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RF14-35mm F4 L IS USM
出揃った“RF小三元”を並べてみる
2021年7月8日 15:00
キヤノンが9月下旬に発売するRFマウント交換レンズ「RF14-35mm F4 L IS USM」の外観写真をお届けする。銀座と大阪の「キヤノンフォトハウス」では既に展示が始まっているという。
ミラーレスカメラ「EOS R」シリーズ用のRFマウントならではの高画質とコンパクトさを両立したとアピールする広角ズームレンズ。詳細は既報記事に譲るが、一眼レフカメラ用の同クラスレンズ「EF16-35mm F4L IS USM」より全長と重量を抑えながら、Lレンズとして初めてカメラ側の歪曲収差補正も活用することで、広角側のズーム域を2mm拡大している。
また、最大撮影倍率も向上している。EF16-35mm F4Lは最短撮影距離0.28m(ズーム全域)、最大撮影距離0.23倍(望遠端)だったが、RF14-35mm F4 Lは同0.2m(ズーム全域)・0.38倍(望遠端)となっている。
鏡筒側面にはズームリングとフォーカスリングのほか、RFレンズならではのコントロールリングが備わり、絞りや露出補正といったパラメーターを割り当てられる。
手ブレ補正はレンズ内とボディ側の協調制御に対応し、「EOS R5」装着時はシャッタースピード7.0段分の補正効果を得られるという。また、レンズ単体でもシャッタースピード5.5段分の効果を有する。
ミラーレス構造による交換レンズの小型化・高画質化の可能性については、EOS R登場時にキヤノンが行った技術説明会のレポート記事を参照いただきたい。
RFレンズ“小三元”を並べてみる
驚きだったのは、RFレンズのF4 Lシリーズを3本並べた姿だった。いずれも似たようなサイズ感で、白い鏡筒が望遠ズームなのは想像できるが、一見するとどれがどのレンズなのか迷ってしまうぐらい。「高価なLレンズなんだから、相応の迫力ある姿を!」と考える人にとっては、前玉が小さめになっていること(このほうが実用上は優れるが)も含め、少し寂しいかもしれない。しかしこの全長の短さは、収納するバッグを選ばないメリットが大きいだろう。
また、いずれも静止画専門のユーザーにとっては「マウントアダプターでEFレンズを使えばよいではないか」と思える部分でもあるし、実際にEOS RシステムはEFレンズも快適に併用できる点をアピールしている。しかし、動画となると話は別だ。静止画撮影にもメリットのある画質はもちろん、AFモーターの静音性、フォーカス移動時に像倍率が変化しにくい光学設計など、今デジタルカメラを使うユーザーのニーズをより広範囲に満たすことが、こうした最新レンズの使命となっている。