズ内にAFモーターが内蔵(KAF3マウント)され、さらに一部には電磁絞り(KAF4マウント)が採用されていますから、それらのレンズのみを使う専用のPENTAX一眼レフボディが登場してもよさそうですが、ボディ側のAF駆動用のモーターを省くことはしませんでした。
このため、古いKマウントのAFレンズでもAFを駆動させることで、利便性の高い撮影を楽しむことができるわけです。これまで発売したMF/AFすべての交換レンズは責任を持って使えるようにしておきますよ、というふうに受け取ることもできます。頑なすぎるくらいのPENTAXの強い思想を感じとることができ、筆者は感激するわけです。
これはなかなかできないことですね。もっとも現行の交換レンズの一部にも絞り環が残されたLimited、FAレンズなど、ボディ内AFモーター駆動用のKAFマウントレンズが残されていることも理由としてあるのかもしれません。
smc PENTAX-FA★80-200mmF2.8 ED[IF]
仕様のわりには超絶に重たい。K-1との組み合わせでは筋トレになります。古いレンズですが、線の細い描写をするのでデジタルでも問題なく。K-1やK-3 Mark IIIではパワーズームが使えます。 古いスターレンズの望遠ズームですが、軟らかい調子でよく写ります。ものすごく重たいことは我慢せねばなりません。モデル:ひぃな
PENTAX K-3 Mark III/smc PENTAX-FA★80-200mmF2.8 ED[IF]/153mm(236mm相当)/絞り優先AE(1/125秒、F3.2、±0.0EV)/ISO 800 筆者は、こういう粋な計らいにとても弱く、Kマウントレンズにおいてもフルサイズ対応のものにおいては原則として、絞り環のあるレンズ以外は購入することができないという厳しい家訓をつくりました。あ、これではPENTAXの援護にはなりませんね。そういえば我が家では、ニコンFマウントレンズでも同様の家訓がございました。
こういう家訓を作ると、最新レンズの性能を知らないヤツとバカにされてしまいそうですけど、こうした縛りを設けることで、ろくに使いもしない交換レンズを増やすことを抑制することができるわけです。
K-3 III Monochromeの階調再現はすっきりしているので好きですね。輪郭も細かい再現で気に入っております。
PENTAX K-3 Mark III Monochrome/HD PENTAX-DA 20-40 mmF2.8-4ED Limited DC WR/26mm(40mm相当)/絞り優先AE(1/1,250秒、F8.0、−0.7EV)/ISO 400 夏の乾いた景色です。コントラストが強烈ですが、よい感じに再現しました。ひと昔前の中判カメラみたいな細かな描写です。
PENTAX K-3 Mark III Monochrome/HD PENTAX-DA 20-40 mmF2.8-4ED Limited DC WR/20mm(30mm相当)/絞り優先AE(1/200秒、F11、−0.3EV)/ISO 400 ウソです。古いKマウントレンズの多くは中古だとフトコロに優しく、楽しく使うことができるわけであります。なに、少し昔のレンズでもね、心配いらないです、よく写ります。
あ、もちろん経済的に余裕のあるみなさんはぜひ新品のPENTAXレンズをたくさんお買い求めくださいませ。現行、新品のPENTAXレンズって、けっこうリーズナブルなものもあり性能も優秀です。
SP AF 28–75mm F/2.8 XR Di LD Aspherical [IF] Macro(Model A09)を装着してみます。2003年登場ですが軽量で写りの良いレンズです。Kマウントの規格の開放は、レンズメーカーにとっては福音だったはずですが、現在Kマウント互換の交換レンズを現行品で発売している国内のレンズメーカーはないようです。この理由は…。言わないでおきますけど、PENTAXユーザーにとっては面白くないですね。ちなみにレンズメーカーのKマウント互換レンズは中古市場でも人気がなく、恐ろしく廉価に購入することができます。 ところで、古いレンズで思い出したのですが、いまのPENTAXデジタル一眼レフの最大の不満というのは、電子接点のないMレンズとかKレンズ、あるいはM42マウントレンズをアダプターで装着した場合に、開放測光でAモード(絞り優先AE)を使用できないことであります。いや正確には絞りが動作せず、開放絞りのままになります。
これは何気に不便というか、Kマウントの新旧互換性を最大に生かしたい筆者としては若干モチベーションが下がるわけです。
ただし、K-3 Mark IIIやK-3 Mark III Monochromeでは、これらのレンズを装着した場合には瞬間絞り込み測光でAモード、TAVモードを使用することができます。絞りも動作しますから実用性は十分だとは考えますが、再測光のための絞り動作のワンアクションがあり、動作感はいまひとつです。
また設定絞りに対する適正シャッタースピードは表示されず「AUTO」という表示がカメラ内外の表示に出てきます。瞬間絞り込み測光による表示対応なんでやむを得ないとはいえ、面白いものではありません。
M(マニュアル)モードにして、グリーンボタンを押せば、設定絞り値に対する適正露出となるシャッタースピードが自動設定されますが、測光モードも限定され、光線状態が変化するような条件で連続して撮影する場合などには困ることもあります。
現在はHDコーティングに改良された後継レンズがあります。いずれも素晴らしくよく写るレンズで標準ズームと焦点距離が重複しても揃えたいレンズです。 好きな配管を見つけました。ファインダーの中ではギラギラに感じましたが撮影したらよい感じの再現性でした。うれしい誤算です。
PENTAX K-3 Mark III/smc PENTAX-FA 35mmF2AL/35mm(54mm相当)/絞り優先AE(1/400秒、F11、±0.0EV)/ISO 200 とある店のウィンドウディスプレイです。強い太陽光が当たっていましたが、よい感じで階調をつなぎます。
PENTAX K-3 Mark III/smc PENTAX-FA 35mmF2AL/35mm(54mm相当)/プログラムAE(1/800秒、F9.0、−1EV)/ISO 200 都市風景こそ、レンズのチカラが試されると信じています。さすが「隠れスターレンズ」と言われるだけのことはありますね。
PENTAX K-3 Mark III/smc PENTAX-FA 35mmF2AL/35mm(54mm相当)/プログラムAE(1/200秒、F14、−0.3EV)/ISO 400 筆者の場合はあきらめて電子接点のないレンズをペンタックスのデジタル一眼レフで使用する場合、絞りの誤設定を防ぐためにMモード設定を前提として全完結するようにしていますが、プライベートな撮影では、お気軽な開放測光のAモードでラクをさせてくれという気持ちになることがあります。
現行のペンタックスデジタル一眼レフの最大の不満点というのは筆者にとって、まさにそこであり、仮にK-1 Mark IIやK-3 Mark IIIの後継機があるならば、もっともアップデートしてほしいのは、MF時代の電子接点のないKマウントレンズでも装着レンズの開放Fナンバーをボディ側に知らせる機構を設けていただくことです。それが実現すれば、筆者はもう涙を流して喜ぶと思います。個人的には突出した機能は不要であります。
Kマウントになって初の50mmF1.4レンズで撮影しました。少し大きく見えるのはフィルターアタッチメントがタクマー50mmF1.4の49mmから52mmになったからではないかと。あとは鏡筒のデザインとマウント径の違いですね。開放値近辺の絞りでは少々レトロな描写ですが、現代でも通用します。
PENTAX K-1 Mark II/SMC PENTAX 50mm F1.4/50mm/マニュアル露出(1/6,400秒、F2.0)/ISO 100|@@ K-3 Mark IIIはAPS-Cフォーマットですが、ファインダーが大きく、明るく、切れ込みが良いので、MFレンズを装着しても周辺でもきっちりとフォーカシングできますからストレスにはなりません。最後発の一眼レフですから徹底してこだわっているわけですね。
PENTAX K-3 Mark III/SMC PENTAX 50mm F1.4/50mm(75mm相当)/絞り優先AE(1/6,400秒、F2.0)/ISO 100|@@ 以前、リコーイメージングは「PENTAXのシステムは一眼レフでゆく」という趣旨の宣言らしきものをしておりました。
フィルムカメラ当時、PENTAXはフラッグシップを中判カメラであるとアナウンスしていました。今でいえばミドルクラスの一眼レフ路線をとっていたPENTAX初の35mm一眼レフのフラッグシップLXです。ニコンF3と並ぶロングセラー機でありました。 光学ファインダーの良さというのは、暗い場所は暗く、明るい場所は明るく見えるという、ごく当たり前のことがファインダーの中に展開されることであります。これは肉眼での明るさの感じ方と大差ないことになります。
さらに大口径レンズを装着すればファインダーも明るくなります。それに伴い被写界深度も浅く見えます。大枚はたいてやっとの思いで入手した苦労が報われ、目が喜ぶのです。
開放Fナンバーの明るいズームレンズを装着すると当たり前のようにファインダーが明るくなりますからそこに喜びがあるわけです、こうした単純な喜びが撮影のモチベーションの向上に繋がるということです。
PENTAX K-3 Mark III/SP AF 28–75mm F/2.8 XR Di LD Aspherical [IF] Macro(Model A09)/28mm(43mm相当)/マニュアル露出(1/1,250秒、F10)/ISO 400|@@ 逆にF値の大きな単焦点レンズやズームレンズを装着すればファインダーは現実よりも暗くなります。この感覚はミラーレス機にはありません。明るいレンズも暗いレンズも同じ明るさで表示されるからです。
このようにファインダーの明暗はモチベーションを左右することもありますし、写真を完成させるまでの段取りを予想して工夫をせねばなりません。
smc PENTAX-F FISH-EYE 17-28mmF3.5-4.5
個性的なスペックのフィッシュアイズームなのですから、外観からも、もう少し特別感を演出しても良かろうと思うのですが、いたって地味です。17mmではほぼ対角線魚眼ですが、テレ端側の28mmは単に歪曲が大きな広角レンズという印象で使い方が難しいのです。 対角線魚眼ズームレンズを最初に出したのもPENTAXでしたか。発売時、筆者はインダストリアルフォトの仕事をしていたので、工場などの現場ではとても役立ったのです。フィッシュアイはライブビューで使用した方が効率は良さそうです。
PENTAX K-1 Mark II/smc PENTAX-F FISH-EYE 17-28mmF3.5-4.5/17mm/マニュアル露出(1/1,000秒、F9.0)/ISO 400|@@ フィッシュアイはなんだかんだで画像が歪曲するのが楽しく、それに溺れロクな写真にはならないものです。じゃあ被写体自体が曲線の多いものを撮影したらどうなるのかということで挑戦しました。大した意味はありません(笑)。
PENTAX K-1 Mark II/smc PENTAX-F FISH-EYE 17-28mmF3.5-4.5/17mm/絞り優先AE(1/500秒、F9.0)/ISO 200|@@ ミラーレス機のEVF像はある意味では答え合わせがリアルタイムで可能ですが、一眼レフの光学ファインダーは最終的に出来上がる写真を予想、予測する必要があります。なにせ、撮影時には確実にブラックアウトするのですから、肝心の瞬間をファインダーでは観察していないことになります。ユーザーは必然的に予知能力を身につけ鍛えられてゆくことになります(笑)。写真製作には重要なことでありましょう。なに、一眼レフだってLCDで画像確認すれば、答え合わせはすぐに可能ではありませんか。
かつて、Kマウントのままミラーレス化を実行したPENTAX K-01という機種もありましたが、PENTAXユーザーに強くは響かなかったようです。あ、筆者はけっこう好きですけど。まあ、人気にならなかった理由はあるのですが、また長くなりそうなので本連載の過去記事でも探ってください。
PENTAX K-01。すごく乱暴にいえば、一眼レフのK-5からミラーを取り外したらミラーレス機になるんじゃあないかという思想のもとに生まれてきています。フランジバックも一眼レフと同じ。ふところの深いマウント部をいまみると、なぜか遠い目になってしまいます。でもデザインはマーク・ニューソンでした。すごい! ここまできたのですから、PENTAXブランドは一眼レフを貫き通し、基本的なKマウント規格を守り、その思想と姿勢を世間に知らしめなければなりません。
そのためにもなるべく早く、新PENTAX“一眼レフ” カメラの登場をお願いしたいところであります。
おっと思った光景に遭遇した時、いかに躊躇なく迷わずレンズを向けることができるか、そんな訓練をいまもしています。
PENTAX K-1 Mark II/smc PENTAX-FA 24-90mm F3.5-4.5 AL[IF]/45mm/絞り優先AE(1/1,600秒、F10、+0.7EV)/ISO 400 冬はずっと斜光線なので、夏とは異なる光景に出会うことがあり大好きな季節であります。ワイド端が24mmというのは使いやすいですね。
PENTAX K-1 Mark II/smc PENTAX-FA 24-90mm F3.5-4.5 AL[IF]/24mm/絞り優先AE(1/800秒、F8.0、−0.7EV)/ISO 400 焼肉屋さんの飾りの豚の首。高いところにありましたので、手を頭の上に伸ばし、ライブビューに切り替えてフレーミングして撮影しています。PENTAX一眼レフは光学と電子のハイブリッドビューファインダー搭載カメラと考えています。
PENTAX K-1 Mark II/smc PENTAX-FA 24-90mm F3.5-4.5 AL[IF]/38mm/絞り優先AE(1/200秒、F5.0、−0.7EV)/ISO 400 取り壊されるアパート。今月のスクラップアンドビルド。取り壊しも建築も二度と撮れないということでは一致しているので、必ずこうした光景は残します。
PENTAX K-3 Mark III/HD PENTAX-DA 20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR/20mm(30mm相当)/絞り優先AE(1/500秒、F9.0、−0.7EV)/ISO 400 スポット光が当たったような路地裏の光景に惹かれます。明暗差が大きいのに自然に再現しているのはすばらしいですね。
PENTAX K-1 Mark II/smc PENTAX-FA 24-90mm F3.5-4.5 AL[IF]/38mm/絞り優先AE(1/1,600秒、F11、−0.7EV)/ISO 400 日常をどのように捉えるのかを考えて日夜歩いております。なんでもない日、バンザイというわけです。カメラは自然に情景を捉えます。
PENTAX K-3 Mark III/smc PENTAX-FA 35mmF2AL/35mm(54mm相当)/絞り優先AE(1/1,000秒、F8.0、−1.3EV)/ISO 400 もう誰も気にしなくなった都心上空の飛行機。あいかわらず気がつけば撮影していますが、お気軽に撮影できていいと思うんですけど。
PENTAX K-3 Mark III/HD PENTAX-DA 20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR/40mm(61mm相当)/絞り優先AE(1/1,250秒、F7.1、−0.7EV)/ISO 400 秋の公園。都会のさほど大きくない公園においても季節感は味わえるわけです。なかなか緻密な描写で心地いいですね。
PENTAX K-3 Mark III/smc PENTAX-FA 24-90mm F3.5-4.5 AL[IF]/63mm(97mm相当)/絞り優先AE(1/1,600秒、F8.0、−1.7EV)/ISO 400 最至近距離、条件は薄暗い夕刻。線が太くはなるようですが、光をうまく拾い、性能はあまり落ちないことはわかります。
PENTAX K-3 Mark III/smc PENTAX-FA 24-90mm F3.5-4.5 AL[IF]/90mm(139mm相当)/プログラムAE(1/500秒、F5.6、±0.0EV)/ISO 800 デザインは昔の水筒のキャップみたいで安っぽい古いAFマクロレンズを使用していますが、まったく問題ない写りをします。
PENTAX K-1 Mark II/smc PENTAX-F MACRO 50mmF2.8/50mm/絞り優先AE(1/640秒、F10、−1EV)/ISO 400 K-3 Mark IIIの多重露光機能を使用して遊んでみます。非常にバランスよい露出になることもいいと思います。こうしたお遊び写真も気軽に楽しめます。
PENTAX K-3 Mark III/smc PENTAX-FA J28-80mmF3.5-5.6AL/80mm(123mm相当)/絞り優先AE(1/125秒、F6.3、±0.0EV)/ISO 400