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ニコン Z5II

小ぶりなフルサイズ機に“しっかりした”ホールド感 YouTubeで解説動画も公開中

ニコンが4月3日(木)に発表したフルサイズミラーレスカメラ「Z5II」の外観写真をお届けする。発売は4月25日(金)。ボディ単体(25万8,500円)のほか、NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3が付属するキット(29万9,200円)と、NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRが付属するキット(35万8,600円)をラインアップする。
※かっこ内は直販価格

従来モデルの「Z5」といえば、Zシリーズのフルサイズ機へのエントリーモデルとして2020年8月に登場。ついこの間のような気もするが、意外と5年もたっている。“10万円台で買えるフルサイズ機”であり、新規ミラーレスユーザーにとって良き入り口となっていた。

満を持して登場した後継機は、エントリーと呼ぶにはもはやおこがましいかも、といえるくらいにスケールアップ。大きなところで言うと、イメージセンサーが裏面照射型になり、さらに画像処理エンジンも現行のフラッグシップモデルを含む上位機種と同じ「EXPEED 7」を採用するなど、撮影性能が向上しているだろうことは想像に難くない。

前モデルから価格もだいぶ上がっているが、“できるようになったこと”を踏まえるとメーカーにも相当の努力があったのだろうと思う。

ボディのデザインに関して、概ね前モデルと同じコンセプトを持っているように感じられる。非常にシンプルがゆえに、他のフルサイズ機よりもコンパクトにまとめられている。

コンパクトだが、グリップの感触は良い。深みがあり、指がしっかりとひっかかる。安定したホールド感が得られるのではないだろうか。Zシリーズに共通する貼り革も、手になじむ感があり個人的には好み。

トップ部分の表示パネルを排したのは前モデルと同じ。この辺りは上位機種との違いになるが、それでも前後にコマンドダイヤルをきちんと設けているし、撮影における操作感に不便はなさそう。

「ピクチャーコントロールボタン」を右肩に装備したのは前モデルと異なる点。これは昨年12月に発売したAPS-C機のZ50IIと同じ。このカメラでどのように撮影を楽しんでほしいのか。メーカーからのメッセージがこういった点にあらわれるのかもしれない。

背面操作部の構成は前モデルと概ね同じ。しかし、よく見ると左上にある「レリーズモードボタン」と、右下にある「再生ボタン」の場所が入れ替わっていた。

右手親指がかかる場所、メモリーカードのスロットカバーを兼ねる部分だが、ここがしっかりと盛り上がっているためにホールド性に関して安心感が高まっている印象だ。

左側面には各種インターフェースがそろう。左上から外部マイク入力端子、ヘッドホン/リモートコード端子、右上からUSB Type-C端子、 HDMI端子。

右側がメモリーカードスロット。UHS-IIのSDメモリーカード×2枚に対応する。

背面モニターはバリアングル式。チルト式だった前モデルからの大きな変更点ともいえるだろう。3.2型で約210万ドット、視野角170°、視野率約100%となっている。

バッテリーは「EN-EL15c」で前モデルと共用。

キットレンズのNIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3を装着したところだ。小ぶりなボディとのサイズ感のマッチングは良さそう。

デジカメ Watch Channelにも本機の解説動画を公開しているので是非チェックしてみてほしい。また、当サイトで実写を交えたレビュー記事も近日公開予定だ。

本誌:宮本義朗